グッド・ウィル・ハンティング 旅立ちのレビュー・感想・評価
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あの馬鹿はまた荒野を行く。
昔、敬愛する藤子不二雄F先生の異色SF短編集にそういう題名の作品がございました。そうなです。天才でも、Make money のチャンスでも立身出世もなんのことやら。あの馬鹿はアインシュタインを勝る、少なくともフィールズ賞よりも価値があるものがこの世にはあり、それを支える友がいて、それを理解する師がいるのです。算盤叩いてばかりのこのご時世にこそぜひ若い映画好きには観ていただきたい。数学の天才の藤子不二雄F先生の主人公と同じまたあの荒野へ向かって車を走らせていくのです。しかし、ベンアフレック、マッドデイモン恐るべし。
古い映画だけど、やはり良作。
PTSDを抱えた青年ウィルは超天才的な数学頭脳の持ち主。 でも彼の発する言動は人を逆撫でする様な言葉ばかりで周りでは諍いが絶えない。 そのうち彼に彼女が出来る様になるが、やはり素直になれない彼は彼女と別れてしまう。この辺りから「もっと素直になって!」「心を開いていいんだから!!」と思い始めて、終盤、ショーンに抱きついて号泣するシーンでは一緒に泣いてしまいました。やっと素直になれたウィル。 昔から聞く名作でしたが、何十年も経って今回初めて鑑賞。 この話、本当にマット・デイモンが無名の頃に描いた脚本なの?? 後で知ってもっと感動。素晴らしい作品。 見ていない人は、見た方がいい。
ウィルは周囲の人や自分に向き合うことを恐れている
特に心に残る映画の一つ。 主人公ウィルは、カウンセリングに来た心理学者に対して、馬鹿にした態度を取り怒らせている。ここに彼の自分を守りたいという心情が見て取れる。カウンセリングに真面目に対応すると、自分の心の内を見せなければならず、本当の自分を知られてしまう。そして自分と向き合わなければならなくなる。それが怖いのだ。それは彼の彼女との関係性からも分かる。表面的な関係性に留まり、自分の出自に触れるような、一歩踏み込んだ話題が出るとお茶を濁す。天才的な頭脳を持つのにも関わらず、特にやりたいこと、熱中できることが無いのも同様の理由があるからだと推察される。つまり、自分が本当にやりたいことについて考えてしまうと、必然的に自分という人間と向き合わざるを得なくなる。だからやりたいことについて考えないようにしており、ぶらぶらとするだけの毎日を過ごしているのだろう。 ウィルが、自分や周囲に向き合うのが怖くなったのは、彼が幼い頃に受けた虐待による心の傷が原因だ。そして、ただ一人ショーンに対しては心を開くようになったのは、彼もまた過去の出来事から心に傷を負っているからだ。 そのようなウィルの心理の描き方が秀逸な映画だった。
互いに学び合う、美しい物語
久しぶりに鑑賞したがやはり傑作。愛に恵まれなかった主人公が周りの人々から少しずつ愛を知っていく。そして主人公も様々なことを周りの人々に与えていく美しい物語。 景色やカットの間、俳優陣の素晴らしい演技などとても魅力のある作品。
ミニー・ドライヴァー
主人公ウィルの彼女役スカイラーを演じたこの女優のことを言及する人はほとんどいないみたいですね。いたとしてもネガティブかな、「ふさわしくない・・・」みたいな。 私は好きなんですよねぇ、この作品におけるこのキャラ。マットデイモン演じるウィルと彼を支える人たち、精神医科や教授や親友、との心のふれ合いが描かれている紛れもない感動の秀作です。その中にあって彼女の存在が美化され過ぎていないのがいいです。ハーバードの学生で才女でありながら下品なところもあってさほど色気もなく客観的にはちょっと距離を置きたくなるような感じの女性。そんなパーフェクトではない彼女の愛情に惹かれていく心に深い傷を負ったウィルに好感。登場人物の心情が少しづつ変化していく全体のストーリーのバランスを邪魔してないんですよね。 先日、何気にAmazon PrimeのドラマシリーズModern Loveを観ていたら彼女に出くわしました。この映画から25年あまりたったのかな。あのころほどの癖はないものの、それでも相変わらずの独特の雰囲気を醸し出しているのが垣間見れて何だか密かに嬉しくなってしまいました。
若さと輝ける瞬間とその才能
マット・デイモンとベン・アフレックを一躍スターに押し上げた一作。 脚本制作も二人がおこなっていますよ。 【ストーリー】 主人公ウィル・ハンティング(マット・デイモン)は大学で清掃の仕事についている。 友人のサリヴァン(ベン・アフレック)は、ウィルを毎日車で迎えにゆく。 貧困地域で生まれ育ち、二人は仲間たちと解体業に精を出す毎日。 だが、ある時ウィルはフィールズ賞数学者ランボーの書きつけた難問を、たやすく解いてしまう。 その日から数学界の寵児となったウィルだが、過去の心の傷により、その変化を受け入れることに強い拒否をしめす。 ランボーは疎遠になった旧知の心理学講師マグワイヤを呼び、ウィルのカウンセリングを願い出る。 マグワイヤは妻を亡くした痛みから、まだ立ち直っておらず、ランボーとの間に多少の軋轢もあった。 ウィルとマグワイヤ、心に深い傷を抱えた二人。 聡明で常にフェアでいようとするマグワイヤに、ウィルは徐々に心を許すも、最後の一線をどうしても譲れずにひどく傷つけてしまう。 マット・デイモンとベン・アフレックという最高峰のスター二人が、輝ける才能をいかんなく発揮した出世作。 着想は斬新で会話もよく練られており、非常に見応えのあるドラマとなっています。 ゴールデングローブ/アカデミー賞を獲得した脚本の完成度もさることながら、若手たちの演技も良く、ウィルとサリヴァン、ほか友人たちと、ハーバード大生の恋人スカイラーと酔って街を歩くシーンは、若さと溢れる全能感が眩しいほどに感じられてとても好きです。 自分たちにも、あんな時代あったのかなあと感傷を覚えてしまうほど。 将来や人生の分岐点に悩むときに、静かに観たい一本です。
超有名作だけど、初めて見た。 監督がガス・ヴァン・サン卜で、脚本が...
超有名作だけど、初めて見た。 監督がガス・ヴァン・サン卜で、脚本がマット・デイモンとベンアフレック! 1997年の作品なので、約25年前! 二人とも若いね。 ロビン・ウィリアムスが精神科医の役で出演。 天才的な能力を持つのに、人と深く関わることができないウィル。捨てられることを恐れて…。 いい作品なんだけど、期待していたほどではなかったかな。 NHK BSプレミアム 2022/06/06
天才の苦悩。 何だこの天才は…いったい何者?一気に引き込まれる。そ...
天才の苦悩。 何だこの天才は…いったい何者?一気に引き込まれる。そして真打登場って感じでロビン・ウィリアムズが。もう先は読めた…まあまあか。 いや、違った。ベン・アフレックが持っていきやがった。「一番楽しみなのは、ドアをノックする前の10秒間だ」涙が… そしてここから怒涛の追い打ち。「幸運を◯◯よ」滂沱。 たまらん映画だった。死ぬまでに見るべき作品に認定(笑)
自分を探す旅
過去をずっと自分を責めて諦めていたウィルを優しく包んでくれたショーン。 あのシーンで一緒に泣きました。 これからもたくさん悩むだろう。 思い通りに行かないことだらけで自暴自棄になる日があるだろう。 それでも決断して進まないといけない。 旅立ちと付けてくれたタイトルに敬服。 若かりしマットデイモンがカッコ良すぎた。 ロビンウィリアムズ天才やわ。
心から相手の幸せを願えるか?
自分は、数学教師という目線でこの作品を見ました。 ウィルのように、家庭内暴力など様々な理由で、物事の善悪の判断がつかないまま、年を重ねてしまう"子供"がいる。その"子供"は相手を傷つけようとは思っていないが、傷つけてしまうことがある。 ウィルとマグワイヤ先生の対話はまさにカウンセリング。マグワイヤ先生は、焦らずに本気でウィルの心からの声を聞こうとしている。マグワイヤ先生は、ウィルの天才的な能力に目を向けるのではなく、ウィル自身の本当の幸せとは何かに目を向けている。 マグワイヤ先生がウィルに対して、「君は悪くない」と何度も伝えて抱きしめるシーンは涙が止まらなかった。
良い子のウィル
狩りが関係する映画かと思ったら、ウィル・ハンティングくんについてのお話だった。 頭はいいんだけど、こどもの頃の過酷な体験のせいで人間不信のウィル。「悪い子」から「良い子」に変わって、人生をやり直す。気持ちの良いお話だった。
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