「ONCEなら観るべき?」ONE IN A MILL10N Minaさんの映画レビュー(感想・評価)
ONCEなら観るべき?
2015年のデビュー当時はあどけなさ全開のメンバーが、全米チャート1位を取るまでに成長するとは…
数年前に「SEIZE the LIGHT」というYouTubeオリジナルコンテンツがあったが、ベースとしてはそちらと同じ。基本的にはインタビューがメインとなり、メンバーそれぞれを深掘りしていく形である。正直ドキュメンタリーで121分とは長過ぎないかと思ったが、なんせ9人も居るので妥当な長さかも知れない。映画館の大画面で、大音量で…となるとやはりライブ映像をもっと観たいという気持ちが出て来たが、ONCEなら推しが喋っているのを大画面で観るだけでペンライトを振りたくなるのである。(持っていかなかったが)
前回の「SEIZE the LIGHT」や、日本デビュー5周年を記念し発売された「T•W•I•C•E」等と本作が異なるのが、韓国のアイドルが抱える、"魔の7年"を超えた後の話という事である。もちろん本編でもその事は語られるが、女性グループが何も無く7年目を迎えるというのは中々難しいのだ。女優業邁進のためグループ脱退等は良く聞く脱退理由であり、誰も抜ける事なく続ける事が出来たのは彼女たちの信念と実力、支え続けたONCEに他ならない。正直、メンバーのジョンヨンが椎間板ヘルニアを患い、復帰後はステロイドの影響で体重が増え、精神的にも肉体的にも追い詰められて不安障害になり、また休業した際には、ジョンヨンを失うかも知れないと思っていた。それらを乗り越えたからこそインタビュー中に「泣きたく無い」と言いながら泣いてしまったジョンヨンのカットにはグッと来るものがある。ファンなら分かっている事だが、インタビューを通しても各メンバーの個性を感じる事が出来る。中でもサナがメンバーをイメージした香水を調合するシーンでは、サナに液体扱わせて大丈夫かと思っていたら案の定「キャーッ」である。笑 ミナの水中カットを大画面で見れて満足だが、出来ればもう少し尺を取って欲しかった。
本作でも単独で活動する場面に密着しているが、ソロデビューや女優業、ユニット活動など幅広くやって嬉しい思いもあるものの、再々契約というのも控えるメンバーたちにやはりONCEは心配になるものだが、10年間応援し続けて良かったと思える内容になっており、またこれからも色々心配しながら応援するのかと覚悟を決める…そんな感情が出てくるドキュメンタリーだった。
余談だが、製作を手掛けたのは、彼女たちの事務所の"JYPエンターテイメント"では無く、"MISTIC STORY"という日本人メンバーが2人在籍する人気グループ、「Billlie」が在籍している事務所。冒頭でロゴが出た際に、「あれ?」と声を漏らしてしまった。
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