「重力が引っぱるモノ」落下の王国 4Kデジタルリマスター アントニオ3世さんの映画レビュー(感想・評価)
重力が引っぱるモノ
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スタントマンであるロイは撮影中に橋から落下し、下半身の麻痺という重傷を負ってしまう。そして失恋の最中というのも重なり、思い詰めるあまり自殺を考え始める。
そんな中、同じ病院に入院している五歳の少女アレクサンドリアに出会う。彼女は家の仕事の手伝いをしていた際に、オレンジの木から落ち腕を骨折していた。
自ら動けないロイは、自殺のための薬を調剤室から少女に取って来させるために、オリジナルの「おとぎ話」を聞かせ始める。
ロイの話す「おとぎ話」は復讐がテーマ。
現実と空想、失意と願望、彼の心情が大きく投影されている。
その狂気とも言える心象世界を、13の世界遺産を含む24ヵ国のロケーションと、その絶景に全く怯まない石岡瑛子さんの衣装を纏う6人の戦士達が形創ってゆく。
ずっと気になっていた映画が、劇場で、4Kリマスターで観れるとはね…。
どんなカルト映画かと思って臨んだけれど、全体としてみればギリギリの所でエンターテイメント性も保たれていると感じました。
マイナスだったのは、ちょっとクドイかなと思うシーンがいくつかあった所かな。
ロイもアレクサンドリアも落下し傷を負った。
でも二人の出会いのきっかけも手紙が落下した事からだった。
そしてまたある人物が落下することで、この物語は…。
そう言えば、某アニメーションの有名キャラが、
「重力というヤツは本当に人間の心を地の底に引き込むチカラがあるようだ。」
なんて言ってたコトを思い出しました。
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