マーズ・エクスプレスのレビュー・感想・評価
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ハードボイルド、細かいSF描写が面白いが、攻殻機動隊X2001年宇宙の旅は、もう古い。 ケレン味が一切なく、終始低体温で、燃えない。
まさに、攻殻機動隊XハードボイルドX2001年宇宙の旅。
リアルな世界観、客観的な進行は好きですが、2023年の作品と知り、
この日はこの後「キルケーの魔女」を観たので、いっそう、もう古くさく感じた。
端正で精密で実にクールな印象のCGが、リアルで大人。フランス映画らしい?
低体温で熱がない、「ケレン味」が一切ないところが、キャラクターの弱さにもつながっている。
本作はフランス映画だが、「めくらやなぎと眠る女」を思い出した。(フランス・ルクセンブルク・カナダ・オランダ合作)
通常の描写や、アクションすらも淡々と客観的に描かれているので、迫力や重み、強さがない。
結局、映画全体が淡々としていて、盛り上がりに欠ける気がした。
本格SFに、探偵もの、ハードボイルドを持ってきたのは面白い。
ことの発端が、東洋人の娘探しの依頼だったり、それが大事件に発展して、裏に黒幕がいたりと、いい雰囲気がある。
ただ、それならば、その結末は、探偵が大けがを負いながらも黒幕を捕まえて、あとから来た警察に引き渡し、イテテテとかいいながら煙草に火をつけ、苦虫かみつぶした顔で相棒が飛んでいくのを見送るところでジ・エンドとならなくては。
SF小僧の魂を擽ぐる傑作です!
火星行きのエクスプレスに乗車して火星に行ったけど…凄いです。
設定からしてアイザック・アシモフの世界観を踏襲。
1「ロボットは人間を傷付けてはならない」
2「ロボットは人間の命令を聞かなければならない」
3「ロボットは1と2に反しない限り自己を保全しなくてはならない」
これを下地に「逃亡」という解釈で三原則を無効化。
ハラハラするサスペンス要素を物語に与えておりました。
そして、主人公を人間とロボットのパートナーにする事でアシモフの「鋼鉄都市」シリーズをも踏襲。
ミステリアスに進行する物語はまるでシリーズの外伝のような錯覚さえ感じました。
更に「AKIRA」や「攻殻機動隊」は勿論、リンチ版「砂の惑星」や「ブレード・ランナー」のオマージュもあちこちに点在していてSF小僧を楽しませてくれました。
そんな中、しれっと「シャイニング」の双子がとんでもない姿になって映ってました。
探してみてください笑
間違いなくSFで育った者にピンポイントで訴えてくる秀作。
勿論、メビウスやヘヴィメタルといった漫画好きにも納得できる作品だと思います。
みんな火星に行って大いにハラハラし、存分に楽しんでしまいましょう♪
眠っ
探偵は血を流し、アンドロイドは涙を流す。
近未来、火星、アンドロイド…等々。
もう散々に描かれ尽くされた世界線、さすがに新しい切り口は容易でないジャンルで、あとは作り手の好きの表現をどこまで細部まで宿らせ観る者を納得させ唸らせるか、どう物語に深みをつけて展開させられるかだろう。
人間の想像力の大きな部分は行き着いてしまい、あとは細部を掘り起こすしかないのかも知れない。
本作は細部に手を抜くことなく、作り手の好きのコダワリがいかんなく発揮されており、ジャンル映画として上質な完成度である。
特に主人公を禁酒中の女探偵とし、その相棒を既に命を落とし生前の姿と記憶を宿したアンドロイドとしているのが秀抜だ。
SFにプラスして探偵物、バディ物としても上質なのが本作の肝だろう。
無機質感が漂う世界観の中、身体を鍛えたり、禁酒を破ってしまう人間性の主人公は探偵ぽいヤサグレ感でイカしているし、相棒であるアンドロイドにいたっては生前の妻と子への想いを抱いたまま、その妻と子にアンドロイドである存在を忌み嫌われ苦悩する人間臭さである。
そんな二人のバディっぷりが素晴らしく、アンドロイドの相棒カルロスが涙を拭う描写は何度も述べている細部へのコダワリの結晶である秀抜さだ。
あまりにも大きなテーマの物語をどうたたむのかに作家性が出るとところ、そこを強く出さないところを清いと思うか、物足りなく思うかが微妙なところだ。
エレクトロボ
いろいろ捻ったけど結局単純
パトレイバー+攻殻+パプリカ、
を最新技術でアップデート、
という感じ。
アリーヌの黒目が異様に小さいのは、
パトレイバーの後藤隊長の三白眼をイメージしたと、
監督自ら語っているが、
どうせなら攻殻の素子に寄せてほしかった。
ストーリーにいろいろ捻りをきかせようとしているのはうかがえるが、
結局最初の悪人が最後まで悪人で
動機に無理があるし共感の余地が全くないから、
なんか深みを感じない。
まあ、細かいところで面白みがあったりはしたので、
退屈はしなかった。
ところで
舞台を火星にしたのは、人間が少ないから?
星間旅客機さえあれば、地球でもいいんでは?
珍しい🇫🇷製SF 作品情報アップ前から超楽しみにして公開初日に早速...
珍しい🇫🇷製SF 作品情報アップ前から超楽しみにして公開初日に早速見てまいりました
やはり攻殻機動隊❌️ブレードランナーの影響強めな印象 2001年宇宙の旅も入ってる?ようにも見えた 人間関係がゴチャゴチャ、更に地球上だか火星上だかどっち?と少し分かりにくかった
映像はお洒落で🇫🇷アニメもとうとうここまで来たかと思った 設定も人類❌️ロボットアクションバリバリ...とは単純にいかないところやことの顛末はやっぱりおフランス映画だった...一味違う余韻を残すのは何だかんだでルネ・ラルー路線!?
ルックとデザインを見る作品
まさに攻殻機動隊の正統派チルドレン
先行上映にて鑑賞。近未来SF設定のバディものとしてとても楽しめた。
日本のアニメーションにインスピレーションを得たそうで、特に攻殻機動隊の強い影響が感じられるし、バディ感も素子&バトーかバトー&トグサのそれに近い。絵柄は同じフランスアニメ作品の「神々の山嶺」に似たあっさりとしたもので、出だしはちょっと違和感あったが直ぐに気にならなくなった。途中のストーリー展開がわかりにくいとこがあるので、吹き替えで観た方が良かったかも。
頭部がホログラムのロボット(8マンみたいな記憶移植型)のカルロスとか、自動車事故で乗員保護する緩衝材とかクライマックスに登場する生体戦車(攻殻の思考戦車のオマージュだろう)などなどSFガジェットも満載。ただネットワーク万能感はさほどではなかった。
ロボットの「脱獄」(製造者が設定した行動規範からの逸脱)って用語はiPhoneのJailbreak由来かな。
エンディングはどうやってあれだけのロボットが搭乗するのかと思ってたら、なるほどという解答だった。
ひとつだけ気になったのは、地球と火星との距離感がやけに近いことかな。
さて、火星特急に続いて来月は銀河特急 ミルキー☆サブウェイと特急続き。
地球人は置いていく火星のエクスプレス。2500字超え見所
すごい味付けのエクスプレスだった。
日本のアニメに慣れている人々には多分「マーズいエクスプレス!」に感じるだろう、このセンス。
だがきっとこの味がクセになる人もきっといるはず。こういうアニメ映画があってもいいんだ!そんなこだわりを感じる映画ではあった。
置いてかれそう!エクスプレスなポイント
- まずキャラクターがカッコよくも可愛くもない、絶妙過ぎるセンス。レトロフューチャーな感じを狙ったっぽいがそれにしてもよくここまで全編に渡り絶妙な(いやもしくは最先端過ぎるのかも)感じになったと思う。たぶんこれが火星の最先端表現なんだ。
- キャラクターデザインもあれだが展開もよくこんな緊張感ない感じに出来るよな、と感心する。あの火星と地球にいる人々はロボットと身体を改造している人間ばかりだから緊張感という概念もないのかもしれない。
- アリーヌというこの絶妙なパッツン前髪金髪姉さんが主人公なんだが、終盤でこの人が死ぬのよ。しかもすっごくあっけなく。いやあそこまで「はい死にました」とあっさり進めることできる?一応、この後に相棒のカルロスが悲しんで泣く場面はあるのだけどそれでもちょっとなかなか観たことないレベルのあっけなさなのよ。最後に残す言葉もなけりゃ回想もない。約2時間ずっと出ててようやく少しは愛着が湧いてきた主役の姉さんがモブとほぼ同じような死に方をする。エクスプレスは表現の意味もあるが、こういう表現かよ!急行の意味もある通りに急行なみに速く死ぬってことかよ!と心の中でツッコむしかなかったよ。その生き様、まさにエクスプレス!とか言わせんなよ、この野郎!
- しかもアリーヌが死んだ後にカルロスが泣くんだけどカルロスの頭がホログラムだから涙をおさえようとするとホログラムが欠けるのよ。いやそそっちの表現の方を凝るのかよ!
というちょっと日本のアニメではなかなかお目にかかれない表現の連続なのよ。こんなエクスプレスにはなかなか乗れねえ!
最先端マーズなポイント
- 冒頭、犬ロボットの皮を服のように脱がせる場面がある。あれは毛皮を着せ替えできるなら便利ね。
- 序盤、ロビーを「大堂」と表現する表記があり。調べたら中国語でロビーを大堂と書くらしく勉強になった。
- カルロスのホログラムの頭はオフラインになっているとちゃんと顔が消えてオフライン表示になる。この表現自体も面白いしオフライン切り替えを使いこなしていた。カルロスが何かをつかんだタイミングでオフラインにするとつかんだポーズのままで固定できる、みたいな使い方をしていた。
- 手錠は普通に椅子とつなげる。火星でもそこは変わらねえ!
- 大学生ジュンがロボットの暴走に出くわした瞬間の映像を3Dでその場で再現できる。あの技術はそろそろリアルでも欲しい。
- ブレインなんたらの施設でアリーヌが責任者男の顔情報を目から取り込みカルロスが3Dプリンタで顔を再現してセキュリティを突破してしまう。火星のセキュリティよ!
- 高速道路が陽当たりのよいトンネルみたいになってる。そして事故だと判断された車の周囲の道路が黄色に光り立ち入らないでねゾーンになる。あれは便利。
- カルロスが頭ホログラムを別人に変えただけで割と簡単に潜入できてしまう。火星のセキュリティよ!
- カルロスは元は人間だから人間だった時の記憶があり妻と娘に会いに行くんだけどすごく嫌がられる。この悲しさよ!
- ロボット同士で向き合ってなんか通信してエクスタシーを感じてるっぽい場面!見ろよ、これがロボットエクスタシーのエクスプレス!という作り手のこだわりを感じた。
- 終盤に出てきたデカいロボットとカルロスとの戦いが一番アクションの見せどころだった。あのデカいロボットは強かった。あっけなく終わるけど。
- 最後はロボットがみんな一斉に宇宙船に向かって歩き宇宙船の前でロボットの身体を捨てて光になって宇宙船になって吸い込まれて。光はわざわざマーズエクスプレスとボディに書かれた探査機に吸い込まれタイトル回収までしてくれる。たぶんロボット達が集団データ化して新しい星を探して旅立つエンドということなんだろう。ロボットの集団自殺っぽい感じな雰囲気だが。
- このエンドをやるなら新天地の星でロボット達が新しい身体になって開拓始めるエンドでも良かったと思う。中盤で新しい星発見ニュースもあったから。で、カルロスにはロボットになったアリーヌと再会して欲しかった。ただ!この映画はそんな地球人にとって優しい展開にはしねえんだ!マーズなエクスプレスを極めているからな!
アリーヌのマーズな行動リスト
- 冒頭、風呂の浴槽の中に隠れていたら見つからずにすむ息どめテクニック。そのアナログな方法で見つからずにすむんだ。
- よく腕立て伏せをしているアリーヌ姉さん。だから強いんだな。火星でも腕立ては必要なんだ!
- 金色ロボット姉さんが服を洗って乾かしてくれたけど特に礼も言わないその感情表現。
- 禁酒していてバーでマスターが酒をつごうとしても酒が瓶から出てこないSF禁酒システムの面白さ。そしてその禁止を割とあっさり破って酒飲んじゃう姉さん、マーズ。
- 深夜にわざわざカルロスを起こして言うことが寝袋にパンツが入ってた報告!パンツを壁に投げつける雑さ!カルロスは「自分はロボットの身体だから数年下着を変えてないな!」みたいなことを言ってはっはっはと高らかに笑う。もうこの場面のカルロス、彼が劇中で一番よく笑った瞬間なのよ。カルロスを笑わせる姉さんのナイスマーズギャグ。
- 終盤、車に閉じ込められたオッサンを助けようとしたらエアバッグがめちゃくちゃ開いて車いっぱいになり、もう面倒くさくなってその場を去ってしまう、主人公らしからぬそのマーズな行動。
- そして急行、いや超特急の、マジなエクスプレス級のあっさりした死に方。火星の人々は地球人のように感情移入はしない!させない!そんなこだわりエクスプレスを感じた。
という、すごいエクスプレス連続の映画なんだ。
『攻殻機動隊』や『AKIRA』やその他色々なSF映画の影響を感じつつ、よくこれだけ妙なテイストのエクスプレスにできたと思う。
渋谷で公開前日の特別上映にまで来るようなお客さん達は好奇心旺盛だから。終わったらきちんと拍手をしていたよ。
好奇心旺盛な人だけ乗ろう、このエクスプレスに!普通の地球人は置いてけぼりにしてな!
期待通りとはいえ意外とステレオタイプかつ難解
儚くも切ない意欲作
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