劇場公開日 2007年3月11日

「ホラーではなく法廷劇。でも法廷劇にしては・・・」エミリー・ローズ よしさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ホラーではなく法廷劇。でも法廷劇にしては・・・

2020年6月1日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悪魔憑きによって死亡した少女を巡り、過失致死に問われた神父の裁判を描く物語。

とても興味深い映画でした。
映画自体は法廷劇。女性弁護士が主役になるのでしょうが、インパクトはエミリーローズ。「悪魔憑き」に犯された少女の様子は迫力があり、映画に引き込まれていきます。
逆に法廷劇としては迫力不足。特に、相手方になる検事の扱いが雑で、法廷闘争になっていません。製作者としては、「女性弁護士と神父の人間性」を描きたいのでしょうが、個人的には不満に思いました。

私は「超自然現象」に対して明確な答えを持っていません。そう言う現象があっても「不思議ではない」と思う反面、全てに科学的解釈が付くようにも思います。
当たり前ですが、映画でも曖昧な結末にならざるを得ず、少し腑に落ちない結末となったと感じました。女性弁護士の「魂の救済」のようなストーリーにしたら、もしかしたらカタルシスを得られるラストになったかもしれませんね。

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よし