「悪趣味、極まりない!!」ハリー・ポッターと炎のゴブレット showさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0悪趣味、極まりない!!

2014年10月23日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

怖い

この映画、観てて楽しいのかな。。。

魔法大会とか云う名目で、
子どもたちにドラゴンと戦わせたり、
水中で瀕死の友人を救わせたり、
襲いかかる木々の迷宮に迷い込ませたり。

子どもたちは、そのたびに死ぬほどの体験をして、
精神的にも肉体的にも恐怖に慄く。

校長含む大人の方々は、「伝統的な競技(?)」だからと、それを傍観するばかり。

その構図は、「バトル・ロワイヤル」を連想させるような恐怖感。

ヴォルデモートの策略でいつも以上に危険な大会になっていたなら、先生たちがそれに気付こうよ!
危険な大会じゃ!っとか言って傍観するばかりで、なんの役にも立たない。

校内のダンスパーティのシーンなど、学園映画らしい華やぐ場面もあるけれど、
それまでの戦慄のシークエンスとの食い合わせが悪すぎて、
一体どうゆう神経でバカ騒ぎしてるんだかよくわからなくなる。
(恐怖のあまり精神異常でハイになっているなら納得いくけど、どうやらそうでもないらしい。)

そして、終盤の「ヴォルデモート」の復活!
今回の映画の内容と、なんの関連性もないよね??

ハリーを墓場に連れて行きたいなら、もっと方法があっただろうし、
競技と絡めるなら、競技で集めてきたものが、実はヴォルデモートの復活に必要なものだった、とか、いくらでもできるだろうに。

「死に至るほどの競技」「ティーンエイジャーの友情・恋愛」「悪の復活」ってゆう
全く違う次元の話を、なんの関連性もなく描いているから、
「この映画、なんについてのなんの映画だったっけ?」ってなると思うんだけど、
そう思う方がおかしいのかな…。

全作に通じていて、本作では特に顕著に表れているけど、
「興味の持続」を促進させようとしている演出のほとんどが、ホラー的なギミックなのも疑問。
物語そのものに魅力があれば、あんな気味の悪いシーンをしつこく描く必要ないと思います。

本作は、「アズガバンの囚人」で取り戻した好意を、
そのまま逆戻りさせてくれました。

show