シャドウズ・エッジのレビュー・感想・評価
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67歳vs71歳!
何と今年ジャッキー様の映画は「A LEGEND 伝説」、「ベスト・キッド レジェンズ」に続いて三作目! しかも来月には「パンダプラン」なる新作も公開される。いったいどうなってんだ?
中国映画界さん、71歳の老人を酷使し過ぎだろ!
と、自分でも何でこんな事になっているのか分からないのだが、ファンとしては嬉しいやら心配やらで少々複雑だ。
心配といえば昨今の日中情勢のせいで無事に公開されるか心配だった今作ですが、まずは普通に観られる事に安堵。エンタメを政治に巻き込むのはイカンよ。
さてそんな本作ですが、公開前の評価がやたらと高く、ほんまかいなと半信半疑だった。まぁ「A LEGEND 伝説」も「ベスト・キッド レジェンズ」もイマイチだったからねぇ。ここんとこ正直自分でもジャッキー様の映画は必ず観には行くが、面白けりゃめっけもん。くらいの感覚で観に行ってたし、予告編の時点で、" あー、また若手に見せ場を譲るジャッキー様を観る事になるんだろうなー。" と予想していた。
が、本作ははっきり言って今年公開のアクション映画の中でNo.1の出来だ。そんな映画がここに来て現れて、且つジャッキー映画である事には自分でも驚きだが、アクション好きなら久々にファン以外にも自信を持ってお薦め出来る作品だ。
ストーリー良し。
テンポ良し。
サスペンス良し。
アクション良し。
キャラクター良し。
最高ですよ。
キャラクターといえば本作のラスボスはレオン・カーフェイさんなわけだが、本来演技派俳優である筈なのにあれほどアクションこなして且つ強烈な悪役で、しかも67歳!手に持った小さなナイフがジェイソンのマチェーテに見えるw
おじいちゃん格好良過ぎるよ!
あと日本人として澤田謙也さんが出ていてしっかりジャッキーとのアクションも有るのが嬉しい驚きだった。
本作のヒロイン(?)であるチャン・ツィフォンさんは初めて見たと思うがディザスター映画の「唐山大地震」に出ていたらしい。当時9歳。憶えてるわけ無い。とりあえずメチャ可愛い。
映画の中では主人公の娘を偽装していたが、どう見ても孫だろw とツッコミたくなるのはジャッキー映画のお約束だ。
そして女優さんに無茶をさせるのもジャッキー映画のお約束なのだが、そこをしっかり乗り切った女優さんは必ずビッグに成ってる。
この女優さんもそうなる予感がする。ジャッキー様は本当に女誑しで人誑しだ。
さてそんなジャッキー様。アクション監督は同じ成家班のスー・ハンなる若手に任せていたようだが、このスー・ハン監督がこれ迄のジャッキー映画には無い生々しいアクションを設計していて、それに応えているのも素晴らしいが、俳優だけでなく裏方の若手をしっかり育てているのがやはり素晴らしい。
お馴染みエンディングロールのNG集でチャン・ツィフォンさんに『スタッフにお礼を言え』と言ってるところがまた素晴らしい。アジアを代表するスターになっていても役者の初心を忘れてないんだなぁ。
そんな文句無しの傑作アクション映画だったのだが、1つだけどうにもならない不満点が有る。
何故これを10年前に作れなかった。
これが61歳のジャッキーなら(それでも充分高齢だが)アクションの見せ方も違っただろうし(細かいカット割りが気になる)、続編も大いに期待出来たのに、不安の方が大きくなってしまう。
が、
が、
そこはジャッキー様ですからね、またお客さんを大いに楽しませてくれると信じてますよ。
頼むから大きな怪我だけはしませんように。
ひとりごと
相変わらずジャッキー様のファッションがとてもダサい。最早狙ってやってるのではと思えるレベルだ。
あとアクション卒業って言ってた「ライジング・ドラゴン」ってなんだったんだ?
ジャッキー健在
静かに、しかし確実に効いてくる。“今のジャッキー・チェン”の最適解。
本作は、観終わった瞬間に拳を突き上げたくなるタイプの作品ではない。だが席を立ち、帰り道を歩きながら、そして翌日になってから「やっぱり良かったな」と思い返してしまう、そういう種類の映画だ。これは実はかなり希少で、昨今のアクション映画においてはなおさらである。
まず何より言っておきたいのは、「この数年で一番ジャッキー・チェンが、しっかり動いている」という点だ。ただし誤解してはいけない。若い頃のような無茶なスタントや派手な宙返りをしているわけではない。そうではなく、走り、止まり、間合いを測り、周囲を読む。その一挙手一投足が“身体の演技”として成立している。引きの画で逃げないカメラワークが、それを裏付けている。誤魔化しの効かない構図で成立しているという事実だけで、これはもう相当な信頼に値する。
本作が賢いのは、「レジェンドが無双する映画」にしなかった点だ。物語の軸は、老兵が若者を鍛え、チームとして強敵を追い込んでいく過程にある。しかし、ここで描かれる“教育”は熱血でも説教でもない。教えるのは技ではなく判断、正解ではなく考え方だ。全員を同じ方向に揃えるのではなく、ズレたまま機能させる。このチーム像が実に現代的で、現場を知る人間ほど膝を打つはずだ。
ヒロインのチャン・ツィフォンも非常に良い。守られる存在でも万能な存在でもなく、現実の延長線にいる実務的な人物として物語を支える。感情を過剰に説明せず、表情と間で語る演技が、抑制されたジャッキーの芝居とよく噛み合っている。彼女がいることで、この映画は漫画的な誇張から一歩踏みとどまり、現実味を保っている。
上映時間は141分とやや長めだが、緊張感は最後まで途切れない。派手な山場を連発するのではなく、小さな判断ミスや違和感の積み重ねで観客を引っ張る構造になっているため、気が抜ける瞬間がない。終盤に訪れるのは爆発的カタルシスではなく、張りつめていた緊張が静かに解ける感覚だ。これもまた、大人の映画である。
総じて『シャドウズ・エッジ』は、「今のジャッキー・チェンだからこそ撮れた映画」だと言っていい。ノスタルジーに寄りかからず、若さを偽らず、それでもなお第一線に立ち続ける。その姿勢自体が、この映画最大の説得力であり、最大の見どころだ。派手な宣伝よりも、口コミでじわじわ広がってほしい。そう願いたくなる、誠実で、静かに強い一本である。
ドキドキしたいなら!
圧倒的なレオン・カーフェイ
ジャッキー・チェン主演と聞いて観に行きましたが、良い意味で予想を裏切られました。
もちろんジャッキーの存在感と、年齢を感じさせないアクションのキレは健在。でもそれ以上に強烈な印象を残すのが、敵のボス役を演じるレオン・カーフェイです。静かな佇まいの中に漂う圧と説得力は圧巻で、気づけば目で追ってしまうほど。
サイバー犯罪を軸にした物語は現代的ですが、作品の芯にあるのは「人が人をどう見るか」「経験がどう受け継がれるか」という普遍的なテーマ。ベテランと若手がぶつかり合いながら、少しずつ信頼を築いていく過程が丁寧に描かれていて、派手なアクションの裏でしっかりとドラマが積み上がっていきます。
ジャッキー・チェンとレオン・カーフェイという二人の“巨星”に挟まれた若手俳優たちも、アクション・演技ともに見せ場があり、作品全体に良い流れを生んでいました。
単なるアクション映画ではなく、世代を越えて受け継がれていくものを感じられる一本です。
すごく面白い映画にジャッキーまでいるって感じ!
原作の「天使の眼、野獣の街」は未視聴
圧倒的!!
そっくり
皆さんのおすすめで遅ればせながら追跡班に参加してきました。
見ながら勢いに圧倒される
ジャッキーチェンよ永遠に!
「ナイトオブシャドー魔法拳」の時はジャッキーのアクションシーンがほとんどなかったので、あれから5年経てばもう老練な演技しか見られないだろうと思いつつ映画館へ行ったが大違い!ジャッキーがかつてのように大暴れしてくれるじゃありませんか!55歳の私が小中学生の頃、荻昌弘の月曜ロードショーや高島忠夫のゴールデン洋画劇場で見た「蛇拳」「酔拳」「ヤングマスター」のように映画館で見た「プロジェクトA」「スパルタンX」のように70歳を越えてやってのけるのである。長い棒を振り回して「拳精」のように敵と格闘するシーンでは思わず椅子から立ち上がりそうになったくらいである。そしてジャッキーに教えを受ける女優の可愛いさといったら「蛇鶴八拳」のノラミャオを思い出したのである。とにかくこの歳になると昔のことばかり思い出されてもう映画の内容はどこかへ行ってしまった。ジャッキーチェンよ永遠に!
泣けるアクション。観ないと損!
オープニングのハイテクを駆使したスタイリッシュな犯罪犯行シーンからぐんぐん引き込まれる。
まんまと犯罪グループに逃げられる警察捜査陣。
そうだ、引退した追跡の名手を呼べ。
我らがジャッキー・チェンの登場。
警察捜査官となった、かつて自分のミスで死なせてしまった先輩刑事の娘とのコンビ。
敵役の「影」にも、養護施設で育った若者たちとの擬似親子の関係。
胸熱な設定にハラハラドキドキする追跡劇。
モブをシューティングゲームのようにバタバタと倒していくハリウッド映画みたいでなく、闘う相手も生命をかけた息を飲む真剣なアクション。
アクションシーンで泣ける。
ジャッキーとヒロインをはじめ、警察側も犯罪グループ側も皆んないい役、いい俳優。
MIシリーズのようなチームの活躍も、涙もユーモアもあって、久しぶりにとても面白い映画を観た。
主人公はジャッキー・チェンでなくても充分面白かっただろうが、ジャッキー・チェンだから尚更面白い。
(いつものコミカルなアクションじゃないのに、ちゃんと机と椅子は使ってくれる)
そしてエンディングロールはまさにジャッキー映画でした。
ジャッキー・チェンの映画だから観なくてもいいや、なんて思ってる人がいたら損しますよ。
まだまだ現役ですね。
これぞ現在のジャッキー映画の理想形!
いやぁ~、面白かった! ジャッキー映画では00年代の『香港国際警察 NEW POLICE STORY』とか『新宿インシデント』以来の傑作なんではなかろうか。
2007年の香港映画『天使の眼、野獣の街』(未見)のリメイクというかリブートで、2013年には韓国でも『監視者たち』(未見)としてリメイクされているとのことだが、その『天使の眼、野獣の街』を中香合作で現代的にリブートした作品だそうだ。監督は『ライド・オン』でもジャッキーと組んだ中国監督ラリー・ヤン。『ライド・オン』もなかなか面白かったが、今回のはそれをはるかに上回る出来である。
とにかく脚本がめちゃくちゃよく出来ている。冒頭の犯罪集団による仮想通貨強奪がまず素晴らしく、スリリングな展開と度肝を抜くアクションで息もつかせぬ描写に惹きつけられていく。そこから警察と犯罪集団の息づまる情報戦・追跡・尾行・腹のさぐりあいといった攻防戦が詳細に描かれていき、ハラハラさせられるサスペンスフルな展開に。その合間に捜査官と若手女性警官の過去の因縁が絆へと変わっていくドラマと、“影”と若い犯罪集団の愛憎劇という、2つの疑似親子関係が重要なストーリーのポイントとなっていく。終盤は怒涛のアクションつるべ打ち。ストーリーもここが山場かと思いきや、まだ先があったというのが何度も繰り返されるが、やり過ぎ感やマンネリ感が全く無く、むしろ新たな山場が前の山場を軽々と超えていき、140分という長さを全く感じさせない。ダレるところが一瞬も無かった。マカオという舞台がまた良く、ロケーションも最高なのだ。
ジャッキーは年齢的に超絶スタントこそさすがに無いものの、中盤あたりから若手たちとの凄絶なバトルを展開する。しかしジャッキー以上にすごいのが“影”役のレオン・カーフェイ。アクション俳優ではない彼がナイフを使ったアクションで伝説の凄腕殺し屋ぶりを遺憾無く見せつけ、ジャッキーとのラストバトルも70代と60代の闘いとは思えない凄まじいファイトを見せてくれる。そして若手女性警官役のチャン・ツィフォン。天才子役から若手演技派女優に成長し、『チィファの手紙』『シスター 夏のわかれ道』でも好演してたが(『シスター』では中国三大映画賞の1つ華表奨で最優秀女優賞を史上最年少受賞)、まさか演技派の彼女があんなにアクションに挑戦するとは思わなかった。この映画の影の主人公というか実質的主人公とも言えるような役柄で、可愛くて演技も上手い上にアクションも出来るなんて最強じゃんか。“影”が育てた若い犯罪集団のイケメンたちも素晴らしいアクションと演技だし(特に双子を1人2役で演じたツーシャー)、その他脇役に至るまで全員が過不足ない見せ場が与えられており、いずれも素晴らしくハマってる。アクション、サスペンス、ドラマの全てが融合した近年稀に見るレベルの傑作アクション映画でした。予告編を観て期待できそうと思ってたが、それ以上の面白さだった。もう1回観ようかな。
ちなみにジャッキー映画でお馴染みエンディングでのNG集もあるが、その後にもシーンがあって、続編もあり得るようなエピローグになっていた。ま、とにかくこれは文句なしにオススメです。
大御所のお二人は正に尊い(たっとい)の一言
今回は、期限が迫るU-NEXTのポイント消化に丁度いい作品を探した結果、本作が“意外にも”米国映画レビューサイトの評価が高いことに気づいて鑑賞を決定。と言うことで、失礼ながら期待値は“程々”にTOHOシネマズ錦糸町に向かいます。
作品は犯罪グループによる侵入から始まり、いきなりに集中力が試されます。AIを導入し、鉄壁に見える警察側の警備に対し、犯罪グループはハッキングで対抗して警察の裏を突いて捜査の網を掻い潜ります。ただ、こう書いてしまえば“有りがち”なサイバー犯罪モノだろうと鼻で笑われそうですが、そこはジャッキーの新作なのですから勿論ナメてかかってはいけません。警察側も遅れを取り戻すべく、形勢を立て直しながら犯人へ迫りますが、それを嘲笑うような逃走は、序盤からアイデアの出し惜しみをせず、次々と繰り出されるアクションはスピード感、激しさ、美しさを兼ね備えていて興奮が止まりません。そしてその結果、システム侵入を許した上に手掛かりすらつかむことなく犯人を取り逃した警察は、既に引退したレジェンド・黄徳忠/ホワン・ダージョン(ジャッキー・チェン)に捜査協力を求め、黄独自による人選、指導、戦術によって“謎の相手”を追う日々が始まります。
まずは作り手側について、犯罪の規模こそ大きいわりに、少数精鋭ながらキャラが立った犯罪グループの完成度の高さ、そして対する警察だって要所に腕っこきを配置しており、その絶妙なバランスは終始「いま一歩で追いつけない」と感じさせる巧さを感じます。そして、いよいよ警察側の反転攻勢かと思ってからの敵味方すら判らなくなる混沌、そしてまさかの展開を生む要素もまた設定されたキャラクターのなせる業。141分とアクション映画としてはやや長めですが、飽きることなく最後まで楽しんで観続けられます。
そして出演者側について、今回のジャッキーの相棒・何秋果/ホー・チウグオを演じるのはチャン・ツィフォン。『チィファの手紙』で彼女を知り、『シスター 夏のわかれ道』は“彼女目当て”で劇場鑑賞をしましたが、まさかアクションとは結び付かないような華奢で地味(可愛い)印象に半信半疑。ところが、相当に努力しただろうことが想像に難くない程に動けて、しっかりとキレや重みも感じる攻撃など見事で素晴らしい裏切りに大変恐れ入りました。
無論、言わずには終われないのが大御所のお二人について。本作のラスボス・傅隆生/フー・ロンションを演じるレオン・カーフェイと、みんな大好きジャッキー・チェンのアクションが年齢を一切感じさせないばかりか、最早“度を越えている”としか言えません。更に、このお二人については、本作における裏テーマである“世代間摩擦”についても大いに背負われており、言うまでもなく演技も当然に素晴らしい。お二人の存在、正に尊い(たっとい)の一言です。感謝です!
演じる人を演じる俳優、全てを見る僕達
静と動、緩と急、遠と近、老人と若者、デジタルとアナログなどの対比で魅せる、超絶スリリングな追跡劇、そして会話劇でした。
なかでも敵に急接近してしまうシーンは白眉。
「命がけの作り笑顔」に息が止まりそうになります。
監視というのは極めて地味な作業で、本来はエンタメと無縁のはず。それがアクション映画として成立してしまうのは、観客もまた観察者だから。自分もストーリーの一部になれるんですよね。
登場人物達は、敵の視線を意識して皆、別人を演じる。
そんな人物を俳優が演じる。
この二重演技を客席で見ることこそ、監視サスペンスの醍醐味ではないでしょうか。
さてさて、ジャッキーは期待以上の大暴れでした。どんなに深刻な場面でも、彼が身の回りの道具を駆使すれば僕達は笑顔になれる。エンドクレジットもお馴染みのやつたからたまりません。
全158件中、81~100件目を表示
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