初恋芸人のレビュー・感想・評価
全14件を表示
初恋芸人
しまなみ映画祭で初恋芸人を観ました。
自分に自信がなく、上手く生きられないピン芸人の主人公佐藤賢治を、俳優原嘉孝さんが演じています。まだアイドルグループに所属する前の彼が演じた初主演映画です。
佐藤賢治の人となりを、とても丁寧に自身に落とし込み、その人物像の表現力に特に驚かされます。
細かな感情の動きを、体の細部まで使い表現されていて、そのひとつひとつを見逃さないで欲しいです。どんどん佐藤賢治に感情移入し、そのピュアさゆえに翻弄される彼に、時に歯がゆく、もどかしく、でも優しく寄り添ううちに、自然と心がじんわり温かくなり、涙が出てきます。
しまなみ海道の美しい景色と、雑多な息苦しい都会との対比。芸人さんなので、ところどころクスっとする笑いもあり、彼を取り巻く優しい人たちと物語は進んでいきます。
広くいろいろな世代が、性別問わず、感情移入できる素晴らしい映画だと思います。
ぜひ、初恋芸人の世界観に寄り添い、ピュアな彼の背中を押して欲しいです。
全国公開が決まったとのことで、とても嬉しいです。
心に残る初恋
切ない初恋物語
ピュアな心を取り戻せる作品
笑いあり涙ありの感動ストーリー。
2回観て深まる余韻。何度でも味わいたい作品。
『初恋芸人』先行上映で2回鑑賞しました。
同じ作品を短期間で繰り返し観るのは自分でも珍しいのですが、1回目と2回目と新しい輝きを見せてくれました。
初見では、主人公・佐藤賢治という冴えない芸人の生きづらさやもどかしさに胸が締めつけられ、感情を揺さぶられっぱなし。
主演俳優が完全に役に溶け込んでいて、原嘉孝さんのアイドルとしての姿を忘れるほど「佐藤賢治」そのものに見えました。
そして2回目。
物語全体の流れを知った上で観ると、演技の細部や映像の仕掛けに驚かされます。
例えば、会話の間合いや視線の動き、部屋の散らかり具合や小道具の配置など、キャラクターの関係性や心情の変化が細やかに表現されていることに気づきました。
一度目では気づけなかった「積み重ねの巧みさ」を見つけるたびに、作品の奥行きがどんどん深まっていきます。
映像は東京と因島、二つの場所の対比が印象的で、街の空気や光の差が物語を彩っていました。
リアルな質感を大事にした撮影は、登場人物の生き方と重なって、自然とその世界へ引き込みまれます。
音楽も素晴らしく、特にエンドロールの主題歌は観終わった後の甘酸っぱくも切ない余韻をさらに強めてくれました。
歌声と映像がシンクロして、心に長く残る体験となります。
2回観てもなお新しい発見があり、もっと観たくなる映画。
初恋のきらめきと人生のほろ苦さを、観るたびに違う角度から感じさせてくれました。
公開されたら私も何度も観に行きたいですし、ぜひ多くの方に劇場で味わってほしいです。
初恋と因島
初恋ってこうだったよな
遥か彼方に忘れ去られていた初恋の甘酸っぱさや立ち向かう勇気を、優しく、厳しく、時にユーモアを含ませながら思い出させてくれる作品でした。
主演をされている原嘉孝さんは、現在アイドルグループに所属し活躍されていますが、俳優部として長い期間奮闘されていただけあって、演技力・憑依力の凄さに脱帽しました。
まさしく『原嘉孝が演じる佐藤賢治』ではなく、『怪獣芸人佐藤賢治』の物語でした。
なので原作ファンの方もより深く、この世界に潜り込む事が出来ると思います。
現代社会で頑張ってるみなさん。
自分の初恋がどうだったか、この映画を通して思い出に浸るのもオススメです。
思わず応援したくなる
まっすぐ一生懸命で不器用な佐藤賢治の役に原嘉孝さんの演技が見事にハマっていて、賢治の初恋を応援したくなる映画でした!
ロケ地は東京と因島で、因島では地域の方々や企業も撮影に協力しており 因島の素敵な風景と共に楽しめました。
全14件を表示