劇場公開日 2025年12月12日

「マ・ドンソクの腕っぷし映画と悪魔祓いが同居した不思議な味わい。そう悪くはないです。」悪魔祓い株式会社 あんちゃんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 マ・ドンソクの腕っぷし映画と悪魔祓いが同居した不思議な味わい。そう悪くはないです。

2025年12月14日
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鑑賞方法:映画館

キャリアの長いマ・ドンソクだが「新感染」あたりでその唯一無二のパターンに入り、以降、「犯罪都市」「無双の鉄拳」「守護教師」「悪人伝」と独特の位置を固めてきた。言うまでもなく、彼は銃器でもなく、また身体全体を使った体技でもなく、まさしく二本の腕だけで「腕っぷし映画」ともいうべきジャンルを開拓したのである。
さて、本作もその「腕っぷし映画」の系列にある作品だが、もう一つの売りが悪魔祓いである。そして、悪魔祓いは、彼の同僚というか部下のシャロンの役割であり、社長自身は関わらない。社長はシャロンの邪魔をする者たちをぶっ飛ばすだけ。
悪魔祓い=エクソシズムはローマンカトリックの教典の一つであり、訓練された司祭、神父が儀式として執り行う。カソリックと若干の縁があるとはいえ教会外のそれも女性が行うものではない。でも、この悪魔祓いの儀式であったり、プロセスであったりが割と本格的なのですね。「ヴァチカンのエクソシスト」を観ているとそのあたりよく分かる。
でも、この映画、腕っぷしと悪魔祓いが妙にバランスが取れていてそこが不思議だけど、嫌な感じはしない。おそらくキャストもスタッフも良いエンターテイメントをつくろうと真剣だからですね。惜しむらくは、「悪魔祓い株式会社」のもう一人のスタッフであるキム室長のキャラがもう少しはっきりしていれば良かった。ものすごくチャラチャラしているとか、すご腕のハッカーだとかね。シリーズ化するならそこは要検討ですね。

あんちゃん
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