「良く言えばハイテンポ、悪く言えば端折りすぎ。」ファンタスティック・フォー 超能力ユニット NandSさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5良く言えばハイテンポ、悪く言えば端折りすぎ。

2025年6月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

前提として
・多分2回目。
・原作と思しきものは未読。
・ティム・ストーリー監督の他作品は未視聴。

かなりあっさり目に感じた。

そもそも"ファンタスティック・フォー"はアメリカのマーベルファンなら大半が知っている古参のキャラクター。なので親切な説明はなくても大丈夫なのだろう。
しかし我々日本人にはピンとこない。誰だそれ。リードって誰だ。ベンってのは誰だ。序盤から人物の説明なしに始まるのには混乱した。
会話だけで人物の関係性を伝えるのでは物足りない。
どうせなら学生時代の様子とか映してもよかったのに。

他にも説明を端折ってる瞬間はあった。

が、それ以外はかなり好印象。

ハイテンポで観やすい。
もう少し長くあっても文句はないが、続編を作る気満々の終わり方だったので次回に期待できる。

キャラクターごとの個性も強い。
リードとスーの関係性、ジョニーのはっちゃけ具合、ベンの悲哀、ヴィクターの堕落。
見所が多いし、能力も観ていて飽きない。
もうちょっと大規模な戦闘が観たかった。それは次回に期待。

対比が多いのも好きなポイント。
リードとヴィクターの地位が逆転していく様子とか、スーとの恋愛とか、ベンとヴィクターが異形へ変わっていく様子および反応とか。
ベンの悲哀がインパクト強すぎた感はあるけど、そこまで違和感はない。

それと、ベンとジョニーの掛け合いが楽しい。
お前ら仲良いのか悪いのかはっきりしろ!って感じの、でも楽しい感じの。
ジョニーの反応がいちいち可愛い。「Cool」連呼しちゃうところとかオモロい。クリエヴァすごいや。
お気に入りはベンをくすぐるところ。いたずらが上手く行った時のジョニーが可愛い。なんだあの反応。わっはっは。

VFXも(時代的に)文句はなし。時代が進めばリアルになってたんだろうな。これは致し方ない。

そんなこんなで色々楽しかった一作目。サーガにする予定だったのかな? 色々伏線も貼ってそう。
あっさり目だが、次回に期待できる。そんな作品。

NandS