劇場公開日 1988年10月8日

「当時の国際情勢」グッドモーニング,ベトナム 根岸 圭一さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0当時の国際情勢

2024年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ベトナム戦争を題材とした反戦映画だが、主人公クロンナウアの陽気さやハイテンションで笑えるDJによって取っつきやすくなっている映画。

反戦映画だけど、当時の国際情勢も考慮しながら観たい。
米軍のラジオ放送が検閲を受けた都合の良い放送だったり、アメリカがベトナム戦争に参戦したりする背景には米ソ冷戦がある。ベトナム戦争に南ベトナムが敗れれば、アメリカはもちろん日本も含めた西側陣営全体に危険が及ぶ当時の国際情勢を考えると、検閲やベトナム戦争への参戦はやむを得ない部分もあると思う。戦後、日本もアメリカが戦うおかげで自国の経済成長に集中できたという恩恵を被っている。とはいえ前線で自らの命をかけて、過酷な状況下で戦う米兵達には、そのような事情は知ったことではない。そんな米兵達の数少ない楽しみになっているのがクロンナウアのDJで、彼らが過酷な日々を生き抜く活力につながっていたことが分かる。

根岸 圭一