「【”憧れからの憎悪。そして・・。”今作はボディビルダーとして世に名を残したい不器用な生き方しか出来ない男の哀しさと孤独と狂気に走る様を描いたハラハラドキドキの作品である。観ていて心理的に疲れたよー!】」ボディビルダー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”憧れからの憎悪。そして・・。”今作はボディビルダーとして世に名を残したい不器用な生き方しか出来ない男の哀しさと孤独と狂気に走る様を描いたハラハラドキドキの作品である。観ていて心理的に疲れたよー!】
■病身の祖父を養うキリアン・マドリックス(ジョナサン・メジャーズ:凄い筋肉を作り上げている。あの身体を観ただけで3.5である。)は、その肉体美を雑誌の表紙に載せたい思いで、日々ハードなトレーニングと、考えぬいた食生活を課している。
そんなキリアンは或る日、同じ職場のレジ係ジェシー(ヘイリー・ベネット)をデートに誘う。ジェシーからマサカのOK電話が来て、共に食事をするが・・。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・序盤から、観ていて心理的にキツイシーンが続く。それは、キリアン・マドリックスの生き方が不器用過ぎて、イタイ奴であるからである。
ジェシーとの初めてのデートで、ステーキ600Gアンド”そんなに食えんのか!”って程の食事を頼み、(ジェシーはシュリンプサラダのみ。)自分のボディビルに掛ける思いを熱く語り過ぎて、ジェシーに怯えられ逃げられるシーンを筆頭に彼の姿がイタ過ぎるのである。
・又、祖父が頼んだペンキ塗り屋の対応に腹を立てて、デスボイスメタルをガンガンに掛けて、誰もいない店に行き窓を割り店を無茶苦茶にするシーンも”お前、実はチキンじゃないのか!”って思ったぞ。
ー で、彼が大会に出場する日に、ペンキ塗り屋たちから襲われて、血だらけで会場に行ったり、レストランでペンキ塗り屋の家族に絡むシーンは、怖いしキツイし、不快である。-
・又、キリアンが憧れのボディビルダー、ブラッドに頻繁に手紙を書く姿からは粘着質の性格である事も分かるのである。
ー 彼の元にブラッドから返事が来るのだが、彼はブラッドにヤラレテしまうのである・・。
そして、このシーンからの、彼を過去の大会で三角筋の小ささを指摘した審判の部屋に忍び込み、買い込んだライフルで脅すシーンや、ブラッドが肉体美を魅せている会場にライフルを持って忍び込むシーンは、ハラハラである。
ハッキリ言って、このシーンで評価を0.5にしようと思ったのだが・・。全くもう、疲れるなあ。-
■だが、絶望の中、キリアンはギリギリ理性を保ち、ライフル銃を解体し、線路わきに投げ捨てて、ブラッドのポスターを破り、自分の写真を部屋に貼りだすのである。
<今作はボディビルダーとして世に名を残したい不器用な生き方しか出来ない男の哀しさと孤独と狂気に走る様を描いたハラハラドキドキの作品なのである。>
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

