「ドタバタ・ホラー」フレディVSジェイソン bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ドタバタ・ホラー
ホラーは、あまり好きではない。しかし、『キャリー』や『シャイニング』等の名作と言われる作品は、そのシチュエーションと脚本により、優れた恐怖を植え付ける。
本作のフレディもジェイソンも,ホラー映画の二大巨頭のキャラであり、上映当時は、観る者を恐怖のドン底に突き落とした。しかし、本作は如何なるものか、と疑問が残った。
ホラー映画の恐怖とは、見えない敵や暗闇の中から,ヒタヒタの忍び寄り、振り向けばそこに、鋭利な刃物を振り翳し、凄惨かつ残忍な殺人を犯すところにある。
しかし本作は、最初からフレディもジェイソンも姿を表して、フレディがジェイソンを操るというのも解せないシチュエーション。それに,ラストは、獲物である人間を放ったらかして、殺人鬼同士が、血飛沫あげて闘うというのは、なんかリアリティに欠ける。
まぁ,互いに殺しても,殺しても死なないわけだから、キリがないのだが…(笑)それに、フレディのメイクは、あまりに嘘臭くて、こちらも怖さを感じずコメディのよう。
制作陣は、2人の殺人鬼を闘わせて、2倍の恐怖を企んだのだろうが、これでは、ホラーとしてのストーリーも怖さもB級以下だった。
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