「シャドーパンチ」悪魔祓い株式会社 ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
シャドーパンチ
今年はマブリー映画が無いのか…ションボリと思っていたところにデーモンハンター(原題)の情報が来てテンションが上がり、現代がトンチキ邦題になってずっこけながらも楽しみに待っていました。
マブリー映画は年一回でも補給しないとあかんですからね。
特典は冷蔵庫に貼るマグネットでした。マブリーサンキュー。
これはマブリーが出てなかったら成立してなかったんじゃってレベルのなんとも言えない作品で、もっとバチバチに悪魔とやり合うマブリーが観たかったんですが、結構真面目に悪魔祓いやってしまっているもんですから90分少々の尺ですら持て余してしまったなという感じでした。
マブリーがてっきり拳で全部祓っていくもんかと思ったら、バリキャリエクソシストの用心棒的立ち位置なので、最前線ではないところもガッカリポイントの一つだったと思います。
会社の社長であり用心棒なのでいい役割ではあるんですが、エクソシストの行動頼りになってしまっているので思ったより爽快感がなくて残念でした。
こんな事言ってしまったら本末転倒ではあるんですが、悪魔もとい取り憑かれた少女のシャウトがうるさすぎて怪訝な顔を何度もしてしまいました。
女優さんも歯茎剥き出しになるし、血管浮き出まくるしで大変な役だったろうなとは思いました。
少女の姉が心配になっての行動だとは思うんですが、動くな動くなって言われてるのにひょいひょい動いてトラブルメーカーになる展開はもうええ!ってなりましたし、マブリーも静止だけじゃなく1発ビンタしてあげて欲しかったです。
今までの作品ではほとんど格闘タイプだったマブリーが、リージョンフォームでゴーストタイプを付与され悪魔にも己のパンチが効く様になって異色の強さになっていたのは面白く、だからこそ最後の悪魔を封じ込めるための一撃必殺パンチは強力でよかったです。
パンチの音への拘りが過去作よりもより強く、敵をぶっ飛ばしていく気持ちよさは素晴らしく、麻痺する粉を浴びたところで身震いすれば軽減するマブリーらしい解決法が今作にも存在していてそこは良かったです。
ノーマルタイプの悪魔を用意すれば完封できます。
コメディ描写も唐突にボケが入ってくる感じなので物足りないですし、面白いものはあるのにタイミングが微妙すぎて思ったよりかは…なのも惜しかったです。
最後の施設に乗り込んで信者たちとの大乱闘のところがもっと観たかったのに何故かアメコミ調になってエンドロールへ突入していくのでそこを観せてくれ〜!と言いたくなりました。
もう絵柄的にハルクとムーンナイトにしか観えないラストは少し笑ってしまいましたが。
韓国映画でのエクソシストものが結構面白い作品が揃っているので、そこら辺と比較してもマブリーパンチ以外は下位互換になってしまっているのも残念でした。
シリーズ化するのであればマブリーと悪魔の100本勝負くらいやってほしいです。
鑑賞日 12/14
鑑賞時間 15:25〜17:10
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。

