劇場公開日 2025年12月19日

「主人公の矢添も主演の綾野剛さんもそりゃモテる」星と月は天の穴 たずーさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 主人公の矢添も主演の綾野剛さんもそりゃモテる

2025年12月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

今年3本目の綾野剛さんでした。「でっちあげ」とも「愚か者の身分」とも違う3人目の人物をしっかり出現させていて本当に達者な人。40過ぎ男のコンプレックスと若い子への気後れと強がりは痛いほどよくわかるよー😭 矢添も綾野さんもそりゃモテるわ。

女優ではいつも感心する田中麗奈さんがまたまた良かった。咲耶さんは声と口調が絶妙にマッチしていて、特に声が好き(ただし、あれの時の声は監督の意図なんだろうけど、大き過ぎて…)。

吉行淳之介による同名原作小説(未読)のタイトルの響きが、わからないけどなんか良くて観たかった。そのタイトルの由来がわかるシーンの重みがない感じも好き。

R18でエッチなシーンがいっぱいだけど、男と女が対等かむしろ女が矢添(綾野さん)を翻弄する感じなので嫌悪感は感じない。R18を警戒して観ないとしたらちょっともったいないかな(個人の感想です)。1969年という時代背景にマッチした劇中歌もとても良くて、若さを通り過ぎた昭和人たちにオススメの1本。

若い女性がこの映画を観てどう思うのか気になるけど、そんなこと、聞ける知り合いもいなければ、いたとしても気後れして聞けやしませんよ。そういう意味でも矢添の女性慣れした感じと、なのに滲み出る少し自信のない感じの絶妙なバランス…これが大人の男の色気というものか!(習得したい人生だった!)と思ったです。

たずー
ノーキッキングさんのコメント
2025年12月24日

共感ありがとうございました。
女子大生はウソで、“ご商売の方”でしょう。当時、“ソレ”を隠して偽学生、偽スチュワーデスが横行したらしいです。矢添も薄々気づいていながら距離をとっているところが吉行っぽい。

ノーキッキング
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