熊川哲也 Kバレエ トウキョウ 「くるみ割り人形'25 クリスマス特別上映」のレビュー・感想・評価
全2件を表示
夢の世界へようこそ。
クリスマスの夜、叔父ドロッセルマイヤーからクルミ割り人形をプレゼントされたクララが見る夢の話。
夜中に目を覚まし、居間で見るクルミ割り人形率いるオモチャの兵隊とネズミ王率いるネズミの大群との戦い、振付・熊川哲也のバレエダンスで魅せる世界。
表情とダンスとセット、セリフは一切なくクラシカルな音楽で進行するストーリーで、その音楽が心地よく序盤はウトつきながらも、クルミ割り人形の話は頭の片隅にあったくらいで話は覚えておらず、本作鑑賞前にストーリー解説だけは頭に入れてからの鑑賞。
頭にあったストーリーと劇がどの場面?と一致せず理解出来ないとこもあり、ストーリーよりプロのバレエダンサーの踊りを楽しもうと切り替えた。バレエダンスの劇は人生で初鑑賞、食わず嫌いせずにたまには違ったジャンルの作品を観るのも悪くない。
ソロ、2人組、3人組で違う振りのバリエーションと中盤過ぎ辺りの各国の人形の踊りと楽しめる。個人的に良かったのは華やかだったマリー姫と王子のダンス、ソロ、ペアダンスと観てると感動して自然と泣きそうになる。
正直スルー作品だけど直近コメントで絡んだ常連レビュアーさんが満点評価してたので観に行ってみた、本作が終わり劇場を出てからの現実世界のギャップ~(笑)
こんなん観たら現実に戻れなくなるやん
豪華絢爛な巨大セット、キャラクターの個性を活かした煌びやかな衣装、シアター・オーケストラ・トウキョウによる表情豊かな演奏、そしてダンサー達の繊細且つ力強い優雅な舞…これは夢か現か幻か、現実世界から遠く離れた幻想的なステージはまさに圧巻!
……さぁ、今年もK-balletの季節がやって来ました。去年の「マーメイド」で心を撃ち抜かれて、「毎年やるんか、これ?そんなら年一の恒例行事の仲間入りじゃ!」というわけで観てきました。
チャイコフスキーの「くるみ割り人形」は組曲を通しで何度か聴いていましたが、詳しいストーリーは知らずにいました。第1幕、2幕の冒頭でストーリーが字幕で表示されますが、読むのが遅い私はちょっと置いてかれてしまいました😭(私が極度の遅読なだけです、すみません…)なので、文字を読むのが苦手な方は、ストーリーだけでも予習した方がより楽しめるかと思います😊
やはり、まず目に付くのが巨大なセット!ステージが別世界に様変わり。そこに華やかな衣装に身を包んだダンサー達が登場すれば、もう幻想的な夢物語の始まりです。本作ではネズミと兵隊達の戦いが描かれているわけですが、投石機でチーズぶっ放したり、ネズミの衣装や独特な動き等、小道具へのこだわりや演出の面白さが強調されていました。凄まじい量の紙吹雪で彩る雪のシーンは度肝抜かれます。
そして栗山廉の王子っぷりよ。これだけでもチケット代の価値有り。仮面が外れて素顔で登場した時の凛としたお姿たるや。吉田このみのクララもすごく良かったです。「純粋無垢な心を持つ人間」という難しい役を、豊かな表現力で見事に演じていました。
アラビア、スペイン、中国、ロシア、フランスと、地域ごとに違った個性を見せてくれる人形達の踊りも面白かったですね。特に中国人形の可愛らしい振り付けは真似したくなっちゃいます👲🏻<デキルモンナラヤッテミロ
お菓子の国が人形の国になっていたり、花のワルツの曲順が違っていたりと、オリジナル版からの改変がいくつかあるらしく、熊川版ならではのエンタメ性の強いステージに仕上がっているそうな。他の団体との違いを見比べるのも楽しそうですね👀
観終えて時間が経った今も、「くるみ割り人形」の世界から抜け出せずに余韻に浸っています。ぶっちゃけ仕事に支障が出るレベル。どうしてくれんですか。熊川哲也、恐るべしである。(去年も同じこと言ってたような…)
全2件を表示

