「前作に比べ、物語の面白さが格段にUP✨ スリザリン組のキャラの濃さが最高ですッ!🤣」ハリー・ポッターと秘密の部屋 たなかなかなかさんの映画レビュー(感想・評価)
前作に比べ、物語の面白さが格段にUP✨ スリザリン組のキャラの濃さが最高ですッ!🤣
“生き残った男の子“ハリー・ポッターとその仲間たちの冒険を描いた魔法ファンタジー映画『ハリー・ポッター』シリーズの第2作。
ホグワーツでの新年度を心待ちにしているハリーの前に現れた屋敷しもべ妖精のドビー。彼は「恐ろしい罠が仕掛けられているので、ホグワーツへ戻ってはいけない」とハリーに忠告する。
ドビーの妨害を受けながらも、ホグワーツで2年目の学校生活を始めたハリーだったが、そんな彼を待ち受けていたのは、世にも恐ろしい「秘密の部屋」の怪物だった…。
監督はクリス・コロンバス。
原作はJ・K・ローリング。
○キャスト
ハリー・ポッター…ダニエル・ラドクリフ。
ロン・ウィーズリー…ルパート・グリント。
ハーマイオニー・グレンジャー…エマ・ワトソン。
ミネルバ・マクゴナガル…マギー・スミス。
セブルス・スネイプ…アラン・リックマン。
新任の「闇の魔術に対する防衛術」教師、ギルデロイ・ロックハートを演じるのは『セレブリティ』『ワイルド・ワイルド・ウエスト』の、名優サー・ケネス・ブラナー。
音楽はジョン・ウィリアムズ。
原作は既読。劇場公開時以来、20年ぶりに鑑賞。
こまっしゃくれたガキだった自分は、初鑑賞当時「けっ。原作の面白さの足元にも及ばない凡作だなッ…😒」なんて思っていたような気がするのですが、久しぶりに鑑賞してみると全然悪くない。むしろ、160分という長尺を一切感じさせない、とてもスリリングな良作だと思い直しました✨
「学校内を冒険し、所々に忍ばされた謎を解き、隠された秘密の地下室を見つけ、そこの最奥でヴォルデモートと対決する」というプロットは完全に1作目と一緒。そのため、前作程にはセンス・オブ・ワンダーを感じない。魔法世界のディテールは相変わらず面白いが、ほとんどが既に前作で見たものであり、少し厳し目に評するならば、2作目にして既にマンネリ気味🌀
しかし、ストーリーに関して言えば、ブツ切り感が酷かった前作に比べて格段に良くなっている!
壁に描かれた血文字、次々と襲われるマグル出身の生徒たち、ハリーにしか聴こえない謎の声、50年前の出来事が記された「トム・リドルの日記」…。
ホグワーツ創始者の1人、サラザール・スリザリンが隠した「秘密の部屋」とは?そこに棲む謎の怪物の正体は?
うぉ〜、ワクワクする要素がてんこ盛りやんけ〜っ🤩
まぁ、確かに序盤はロンの運転ばりにガタガタなストーリー・テリングなのだが、中盤以降は比較的スムーズに物語が進行する。段取り感が全く無い…とは言えないものの、ミステリー&ホラー要素の面白さが際立っているので、気にすることなく物語に集中することが出来た。
そして本作最大のミステリーの1つである、「トム・リドルの日記」をいつ、誰が、誰に、どこで、どのように渡したのか?1回目の鑑賞では気付けないが、2回目の鑑賞では「あっ、ここかぁ」となるようにちゃんと描写してある。こういう細かな伏線描写の巧みさも、本作を面白くしている要因の一つだと思う。
キャラクターの魅力も前作から飛躍的にUP🚀特に、スリザリン勢の可愛らしさが大変に良いのです✨
何より嬉しいのは『ハリポ』界のマスコット、マルフォイの出番も増えていること。
金の力でシーカーになるマルフォイ。
決闘クラブで熱くなっちゃうマルフォイ。
マンドラゴラに指を噛まれるマルフォイ。
うーん、マルフォイってやっぱりマルフォイ。
どんなに差別主義者のクソガキだろうと、マルフォイを嫌いにはなれないのです。
スネイプ先生も前作以上にイキイキしている。アラン・リックマンが完全に役をモノにしたっていう感じ。出番こそ多くはないが、登場シーンはどこも最高で、超正論な説教をダンブルドア爺ちゃんに有耶無耶にされちゃうところとか、決闘クラブでバリバリにイキっちゃうところとか、あーもうキュートなのよー💕
馬鹿すぎるクラップ&ゴイルとか、愛猫家なフィルチさんとか、ハンサムすぎるギルデロイ・ロックハート様とか、性悪なキャラクターほど『ハリー・ポッター』世界では面白いのです。
キャラクターの魅力=『ハリポ』の魅力。本作のキャラクターは何だかみんなイキイキと描かれており、それを見ているだけどもなんだか幸福な気分😄
いくらなんでも「秘密の部屋の怪物」が弱すぎるとか、魔法世界とマグル世界の境界線ってどうなってんねん?とか、ドビーがムカつく😡とか、ハグリッドお前いい加減にしろよ…😡、とか細かい点には目を瞑りましょう。それらを補ってなお余りある魅力が、本作には詰まっていると思います。
この辺りまではハリーたちもまだ子供。次回作からは主要キャストがかなり大人びてきて、物語もダークになってゆく。本作はファミリー・ムービーとしての『ハリポ』の、最終作にして最高傑作なのです!
