「それぞれの想いが描かれている短編集」藤本タツキ 17-26 Part-2 kinako-catさんの映画レビュー(感想・評価)
それぞれの想いが描かれている短編集
藤本タツキが22歳から26歳までに描き、「藤本タツキ短編集 22-26」に収録されている短編4作をアニメ化。
part2は、part1の“ひっくり返したおもちゃ箱”状態から一転。
色々なシチュエーションがあるものの、内容は奇をてらっていない、種や性別を越えた純粋な想いや、人間関係に重心が移っています。
※人魚ラプソディ
ピアノの音色が印象的な作品。
海の中のピアノという舞台ながら、ストレートなボーイミーツガール。
※目が覚めたら女の子になっていた病
そんな病気があるんだーというだけで、特に説明は無し。モー娘。平成感、全開!
起きたら男の子が肉体的に女の子になっちゃったクラスの反応がありがちでリアル。
彼女と彼女の兄との人間関係だけで、サラッとまとめられている。
※予言のナユタ
世界から迫害される人外として生を受けた妹を守る兄。
チェンソーマンの原型を思わせる雰囲気。
※妹の姉
キャラクター造形も含め、「ルックバック」の原型を彷彿させる姉妹のドラマ。
姉の後ろを追いかけて美術学校に進んだ妹が、いつの間にか追い越されていた。
しかし、妹がいつも姉の背中に憧れ、追い続けていたと知った時、姉は“妹の姉”として筆を取った。
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