「社長は超人ハルクだった」悪魔祓い株式会社 LukeRacewalkerさんの映画レビュー(感想・評価)
社長は超人ハルクだった
悪魔祓いは、私たちの世代だと圧倒的にリンダ・ブレアの『エクソシスト』に勝るものはないと思えるのだが、ありゃクリスチャンがデフォルトのアメリカの話なので、アジア顔の韓国映画でルシファーとか聖水とか白い部屋着で吠え狂う少女とか出てくると、一瞬、借り物感は拭えなかった。
ただ、それは日本人から見た感覚なんだろう。やはり韓国はキリスト教が社会の基層としてあるから、じゅうぶんリアリティがあるのかな。
そういう意味では、韓国の人が心底ビビるのは、西洋名の悪魔なんだろうか、あるいは土俗的な遺恨とか呪いなんだろうか? 訊いてみたいものだ。
少なくともクリスチャン的悪魔祓いを極めるこの『悪魔祓い株式会社』は、かつて朝鮮を侵略した日本の武士の亡霊が墓から出てくる『破墓(パミョ)』の荒唐無稽な設定よりは楽しめた。
マ・ドンソク演じるバウ(悪魔祓い株式会社社長)は超人ハルク的な存在感でワクワクする。「拳による駆魔」の売りの通り、映画館の音響で「ドコッ」「バコッ」という悪魔の手先をボコボコにして殴り飛ばすパンチの音はエラい迫力w
ソヒョン演じる祓い師シャロンは、悪鬼に取り憑かれたウソン(演: チョン・ジソ)と並んで熱演。2人の絶叫と咆哮はウザくなるギリギリ一歩手前で何とかバランスを崩さず良かった。
もちろんストーリーとしてハッピーエンドは予定調和だが、適度にハラハラさせ、適度に予想を覆してくれる。
ただ、悪魔教団の黒ミサ?儀式はショッカーみたいでちょっと安っぽいなぁ。あそこだけ子供騙し。
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