私の愛のかたちのレビュー・感想・評価
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障碍者の性
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脳性麻痺の若い女性ムイが、障碍者を対象に性的サービスを提供する施設を訪れ、ボランティアのケンに出会い…
ファレリー兄弟作品など「障碍者はピュアで無垢」と捉えがちな世間のイメージ(レッテル)にクエスチョンを突き付ける映画は少なくないが、本作は「障碍者の性」というよりセンシティブなテーマに踏み込んでいる。障碍者だって人間なのだから、性欲を抱くのは何も悪くはない。そうした者達に秘密裏に性的サービスを施す団体があるというのも知らなかったし、もっと言えば女性の障碍者が身体を鑑みて子宮を摘出するケースがあるというのも初めて知った。
手術を受ける前にセックスというエクスタシーを感じてみたいというムイに応対するケンも、実は訳ありな事情を抱えており、はたしてこの2人がどうなるか…という展開が続いてのラストが辛すぎる。安易なハッピーエンドにしなかったのは、障碍者云々ではなく「一人の人間」として考えてほしいというメッセージと受け取った。
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