「死と隣り合わせで、笑え!」グッドモーニング,ベトナム 機動戦士・チャングムさんの映画レビュー(感想・評価)
死と隣り合わせで、笑え!
朝になると、グ~~ッ、モ~二~~ン!って、雄叫びをあげるFM放送があります。海を越え、時を超え本作は、生きています。
多分、30年ぶりの鑑賞。当時の記憶は下世話なトークと、ソフトではないソフトボール大会のシーンくらい。今観ると、複雑な気分。だって、上司が怒りまくると分かったうえで、仕事できます?。左遷覚悟、クビ覚悟で、やり遂げる仕事してます?。
確かサッチモですが、あの劇中歌を、涙を流しながら、戦場に赴く兵士に捧げたことがあるそうです。明日の朝には、死んでいるかも知れない兵士に、私なら何ができる?。何を話したらいいの?。
と云うか、私の方が次の瞬間、仕掛け爆弾で爆死するとしたら、何を求める?。今、この瞬間を生きている証となる、下世話な笑いこそ救いなのでは…。死と隣り合わせの笑い。誰も好きで死ぬわけではない。だからこそ今、生きている瞬間を希求する。そんな戦場の空気が、本作の魅力です。トラックで去り行く兵隊さんに、皆様は、何て伝えますか。
たださ、現地で暮らす人からすれば、君達のクニを護りに来たんだと言われても…ねぇ。
「プラトーン」のような直接戦闘シーンはありません。一人一人は、いい人なのに、ヒトがヒトを傷つけ合う世界。だからこそ、あの劇中歌ですね。
…What a wonderfull world…!
追記
監督さんの次回作が「グッド モーニング ウクライナ」にならないことを、切に願います。
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