「【ハリポタシリーズ3/8作目!一気に大人向けの映画に進化】」ハリー・ポッターとアズカバンの囚人 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)
【ハリポタシリーズ3/8作目!一気に大人向けの映画に進化】
・2004年公開のイギリス(アメリカ)のファンタジー映画。・北海の真ん中にある孤島にある魔法界の刑務所「アズカバン」に収容されていた罪人シリウス・ブラックが脱獄し、ハリーを狙ってホグワーツ魔法学校に向かっている。果たして学校はハリーを守れるのか、ハリー自信はどうするのか。シリウス・ブラックとはどんな犯罪者なのか。 という大枠ストーリー。
[お薦めのポイント]
・読めないオチが凄い
・子供映画から大人映画へ一気に進化
・張り巡らされた伏線を愉しむ
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[物語]
・シリーズ1作目はTHE子供向けな内容(でも大人も一緒に楽しめる)、2作目は少しだけ物語に複雑性が増して大人も楽しめる内容、そして、本作3作目は、、、もう大人向けのサスペンスファンタジー映画と言っても過言ではありませんね。
・シリウス・ブラックの脱獄とハリーの過去(両親)やホグワーツとの関係、が明かされつつ迎えるラストのオチは全然読めませんでした。これまでの作品で身内に裏切者(悪者)がいるという体験から、色々と想定していたのですが、見事に当たりませんでした。全然読めませんでした笑 しかし、ぶっ飛ばしたオチではなく、きちんと物語を通した繋がりのある納得のオチ。
・また、小ネタや伏線もどんどんスケールアップしてきていて楽しめます。今回は、ロンが「あれ、ハーマイオニー?君はいつこの授業に来たの?」的なシーンが複数回登場した時点で「あ、これは何かあるな」とふみました。しかし、これまた答えを当てることができず、無念💦 でもすがすがしいほどに、「あ~、なるほどね」となる伏線回収でした。バッグビーク(ヒッポグリフ)のくだりも「あっ💦」となりますよ、きっと!(おっと、いいすぎないいいすぎない笑)
・もう、子供向け映画とは呼べないクオリティの高さに感服です。
[演出]
・過去シリーズも含めてですが、おぞましいことが起こる際、ゆったりとしたカメラワークや動きで恐怖の対象を魅せてくれる演出は王道っぽくて好きです。例えば、ディメンター(吸魂鬼。血ではなく人の魂を吸う悪魔)が現れるシーンなど。上手な演出なのでさらりと流れてしまいますが、こういった演出を一つ一つ積み重ねていくことでスムーズに物語が観れて、効果的に感情を上下してくれているんだなぁ、改めて感じました。
・ディメンターの動きも独特で、恐ろしさを十二分に引き出してくれる演出になっていたと思います。
・個人的に一番好きな演出は、エンディングでも利用されている「ホグワーツの魔法地図」の動きと、その効果を終わらせるときに放つハリーのセリフ。1本の作品としてきゅっと引き締めてくれたように思います。
・あれ、どうやら1作目2作目を担当されたクリス・コロンバス監督ではなく、メキシコ人のアルフォンソ・キュアロンさんという方が監督をやられているようですね。
[映像]
・前作まではクィディッチで魅せられたアトラクションに乗っているかのような臨場感。今作では、それが暴れ柳に襲われるシーンでした。チンさむものです。
[音楽]
・いつもどおり「ジョン・ウィリアムズ」さんがご担当されています。安定感あり過ぎるBGM集に、もういう事ありませんね。
[演技・配役]
・ロイ、服装がかっこよくなっていましたね。
・ハリーは、大人の一歩手前という絶妙な雰囲気があってよかったです。
・ハーマイオニーは、もうほぼ大人の美しい女性。才色兼備です。ただ、どこか少しだけ子供らしさが残っているところがミソ。
[全体]
・1作目、2作目を観た時にはあまり覚えなかった「次を観たい」という感覚。いよいよ、ハリーの両親やかつてのホグワーツを含めて核心に入る3作目「アズカバンの囚人」を観ることで、その感覚を強烈に覚えました。これまでは子供向けの映画を大人も相乗りして楽しめる程度に思っていたところが、一気にハリーポッターの世界に魅了されて、続きを観たくなっています。シリーズを続けてみる状況も、かなり楽しめている要因です。さらには、映画で理解しきれなかった部分をネットで探す始末。もう完全にハマってますね。笑
・1度観ただけでは理解しきれていない登場人物の真意や小ネタ、裏設定などなど。これもまた何度でも観たくなる凄さ、そしてシリーズが完結した今でも新たにエンタメ施設が作られるほどの人気ある作品の理由なのでしょうね。ようやく、ハリー・ポッターという世界(温泉)に体ごとどっぷり浸かれた気分です。この調子でラストまで一気に観るぞぉ!ありがとうございました。
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