「踏んだり蹴ったりな4年生。どうして僕が代表生に!?……そして恐怖が復活する。」ハリー・ポッターと炎のゴブレット NandSさんの映画レビュー(感想・評価)
踏んだり蹴ったりな4年生。どうして僕が代表生に!?……そして恐怖が復活する。
前提として
・多分2回目。
・原作は未読。
・『ハリーポッター』シリーズは『~とアズカバンの囚人』まで視聴済。
・マイク・ニューウェル監督の他作品は未視聴。
全体的に微妙だった。
展開やイベント、伏線など、面白い要素は多々あるものの、なぜかもう一度観たいとは思えない。ダイジェスト感も強い。
なぜもう一度観たいとは思えなかったのだろうか……。
もしかして、三大魔法学校対抗試合(本作のメインイベント)が問題……?
第一試合。ドラゴンと戦うというものだが、内容は良い。が、タイミング的にロンとの仲違いが入っている。ここでのロンの表情が不可解だった。終了後に仲直りするシーンがあり、この時の違和感も解消されるのだが、仲直りがぬるっとしすぎてる!!! 観ているこっちまでハーマイオニーみたいな表情になっちゃったよ……ここがかなりのノイズ。
第二試合。水中での探索。エラ昆布はいいよ。でも、最後。さらっと習得していた呪文で起死回生するんじゃない!!なんでさらっと出すんだ、それを!!盛り上がらないじゃん……。
第三試合は……まぁいいか。その後のイベントの方が大事だし。
そういえば、キャラクターの描き方に大きな変化も感じられた。
ハリーのキャラクターがかなり情けない。ダンスパーティ関連だとは思うのだけれども……ただ、要所要所では勇気を見せてくれるのでなんとなく見直しちゃう。今回は不運続きな様子。
ロンもかなりのポンコツ。ハリーに嫉妬から始まり、ハーマイオニーにも悪態をつく始末。どうしたロン??服装とか不運だとか活躍できないのはいいよ。でもそんな精神のロンは観たくないぞ?!ってか嫉妬を起こすにしてもなんでこのタイミングなんだ……?一番の不満点かも
ハーマイオニーは距離感が大きく変化。ハリーには抱き着くし、ダンスに誘わなかったロンには怒るし……心配性だったり恋愛のような描写もあったりで大きな変化が観られる。思春期感満載。
ネビルが意外と活躍してる。ネビルファンはぜひ。
スネイプ先生は可愛いぞ。
フレッド・ジョージ・ジニーもなかなか良い演技をしている。特にジニーの表情に注目。
ゲストキャラのセドリックが好青年。ただし、全てを持ち合わせる系の好青年なので、ここに関してはロンの気持ちも分かる。が、本当に好青年だからラストは悲しくなる……。
前作からそうだけど、手のひらをくるくる変える生徒たち。悪ガキィ……!でも、ハリー三人組のキャラを際立たせるのにはいい仕事してたかも。
色々と書いてみたが、自分なりの結論に行きついた。ファンが観たいものではなかったのだ。
人間の闇とか恋愛のドロドロとか、大人の汚い部分とか、なにより主要キャラクターが苦悩するだけでスッキリもしない終わり方。シリーズものだし、スッキリしない回が来てもしょうがないと言えばしょうがない。それでも次はいいかな……
イベント盛りだくさんだけど、観たいものではなかった。そんな作品。
次作から物語が大きく動き出します。