「Mr.Mrs.バディ」Mr.ノーバディ2 酔爺さんの映画レビュー(感想・評価)
Mr.Mrs.バディ
「Mr.ノーバディ2」 観ました。
【所感】
前評判はほとんど耳に入りませんでした。
第1作目は、さえない旦那が、実は無茶苦茶強いエージェント(殺し屋)だったという、
どこかで聞いたことのある設定を見事に映像化しており、非常に楽しめました。
なので、続編と聞いて、続編あるあるの不安が頭をよぎりましたが、結果として、第1作に匹敵する面白さでした。
物語の骨格は前作を踏襲していますが、今回は家族との関係、妻との絆が強調されていて、話に厚みと膨らみが生まれています。また、前作よりコメディ色が強くなっていて、バイオレンスなのに思わず笑ってしまうシーンが多く見られました。
主人公は、理不尽な場面に遭遇すると、ぶち切れて、歯止めの効かない暴力を相手に徹底的に与えるのですが、今作でも、悪党をやりすぎ感的に叩きのめすのが、非常にスカッと爽快でした。とはいえ、主人公が無敵というわけではなく、自分も相手の逆襲でボロボロになるのもよかったです(〇〇も切られて、魚のえさに。)。
主人公の役者はあいかわらずはまり役だし、家族も悪役もツボにはまる演技でした。
主人公の子どもたちも好感が持てる感じ。奥さん役のコニー・ニールセンも、今回はおいしいところをさらっています。タイトルの「2」は単なる続編の意味だけでなく、旦那と奥さんのバディ関係をかけていると思いました。
レジェンド、クリストファー・ロイドも前作同様大活躍でうれしかったです。トム・ハンクスの息子が、悪役のひとりを演じていますが、顔がかわいくて迫力不足。基本母親似で、シルエットはおやじさんに似ているので、善人役として出たほうがよかったのではと思いました。
かなり、ひさしぶりのシャロン・ストーンは、年齢相応の姿になっていましたが、サイコパス的演技が似合っていました。猟奇的なラスボス的貫禄があり、作品に迫力が加わったと思います。彼女は50歳代で体調を崩して、しばらく京都の田舎で療養していたそうです。氷の微笑の続編に主演するのではという噂がありますが、どうでしょうか。
少しだけ、残念なのは前作の音楽は、わたし好みのユーロビートでしたが、今回は話の設定(思い出のテーマパークに家族でバカンスに。)に合わせて、オールディーズぽいものだたことですが、映画の面白さを損ねるものではありません。
今作もかなり面白かったので、第3作にも期待します。第1作目を観ていなくても、十分楽しめると思いますが、観ていればより楽しめると思います。やりすぎアクションに、スカッと爽快感でした。
※スタローンの「ランボー ラスト・ブラッド」や
タランティーノの「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
に似ているところもあります。オマージュでしょうね。
※上映時間90分最高!!
10/29 酔爺
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