「きみは悪くない。」グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち おりこうさんの映画レビュー(感想・評価)
きみは悪くない。
「きみは悪くない。」この一言で、どれだけの方々が救われるか(楽になれることか)。
言葉の持つ影響力は、人間にとって非常に大きいものなんですね。
幼少期に虐待を受けた子供達は、自分が悪いから叩かれると思い込んでしまい、自分を責めて更に心に傷を抱えてしまう。と聞いた事があります。
誰にもその過去を話せずに、大人になっても尚、幼少期のトラウマに苛まれ、自分を責め続けて生涯を終えるなんて、辛過ぎますよね。
荒れてしまうのも(平常心でいられなくなる気持ちも)分かる気がします。
そんな時に「君は悪くない。」と、何度も繰り返し言い聞かせてくれた恩師との出会い。
主人公の中にある、良いところにスポットを当て、気付かせて行くと同時に「自分なんか」と自暴自棄になっていた主人公の傷を、少しずつ癒やしていきます。
人から受けた傷を癒せるのは、やはり人からの優しさなんですね。
「いつまでも、俺達と連んでいたら、俺はお前を許さない。」と、背中を押す親友の言葉も良かった。
良き出会いは、人生をより良きものにする。
良き映画でした。
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