アイス・ロード リベンジのレビュー・感想・評価
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格闘シーンでどこかしらける、ということが、良くない映画ではままある...
格闘シーンでどこかしらける、ということが、良くない映画ではままあるが(最近観たものではアーロン・エッカートの「ブリックレイヤー」など)、この作品では見慣れた設定の爆発や追跡も緊迫感をもって演じられていて、最後まで飽きずに観終えた。リーアム・ニーソンも年齢を増してこその深みが感じられ、一方で闘うシーンにも無理を感じない。殴り合いになっても相手が殴られるのを待ってくれているような感じがしないのはとても良かった。きっと次の連作が続くのだろうと思って楽しみにしている。
無理だらけ
ほぼほぼグラベル、ときどきターマック
リーアム・ニーソン主演『アイスロード』続編。
【ストーリー】
コンボイ乗りのマイク・マッキャン(リーアム・ニーソン)は事件で亡くした弟ガーディの遺灰を、エベレスト山頂に巻くべく、ネパールへとやってくる。
現地のシェルパ女性・ダニと合流して、エベレストツアーと記された派手な塗装の乗り合いバスに乗って現地へとむかう。
バスのしっかりした足回りに感心したマイクは、運転手のスパイクと意気投合。
だが、とちゅうから乗ってきた二人が銃を取りだし、発車直後の、バスをジャックする。
二人は地元マフィアの手先で、水力発電ダム建設の利権確保のため、反対派の有力者の息子ビジェイを、乗り合わせた者たちごと殺せと命じられていた。
だが車の構造を知りつくしたマイクの機転と、ダニや乗客の協力で、なんとか二人を排除する。
折よくやってきた警察の先導でどうにか目的地の村に着くも、その警察官もまたマフィアの手先だった。
拷問をうけていたビジェイを救けだし、バスで逃げるマイクたち。
——ネパールの奥地で、決死の逃走劇が幕をあけた。
あの雪原暴走アニキ、マイク・マッキャンが帰ってきました。
今回の舞台はネパール。
道路コンディションは、ラリーレースでいうところの、グラベル(未舗装路)ときどきターマック(舗装路)。
ちなみに前回のような雪だとまんまスノー。
前回につづきリーアム兄さんが、ヒマラヤ山脈の超難度の未舗装路を、ハデにぬられた地域循環バスのアクセル&ブレーキベタ踏みで爆走します。
世界最高峰の雄大な山脈を背景に、ウィンチや工事用クレーンといった目に新しい設備を使って、激坂や断崖の谷を突破してゆきます。
なんかアマプラで見れました。
おすすめ作品にはいってて、
「なこれ。パチモノ? え? 続編?」
てなもんで。
制作したアメリカ本国でも、小規模に上映されていたそうです。
路面そんなアイスロードでもないこの続編ですが、絶景を舞台にしたまったり大型車アクションスリラーとして、個人的には楽しめました。
リーアム・ニーソン版寅さん、『トラック野郎はつらいよ』ともいえるこのシリーズ、もうちょっとつづいてもらっても、いいかな?
もし収益悪くなければ、監督、もいっちょおねがいします。
時々、主役不在になる
「アイス・ロード」の続編じゃなくてもいいじゃない
古さと普遍的と
変な題名だと思ったら、続編だった。
弟の死
これがマイクの動機
そしてたまたまマ事件に巻き込まれるというもので、ダイハードと同じ型
このアクションというジャンルを再定義したいと、製作側の思惑を感じる。
加えて話の分かりやすさは、若い世代にアクションの面白さを知ってもらいたい思惑も感じる。
「グズグズしてちゃもったいない。人生とは生きることだ」
この弟のセリフが若い世代に向けてメッセージを送っている。
行き当たりばったりで、事件となれば選択の余地はない。
生きるか殺されるかの狭間でアクションが繰り返される。
善と悪
この構図は古すぎるが、ネパールという場所と私利私欲のためのダム建設というのは、どこの国や企業もしていることで、かつての八ッ場ダム闘争を思い出す。
そして相変わらず買収される警察
ラスボスを倒す際、民主主義にしたのは、やはり若い世代へのメッセージだろう。
二人の若者が敵によって父を殺される設定は、この先の二人の仲を想像させたが、離婚したスターの母が娘を迎えに来ていた。
この設定は細かすぎ、せっかくの余韻が消えてしまった。
この物語の背景にある「死」と「成長」と「別れ」
確かに「潮は満ちては引いて行く。身を任せるしかない」というのは普遍的だが、自分の本心がどこにあるのかと気づくことも大切だ。
マイクとダニーの中に宿った「何か」
お互いその存在に気づきながらも、「別れ」るしかないと決めつけていた。
そもそも、
弟の遺書は、軍によって書かされたもので、弟にとってみればジョークに過ぎなかったのだろう。
しかし、現実に死んだ弟の言葉は、マイクにとって達成すべきことだった。
このジョークが、結果、ダニーと引き合わせることになる。
お互い「いい人」だと思っていても、告白するには何らかのきっかけが必要で、特にお互い堅物同士であればあるほど、そのきっかけは激しくなければ、告白には至らないのかもしれない。
これが弟が仕掛けたこと。
人間とは面白いもので、弟自身はそんなことは何一つ意図していないが、どうしてもそう考えてしまう。
日本人だけかと思っていたら、そうでもなかったことに驚いてしまう。
つまりそこには宗教は関係ない。
物語の中にも何度か宗教についてのトークがあったが、最終的には、この人間の面白い思考に行き当たるように思った。
神なのか、運命なのか?
遺骨を撒きに出かけた先で運命の出会いがあったというのは、それを仕掛けた「何か」があるに違いないと、どうしても考えてしまう。
何かで読んだことがあるが、バックパッカー同士が異国で出会い、お互い反対周りの旅
そしてまた異国で出会った。
そして別れた後、もう一度会ったら結婚を申し込むとお互い決めていたようで、実際、3度偶然が起き結婚をしたというもの。
何もかもが常識を超えている。
でも、ひとつ足を延ばした先に、思いもよらないこと待っているという考え方は、合っているように思う。
物語はかなりド派手なドタバタ劇だったが、この不思議な巡り会わせをアクションを特化して誇張したに過ぎず、ドラマというジャンルであれば、おそらく「事実は小説より奇なり」となるのだろう。
ミスチルの「ヒーロー」の2番目の歌詞が頭をよぎる。
赤川次郎さんの小説
人が死ななければ、物語にならないのだろうか?
人権活動家のエヴァン
バスの運転手
BJの父
企業の警備員たち
事故や病気は避けられないが、「殺す」という概念は、もうそろそろ卒業してもいいように思う。
若い人たちが未来を切り開くために、「殺す」という概念は持ってほしくはない。
そして、単に私利私欲だけの「悪」というのも、卒業していいように思う。
まさかの続編!でも、これアイスロード!?
■ 作品情報
リーアム・ニーソン主演で描くレスキューアクション「アイス・ロード」の続編。監督・脚本:ジョナサン・ヘンズリー。主要キャスト:リーアム・ニーソン、ファン・ビンビン、マーカス・トーマス。製作国:アメリカ・オーストラリア合作。
■ ストーリー
前作で過酷なアイスロードを走破した大型トラック運転手マイク・マッキャンは、亡き弟の遺言に従い、その遺灰をエベレストに撒くためネパールを訪れる。急峻な山道を行く観光バスに山岳ガイドのダニーと共に乗り込むが、そこで傭兵集団と遭遇し、事件に巻き込まれてしまう。マイクは自身と旅行客、そして地元の村を守るため、自身の知識と経験を活かして戦いに挑む。
■ 感想
まさか続編が作られるとは思ってもみませんでした。前作から4年、リーアム・ニーソンが再びマイク・マッキャンとしてスクリーンに戻ってきました。70歳を超えているとは思えないそのバイタリティには、本当に驚かされます。むしろ、少し若返ったかのような印象さえ受けるほどです。アクションのキレは、全盛期と比べるとさすがに一歩譲りますが、冒頭のロッククライミングやバス内での格闘シーンなど、体を張った熱演は十分に魅力的です。
ストーリーは、前作を観ていなくても問題なく理解できる明快な設計です。前作で描かれた兄弟の絆や弟の死といった背景は、本作単体でもしっかりと伝わってきます。シンプルに、事件に巻き込まれたマイクがどう活躍するのか、その一点を楽しむことに集中できます。特に、序盤のバス転落から物語が始まり、終盤で再び転落が事件の決着に繋がる構成には、脚本の巧みさを感じ、思わずニヤリとさせられます。これが、まさにタイトルの「リベンジ」へと繋がる明快さが心地よいです。
一方で、正直なところ、肝心のアイスロードの扱いはいただけません。映画のタイトルに「アイスロード」と銘打っているにもかかわらず、中盤になってようやく登場したかと思えば、そのシーンは言い訳程度の短さで、あっという間に終わってしまいます。前作のアイスロードがもっていた意味合いとは大きく異なり、物足りなさを感じずにはいられません。これでは、本当に続編と呼べるのか、疑問に思うレベルです。
また、人間ドラマとしての熱量があまり伝わってこないのも残念な点です。「リベンジ」というタイトルを掲げるからには、もう少し深い悲しみや怒り、そしてそれがマイク自身の中にもあるような描写になるとよかったです。しかし、それでもバスの引き起こし、即席クレーンの作成、廃車部品の転用など、大型トラックドライバーであるマイクの知識と経験が存分に活かされる場面は、さすがの一言です。そして、何よりも目を引くのが、ダニーというキャラクター。軍の経験があるとはいえ、山岳ガイドでありながら近接格闘、銃撃、自動車整備、簡易手術と、何でもこなす超有能ぶり!しかも美女!そりゃあリーアム兄さんも落ちますよ!
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