劇場公開日 2025年12月12日

「なにこの面白さ!」シャドウズ・エッジ 60代の男ですさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0 なにこの面白さ!

2025年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

[60代男です]
ひたすら知的なサスペンスと、小気味いい格闘アクション。

ド派手なアクションはない。
しかし2時間20分、まったく退屈することなく、画面に釘付け状態になる。

犯罪集団と捜査班の攻防、と言えば「インファナル・アフェア」「ヒート」などの傑作がすぐ思い浮かぶが、これ、あれらに劣らない、いや超えてるワクワクがあるよ。
捜査班側のリーダー、ジャッキーチェンが、もちろん格闘も強いが、絶体絶命の状況でも敵の行動を読んで見事に瞬時に対応してみせるのが気持ちいい。なのに敵ボスもそれを見越した行動をとってくるのでホッとすらできない。
面白い! ずっとワクワクさせられた。

これ、2本分の内容をひとつに合わせて同時進行させたような脚本だ。
ジャッキー・チェンが主人公の、恩人の娘を部下にして、敵ボスを捕まえるための捜査班の戦いだけで立派な一本のサスペンス・アクションになっているのに、
さらにもう一本。
信じられないほど自己中で簡単に人の命を奪い、しかも知能が高いというボスのもと、部下であるイケメン息子たちも優秀なのだが、これが一枚岩でなく、息子すら殺しかねない狂暴すぎる父親のために、息子たちは親子の確執などという生易しいレベルではない苦しい状況におちいっている。
この犯罪者側の描写だけを取り出しても一本の独立したサスペンス・アクションになっている。

ひとつ文句を言うと、マーベルみたいなエンドクレジット後のおまけ映像で、まだ話は終わってないぞとやるのは余計だと感じた。この話はきちんと終わったんだから、歯切れが悪くなるようなおまけは邪魔だった。

しかしこれは本当に当たりの映画。
ジャッキー・チェンは「フォリナー」は良かったが、これが最後と言っていた「ライド・オン」が面白くなかったので見限ったのだが、本作は間違いなく晩年を代表する傑作。

60代の男です
トミーさんのコメント
2025年12月25日

ジャッキー&ガオガオと狼親子を対比させたのがアツいですよね。草魚料理は誰が作っても不味そう。

トミー
大吉さんのコメント
2025年12月24日

まさに2本分の内容でしたね。
大満足。

大吉
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