サムシング・ハプンズ・トゥ・ミー

劇場公開日:2025年10月31日

解説・あらすじ

スペインのアントニオ・メンデス・エスパルサ監督が手がけた異色のサスペンス。

マドリードに暮らすルシアは、勤めていた会社の倒産を機にタクシー運転手へと転身する。そこで彼女を待っていたのは、個性豊かな乗客たちとの出会いだった。ルシアは、かつてオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」に導かれるようにして、謎めいた男性と出会い、いまもその男性に思いを寄せていた。彼は自分を「トゥーランドット」に登場する王子になぞらえて「カラフ」と名乗り、こつ然と姿を消してしまった。ルシアは自らを姫に重ね合わせ、いつか彼が自分のタクシーに乗り込んでくることを夢見るが……。

監督のアントニオ・メンデス・エスパルサは、2012年に「ヒア・アンド・ゼア」でカンヌ国際映画祭批評家週間グランプリ、2017年に「ライフ・アンド・ナッシング・モア」でインディペンデント・スピリット賞ジョン・カサベテス賞を受賞するなど、注目を集める俊英。主人公ルシアを演じたマレーナ・アルテリオは、本作でスペイン版アカデミー賞ともいわれるゴヤ賞で主演女優賞を受賞した。

2023年製作/112分/R15+/スペイン・ルーマニア合作
原題または英題:Que nadie duerma
配給:反射光
劇場公開日:2025年10月31日

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(C)UNA PRODUCCIÓN DE QUE NADIE DUERMA AIE - AVANPOS

映画レビュー

5.0 周りを燃やす氷の心

2025年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

物語、シーンの構成がすばらしい。
前半の父親の介護、会話の様子や組合の弁護士との会話のシーン
を通じて主人公の置かれた境遇、家族に対する想い、性格などが
よく伝わってスムーズに物語に入っていける。

タクシー運転手になってからは
伏線になりそうな客が何人か提示されるが、
一回限りの出会いで薄氷に留まるケースもあるし、
客同士が裏で枝葉として繋がって、ラストの破滅に向かうケースもあって
サスペンスの展開が少し入り組んでいて面白い。

オペラを題材にしたストーリーも面白い。
トゥーランドットでは復讐の感情に満たされた姫の氷の心が
カラフによって溶かされていくが、
本作では皮肉にも黒い鳥が暗示するかのように逆の展開を辿っていく。

弦楽主体の音楽もよかった。

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HK

3.0 疑心暗鬼

2025年11月13日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

驚く

斬新

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まこやん

3.5 トゥーランドット姫の愛と悪夢

2025年11月9日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

後半までサスペンス色はほぼない。イヤな上司、繋がらないオンライン会議、親の介護、転職、推しとの出会い、普通にありそうな日常を紡いでいく。

やがて理不尽な出来事が重なる終盤は、非現実的で不穏なうねりが一気にくる。

不安を煽るテーマ音楽が常に画面を支配しており、居心地の悪さを感じる。
でも最後まで退屈することなく鑑賞できた。ニューロティックなこの空気感は結構私好みです。

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sugar bread

4.0 「誰も寝てはならぬ」と言われたのに寝てしまう💤

2025年11月3日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

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minavo