「RECONNECTまでの不安感」手に魂を込め、歩いてみれば sugar breadさんの映画レビュー(感想・評価)
RECONNECTまでの不安感
覚悟して観に行き、上映中はみじろぎもせず観ました。でもやはり打ちのめされました。
通話は途切れがち、繋がっても画面から爆撃機なのかヘリなのか常に不穏な音が消えることはありませんでした。
でもファトマさんの笑顔はどこから来るのでしょうか。私よりはるかに若いのですが、(イデオロギーとか宗教観以前に)「人」として尊敬します。さまつなことに日々文句ばかり垂れている自分が恥ずかしくなります。
無力な自分があれこれ偉そうに言っても偽善にしか聞こえません。最低限出来ることはファトマさんとセピデ・ファルシ監督の存在を決して忘れず、パレスチナの実情を逃げずに意識し続けることかなと考えます。
映画館を出ると、12月の晴れた空が目に飛び込んできて、その青さにほっとしました。そして街角には人々の普通の生活があり、自由に歩ける幸せを噛みしめました。
ファトマさんの魂が一刻も早く自由にガザの街を歩けるよう祈るばかりです。
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talismanさんのコメント
2025年12月15日
ファトマさんのことを考えると、自分が本当に恥ずかしく情けなく思います。そうですね、彼女の心と魂が、大好きなガザの町をニコニコと歩いてあの笑顔で写真をいっぱい撮れますように。同感です

