エターナル・サンシャインのレビュー・感想・評価
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幻想的な世界観がクセになる
真面目で無愛想なジョエルと
クレイジーでチャーミングなクレメンタイン。
忘れたいほど辛い思い出があるってことは、
その分きっと幸せだったからなんですね。。
ふたりの大切な思い出が、
カラフルで幻想的に描かれていきます。
時間軸が行ったり来たりするので、
一回ではなかなか物語についていくのが大変です!笑
クレメンタインの髪の毛の色の変遷で
時系列を掴んでいくのがおすすめ☺︎
テーマはいいけれど
最初と最後がループするような設定はすごく好みだった。やり直す2人の雰囲気や演技、映像の美しさも良かった。いただけないのは、記憶の消去って言う重大な非倫理的行為を扱う会社のいい加減さやそこで働く職員のレベルや倫理観の低さ。コメディに振り切るならあり得る設定だと思うが、中途半端にシリアスさを残している中にあの設定はどうかと思った。他の方のコメントほどは賛美できなかった。
【”忘却は許す事。太陽の光に導かれ、陰りなき祈りは運命を動かす” 脳内フル回転で観る哀しくも愛おしい恋物語。】
- 深く愛した人の記憶は、容易には消すことが出来ない・・。-
冒頭から、ジュエル(ジム・キャリー)には不思議なことが、次々に起こる。
・記憶の無い車の傷。
・車の窓ガラスを叩き、”大丈夫か”という若い男。
・通勤途中、導かれるようにいつもとは逆の、モントーク行の列車に乗り込む。出会った、青い色に髪を一部染めた美しい女性・・。女性はクレム:クレメンタイン(ケイト・ウィンスレット)と名乗り、話が弾む。
ー ここで、オープニングロール ー
場面は一転。記憶消去を専門とするラクーナ社。そこには”歯医者に来るように”記憶を消去する順番を待つ人々が。-
■パトリック社の愚かしくも哀しき秘密を抱えた面々
・ハワード博士(トム・ウイルキンソン)
・パトリック(イライジャ・ウッド)
・メアリー(キルスティン・ダンスト)
・スタン(マーク・ラファロ)
ー 凄いメンバーである。-
■ジュエルはクレメンスタインが務める本屋に行くが、彼女はジュエルの事を覚えておらず、若い男性(顔は見えない・・、が徐々に誰なのかが分かる。)と軽くキスを交わしている。
- 傷心のジュエルが”クレムの記憶を消去するステップ”が面白い。-
”忘却はより良き前進を生む・・ By ニーチェ” と劇中でこのフレーズをメアリーが口にするが、”本当にそうか?、消去してはいけない記憶もあるのではないか?” と思いながら、鑑賞続行。
■記憶消去中のジュエルが脳内で見る不思議なシーンの数々。そして、記憶消去が上手く行かずに焦るパトリック社の人々。そして、”彼らの中の二人”の過去の関係性が明らかになり・・。
<エンドロールで”Beck"が静かに歌う、
”Everybody's Gotta Learn Sometime”の中で繰り返されるフレーズ
”太陽の様なあなたの愛が必要。誰もがいつか学ばなければならない”
が心に沁み入る作品。
愛の記憶を媒体にした、観る側の記憶に残る”ループストーリー”の良作でもある。>
奇妙な恋愛映画
久々の鑑賞。細部は忘れていたけど、やっぱりおもしろいです。
カウフマンのつくる二転三転の世界観と、ジム・キャリーのコメディしてないときの素敵な演技。
「記憶を消す」というありそうでなかったテーマのラブストーリーが、ベタな展開が苦手な人にも受け入れられるつくりになっていると思います。そしてベタなものが好きな人でも感動できる内容だと思います。
いいよ❗これ‼️
気持ちのいい映画。
周りの奴は気持ち悪いけど。自分家であんな事されてると知ったら…
記憶を遡りながら消されていく演出はなかなか見応えあってよかった。
周りのエピソードは、最初はこんなん要るのか?と疑ったが、これはこれで必要だったのね。
消したい記憶は誰にでもあると思うが、それが本当に消えてもいいのか今...
消したい記憶は誰にでもあると思うが、それが本当に消えてもいいのか今一度考えさせられた
失恋や恥ずかしい思い出も、今の自分を構成している大事な要素の1つずつだと思った
また、純粋に物語の構成や演出も素敵で、楽しめた
記憶を消したって感情や愛情は消せない。 一時的な感情ですごく嫌にな...
記憶を消したって感情や愛情は消せない。
一時的な感情ですごく嫌になって消したくなるときもあるけど、それは本当に一時的なだけで楽しかった事や幸せだった事もたくさんあると。
いなくなって改めて大切さを実感するというやつ。
あのシーンはいつの時の話だ?と分からないシーンもいくつかあった。
最後の最後に良い終わり方をしてくれた。
ジムキャリーがこんなしんみりとした真面目な役ってのも珍しい。
2019/08/06、3度目の鑑賞。
やっと時系列が全て分かってスッキリした。
やっぱりジムキャリーが記憶の消去から逃れようと奔走する辺りからが最高にいい。
どうにか逃れようと頑張るけど結局ダメで。
逃れようがない事が分かり諦め、想い出を楽しもうと言った所は最高に切ない。
相手が嫌になって記憶から消したからってなかった事になんてならないんだと。
何度観ても切ないし、良かったなと思える。
サブキャラクター
ミシェル・ゴンドリー監督、チャーリー・カウフマン脚本の作品。
この作品をご覧になった人にとっては、複雑なストーリーラインでわかりにくいという感想もあるかと思います。
この作品は、主人公のジョエルが彼女との記憶を消そうとするが、その記憶の中で潜在的に記憶が消えることに抵抗していくため、時間軸が逆に進んで行くことが混乱する原因になりますね。
集中してみれば、クレメンタインの髪の色などで時間軸について行くことは可能なので、集中して見てくださいね!
私がこの作品を見てすごいなと思ったのは、記憶削除の手術を行う医者のキャラクターを登場させた脚本です。
メインストーリーはジョエルとクレメンタインの恋愛の記憶を夢の中で辿って進んで行きます。そこだけでも映画は完成させることはできると思います。しかし、そこに夢の外、つまりは現実世界にもう一つのキャラクターの関係性を作り上げることで、この作品をただのSFドラマではなく、よりフィクション要素を薄め現実的なメッセージを伝わってきます。
自分が脚本を書くとなったら、この医者たちのキャラクターを登場させる才能は全くありません。これは映画ならではのオリジナル脚本だから尚更凄みを感じます。
映画はキャラクター。どのキャラクターに感情を投影することができるのか。
私は個人的にキルスティン・ダンスト演じるメアリーに感情を揺さぶられました。ただのビッチな受付嬢かと最初は思いましたが、ハワード博士が登場したところから急にメアリーに人間らしさが見え始め、最終的にこの映画はメアリーの感情を軸として集結していきます。
また、イライジャ・ウッド演じるパトリックもサブキャラクターながら、このストーリーの記憶を消すという設定に縁取りするような役割。ストーリーのアクセントというかトラブルメーカーのような立ち位置ですが、客観的に見てみると一番現実に近いキャラクターなんですね。
マーク・ラファロ演じるスタンのキャラクターというのは、あまり掴みとれなかった感想なのですが、いろいろなものの板挟みになり、その場をやり過ごして行くようなこれまた、我々皆が抱える小さな問題を独立化させたようなキャラクター。どうやったらこんなキャラクター作れるんだろう。。
Eternal Sunshine of the Spotless Mind
とても綺麗なタイトルですね。伝えたいメッセージというものが詩的になった題名は大好きです。見ている途中にも映像的にその言葉を感じられるし、見終わった後にはそれを逐語的に感じ取ることができるからです。
雪よ♪岩よ♪われらが宿り~♪
ケイト・ウィンスレットがクレメンタインという役名だと知って、観る前から書こうと決めていました。「雪よ♪岩よ♪われらが宿り~♪」と日本で歌われる「雪山賛歌」だ!と・・・し、しかし、劇中でこのネタを先に言われてしまった・・・でも彼女が言ったのは『珍犬ハックル』(1958)・・・はて?『荒野の決闘』(1946)じゃないの?
映画を観ている間中、珍犬ハックルが頭から離れなくなりました。おかげでアレクサンダー・ポープの引用詩を聞き漏らした(見逃したです)じゃありませんか。それはさておき、この細かな伏線がいっぱい散りばめられた脚本はオスカー受賞するだけのことはありますよ。逆回転ムービーに関しては、『メメント』で経験済みだし、時系列があっちこっち行く映画も慣れてしまっているので、いかに素晴らしいエンディングを迎えるのか、いかに伏線を看破するかという観点で観てしまいました。
冒頭からオープニングタイトルが現れるまでの長い出会いのエピソード。ここでは、クレメンタインのヘアカラー発言に注目です。多くはジム・キャリー演ずるジョエルの記憶という頭の中で語られるのですが、彼女の髪の色が変化しなかったら時間の概念がわからなくなるのです。そして車の傷やラクーナ社員の会話によって、冒頭のエピソードのヒントがかなり出てくるので、推理しながら観るとかなり楽しめます。
人物設定も好きです。内向的で面白い会話ができないジム・キャリーなんて、アメリカ人っぽくなくて、どちらかというと日本人好みのキャラなのではないでしょうか。そして、『LOTR』の英雄イライジャ・ウッドがこんなキャラなんて・・・(笑)。そして、記憶や忘却というテーマが気に入ってます。人間は他の動物と違って、忘れることができるという能力を持ってるのですが、実際に忘れることは楽しい記憶までも奪われてしまう。最近では、アルツハイマーなどのテーマの映画も多いのですが、どんどんいい映画が作られるといいですね。タンジェリンという名前のことが気になってたのですが・・・・もう忘れました・・・
芝居論が人生論と同質化し編集が解決する奇跡
ようやく観た。くだらないワンアイデア映画かと知ったかぶりして遅くなった。
作家人生をかけた本気の映画。人生かけたかどうか知らないけど、勝手ながらそう見えた。
あのジムキャリーだからこそ、パッと見で暗い人間の狂気の複雑さ、バリエーションを演じる広がりで魅了してくれた。
演者がセリフを喋ることは常に未来予知であり記憶喪失であるという性質を宿すが、その性質が案外人間の生きる本質的な悲しみを裏付けていることを、この作品は批評すらしている。
シュールすぎて、わからない。
役者はそろってるんですよ。だけど。
実際の恋人・クレメンタインの時間軸の時は、その髪色が青色。
消そうとしているクレメンタインとの思い出の話は、みかん色(と言っていた)。
そこが違うのね、と途中からやっとわかりました。
気が付かないと、もっとわからない内容かも。
「現在」「思い出」「脳内」そのそれぞれで、二人は出会い、喧嘩をし、別れる。
場面の大半はジョエルの「脳内」の話。彼女との思い出を消したくないという抵抗を必死にしているさまが、チョッとだけ切なかったかな。
なぜこんなシリアスな話に、ジム・キャリー起用したの?と思ったら。ところどころコミカルなところもあったからでしょうか。
そういう正直ややこしいストーリーのなかで、唯一はっとしたのが。
記憶を消す先生と、受付女子の逸話。ああ、そんなことがあったのね、と。ここは短く描かれていただけに、印象的でした。
正直「難しく描いたで賞」な脚本賞受賞だったのかな。
で、ラストはどうなったんだー?!
オーケイ。
ジム・キャリーがハマり役。
「もの悲しい顔」のバリエーションが多くて、改めて良い俳優だなぁと。
ストーリーというか、テーマはいわゆる恋愛モノだけど、
恋愛に限らず「幸せに暮らすには」まで拡げて解釈していいと思う。
あらすじとか背景とか丸ごと省くけど、
個人的にはラストの「オーケイ」がすごく響いた。
無駄のくり返しでも、傷つくことがあっても、
良いことも悪いこともひっくるめて、それが人生。
慎重に、無難な人生を送るのももちろんOKだし
時には飛躍した選択をしたってOK。
まぁ何を選んで、何をしたって基本的にはOKなんです。
もちろん犯罪とかは抜きにして、ですけど。
「イエスマン」にしてもこれにしても、
ジム・キャリーの作品は元気をくれる。
心が疲れちゃったときに、また観ようと思える良作でした。
なんっって切ない…。「忘れられる」なんて、しかも無理やりに忘れられ...
なんっって切ない…。「忘れられる」なんて、しかも無理やりに忘れられてしまうなんて、ツライなー。
映像はさすが、可愛いし、キャストもばっちり。
ジムキャリーは情けない哀しいオトコ役がうまい。
ラストに救いがあって、ほんとーによかった…
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