劇場公開日 2025年12月12日

プラハの春 不屈のラジオ報道のレビュー・感想・評価

全61件中、21~40件目を表示

4.0プラハの春からビロード革命までとても長かった。

2025年12月21日
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難しい

驚く

プラハの春 不屈のラジオ報道

1968年プラハの春

検閲と二重スパイの構造がよく分かった。
そして、陸上侵略の容易さに寒くなる。

それにしても、
プラハの春からビロード革命までとても長かった。

ビロード革命、
1989年に旧チェコスロヴァキアで起こった、非暴力で共産党の一党独裁体制を終わらせ、民主化を実現した革命。

そして、
ビロード離婚1993年、チェコスロバキアから、チェコとスロバキアへ

こんな時代だから、
国とはなんだろうと問われているのだろう…

レビュー44

(^_-)

プラハの春 不屈のラジオ報道

1968年にチェコスロバキアで起こった民主化運動「プラハの春」で、市民に真実を伝え続けたラジオ局員たちの奮闘を、実話をもとに描いたドラマ。

社会主義国家の政府による検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動しているチェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部。中央通信局で働くトマーシュは、上司からの命令により報道部で働くことになる。それは、学生運動に参加している弟パーヤを見逃す代わりに、報道部と同部長のヴァイナーを監視する国家保安部への協力を強いるものだった。やがて報道部で信頼を得たトマーシュは、さまざまな仕事を任せられるようになる。真実を報道しようとするヴァイナーや局員たちの真摯な姿勢に触れ、弟への思いと良心の呵責との間で葛藤するトマーシュ。そんな中、民主化運動による「プラハの春」が訪れる。国民が歓喜する中、中央通信局に呼ばれたトマーシュは、驚くべきある内容をラジオで報道するよう命じられる。

チェコ本国で年間興行成績および動員数1位となる大ヒットを記録し、チェコとスロバキア両国の映画賞で多数の賞を受賞。第97回アカデミー賞国際長編映画部門のチェコ代表作品にも選出された。

プラハの春 不屈のラジオ報道
Vlny
2024/チェコ・スロバキア合作

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カール@山口三

4.0わかりづらい前半、その理由

2025年12月20日
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【原題「波(WAVES)」が繋いだ「ささやかな自由」の系譜】

本作は、前半がわかりづらい。

一見すると娯楽作としてのカタルシスを拒んでいるかのように見える。

その最たる要因は、視覚的な対立構造の欠如だ。

「黒か白か」単純なエンターテインを選ばないという意志、
通常のエンターテインメント映画であれば、

主人公側と敵対勢力を「赤と黒」「光と影」のように明確なビジュアルで対比させ、観客の感情を誘導する。

しかし、本作はあえてそれをしない。

なぜか。

それは、この作品が〈社会主義かor資本主義か〉という単純な二元論に組み込まれるのを避ける事と、
歴史の主役はレーニンでもなく、スターリン、
プーチンでもなく、
報道すらされない市井の人々という事ではないだろうか。

その人々の傷みを、
観客の自分事になるように、
突きつける、

彼らが求めたのは、政治的イデオロギーではない、
議論だけの右とか左とかは不要、

〈自分たちの言葉で放送したい〉という誠実さ。

〈嘘を報道したくない〉という矜持。

〈暖炉に薪を焚べる日常〉を守りたいという切実な願い。

この〈ささやかな自由〉を蹂躙されたくないという民意。

それこそが、原題『Vlny(波)』が示す正体であり、
特定の誰かではない、うねりとしての群像劇が主人公である理由だ。

そのあたりが前半のわかりづらい理由だ。

一方で、
本作は紛れもなく〈エンターテインメント〉としての骨格を持っている。

大統領の辞任劇、

放送局員たちの執念、

学生たちが街にチラシを撒く緊迫したシーン。

そこには常にテンポの良い音楽が流れ、
サスペンスフルな躍動感が宿っている。

一見、重厚で難しい〈人間の尊厳〉というテーマを、
あえて軽快なエンタメの枠組みに乗せる。

この手法は、

当時の人々がラジオから流れる音楽や言葉に託した〈希望〉の熱量を、
現代の観客に〈傷みも含めて〉追体験させるための装置となっている。

劇中、象徴的なセリフが登場する。「劇作家にリレーを繋げ」

この劇作家とは、後にビロード革命を主導し、
チェコスロバキア大統領となるヴァーツラフ・ハヴェルのことだろう。

この〈WAVES〉のリレーは、チェコスロバキア国内に留まらない。

自由を叫んだフランク・ザッパ、
ベルリンの壁崩壊の前夜に歌ったデヴィッド・ボウイ、

国境を越え、時代を越えて、
自由を求めるWAVEはリレーされていった。

我々日本人にとっても、
社会の教科書で習った事が、
どんどんひっくり返っていく驚きがあった。

昭和の終焉とともに世界が激変したあの瞬間の驚愕が、
この映画を通じて、今の私たちの心にもささやかな〈波〉として押し寄せてくる。

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蛇足軒妖瀬布

5.0昔の遠い国での出来事ではありません、日本への警告です

2025年12月20日
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怖い

知的

難しい

 悪の帝国と言えばロシアしかない、もうすぐ4年目になりますよウクライナ軍事侵攻から。帝国主義のファシストから国を守る命題といっても、自らが帝国ってのが分かってない。遥か60年近く前に、チェコスロバキアの自由民主化を恐れワルシャワ条約機構軍として軍事侵略したのがソビエトで。まったく同じことを繰り返しているわけで、呆れるしかない。当然に本作はこの現状への当てこすりとして制作したのでしょう。

 真実をいかに直接国民に伝えるかが最大のポイントで、今の日本にとっても明らかに警告ともなっている。社会主義国家の政府による検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動しているチェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部が本作の舞台。今の日本のマスコミが政府の忖度におもねっているのは明白で、だからと言ってSNSを中心に自由闊達の陰でフェイクを意図的に流すのもまた現実。検閲なんて遠い昔の事とは到底思えず、こんなことを書けば目を付けられる時代がすぐそこまで来ているのですよ、日本で。スパイ防止法なんて解釈で何とでも強権政治に結びつき、あれよあれよですよ。米国のトランプの言動をみれば恐ろしさが判りますでしょ、あのアメリカですら独裁への道にむかっているのですから。

 この歴史的事件に実在の人名も出して再現する。当時の映像も多用し、フィルムにデジタル着色等の技巧を施し、新たな撮影の彩度を敢えて落としたり、違和感を極力落とす手間をかけている。局内では米国のポップスがレコードにより堂々と流され、享楽さえしている。が、厳しい検閲要求に辟易するなかでドゥプチェクによる改革が実を結ぶまでが前半で、少々緩い描写が続いてしまう。半年ばかりのプラハの春の終焉から一気に映画は緊迫感を帯び悲劇に突入する。

 テレビと異なりラジオの身軽さは言うまでもなく、描かれる通り綱渡りの工夫により真実の報道に務めた。ドゥプチェクによる降伏以降の苛酷はラストの字幕で示される通り。主役のトマーシュを普通の民間人とし弟の存在をおもんばかってのスパイ行動をさせる設定は素晴らしいアイデアでしょう。知性派の報道部長ミラン・ヴァイナーは実在の人物の再現のようで、相当に反骨として描かれてますが、彼を主役としてもドラマチックに描き得たのではないかと思うけれど。

 現代でしたらインターネットの時代で、誰もが容易く発信できる事が必ずしも吉とも言えず、フェイクの氾濫で却って混乱に拍車をかけるでしょう。1993年には、チェコ人とスロバキア人との間で経済や民族的な考え方の違いが顕在化し、チェコスロバキアは平和的に解体され、「チェコ共和国(チェコ)」と「スロバキア共和国」に分離独立、両国ともにEUに現在は属しています。

 現代はVlnyすにわちWAVEで、ラジオ電波の波形であり、民主化の波でもあるわけで。邦題が説明調なのは半世紀以上前の事象であり致し方ないかと。

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クニオ

4.0Pinkie

2025年12月19日
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プラハの春が起こった後に虚偽を伝えるニュースを防ぐためにラジオ報道に走った人々のお話で、しっかりお堅い話だろうなと思い鑑賞。
事件については名前しか知らない状態なので勉強含めての鑑賞になりました。

ソ連の攻め込みによる緊迫感は余すことなく描写されており、いつ何時詰められても仕方のない状況下でも奮闘し、ラジオ報道を繋げる局員たちの熱意が凄まじかったですし、立場による悩みや葛藤、ラジオを一つの局からではなく、様々な電波を繋いで正しい情報をバトンパスしていく展開はあまり見ない展開でとても良かったです。

反政府活動に傾倒してしまっている弟を戒めるトマーシュが一時はスパイとして送り込まれるも、局員たちの行動に胸を打たれ局員サイドに着いていくという展開はある種裏切りでありつつも、良い裏切りだなと思えました。

市民たちも協力してソ連を食い止めるシーンなんかは熱かったですし、一気に行ってまえ〜となるシーンもあるんですが、うまいこといかない現実がそこに襲ってくるのはなんとも非常です。

惜しいところはかなり個性豊かなキャラクターが多く見えたんですが、そこまで個人の良さが活かされていなかったのは残念でした。
途中途中現地の映像かそれに合わせて作られた映像か分かりませんが、割と綺麗な現代パートと乖離しているので違和感を感じるを得なかったです。

まだまだ知らない歴史が多くあるなと感じましたし、勉学というものから遠く離れたもんですから、映画を通じて歴史を知れるのは映画好きだからだなぁと感じる今日この頃です。

鑑賞日 12/17
鑑賞時間 17:45〜20:00

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ブレミンガー

4.0ミラン・クンデラが好きで、プラハの春に興味を持っていたが、主人公の...

2025年12月19日
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怖い

ドキドキ

ミラン・クンデラが好きで、プラハの春に興味を持っていたが、主人公の名前がトマーシュだから「存在の耐えられない軽さ」を思い出さずにはいられなかった
「存在・・・」よりもプラハ市民の奮闘の様子が熱く伝わってきて胸が熱くなった
今のウクライナで同じようなことが起きてると思うと怖い

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NOSTOS3

4.5日本のメディアはミラン・ヴァイナー局長の爪の垢を煎じて飲め

2025年12月19日
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知的

57~8年の「プラハの春」を描いた快作。
もちろん当事者ではないが、
メディアの在り方、仕事への姿勢、家族など考えさせられるテーマは多数。

当初主人公のトマーシュも半(反ではなく)体制派だったが
(もっと比率が高いか)、
人道的判断に突き動かされ、完全に反体制派に。

今の日本の「反体制派」は正直面倒くさい連中ばかりで、
國や市民のためを思うというよりも自分の主義主張を最優先しているだけである。
しかし、プラハの春前のチェコスロバキア国営ラジオ局・国際報道部はあくまで
市民の生活を思っての行動だった。
また自身がメディアでありながら、メディアの限界性を訴えるところも
(「事実には2通りある」だったかな。)
非常に好感が持てた。

大げさな誇張もなく、それでいて程よい緊張があって面白かった。
また、個人的に東欧に在住経験があり、
住居の雰囲気(室内の薄暗さ)や娯楽の楽しみ方が自身の経験とも重なって
懐かしささえも。

ちょっと残念だったのは字幕。
これチェコで撮影されたのだったら、
字幕も英語じゃなくてチェコ語じゃないと雰囲気出ないんじゃないの?
例えば終盤の「wave」。
もちろんチェコ語のVlny(映画の原題にもなっている。:日本語訳「波」)って訳がないと
ほとんどわかんないだろうけど、
英語にしてもわかんない奴はわかんないだろうから
表記の醸し出す雰囲気は大事にしてほしかったわ。

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ささp

3.5不勉強

2025年12月19日
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共通一次試験で社会は世界史を選択したのに、このような事実は全く知らなかった。歴史モノは、今後、少し勉強してから臨みます。

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hanataro2

4.0人は「自由を希求する心の声」を無視できない。

2025年12月19日
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チェコスロバキア放送局で政府の過剰な検閲に屈せずに「ありのままの声」を伝えようとした人たちのドラマ。

庶民が求めるものは「完全な自由」という大袈裟なものではなく、自分自身の素直な心の声を出せる場所が確保したい、というささやかな願いだった。

映画を観ていく中、「表現の自由」が保障されているはずの日本においても最近言論弾圧が行われたことを思い出した。

有名なインフルエンサーやYoutuberが「コロナ」や「ワクチン」などの言葉を使っただけで記事が削除されたり、チャンネル自体がバンされたりしたことはまた記憶に新しい。

時代が変われど権力構造が維持される限り、このプラハの春のような出来事は形を変えて繰り返し起こりうる事象なんだろう。

また社会の利権構造の中では、甘い蜜を吸おうとする輩も絶対にゼロにはならない。そしてかく言う僕自身も「甘い蜜を吸われる側から吸う側」に寝返る可能性も完全には否定できない、そんな弱さも自覚している。

だからこそ、この映画の中で権力に消されることを厭わず、持てる勇気を振り絞り国民のため、自身の矜持のために行動したラジオ局の人達の姿に心打たれてしまうのだ。

1968年に起きたプラハの春以降も、当時のチェコスロバキア政府にNOを突きつけた人の思いは消えることなく民衆の胸に静かに留まり、20年後の1989年にビロード革命に繋がった。そしてチェコスロバキア国民が心から望んでいた「政府に検閲されずに表現できる生活を手にする事が出来た」という事実を僕は忘れずにいようと思う。

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はなてん

4.5ドラマとリアルの狭間

2025年12月19日
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知的

実話をもとにした話としても、兄弟のドラマとしても、ラブロマンスとしても、それぞれ完成されている。

終盤にかけてのソ連軍侵攻の緊迫感だけでなく、そこに至るまでのラジオ局員の奮闘も、学生たちの奮闘も、主人公の葛藤も、どれもリアリティがあって面白かった。

いつかプラハに行ってみたい。

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Yossy

4.0民主主義と自由はタダでは手に入らない

2025年12月18日
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知的

「プラハの春」と言えば、当時の指導者ドプチェク第一書記、ワルシャワ条約機構軍の侵攻に抗議して焼身自殺した学生運動のリーダー ヤン・パラフ、「二千語宣言」に署名した’64東京オリンピックの花と謳われたベラ・チャスラフスカ(体操選手)、人間機関車といわれた陸上長距離選手のザトペックなどの名前がすぐ思い出されるが、この映画のようにあまり著名でない人たち、市井の人々の存在を世に知らしめて後世に伝えていくのはとても意義深いと思う。
民主主義と自由を勝ち取るのはそんなに簡単ではないという事を世界に発信している上質な作品である。

プラハの春ではほんの数日間だけしか成立せずに、バーツラフ・ハベルが登場する「ビロード革命」で本当に手にするまでにはそこから20年以上の時間を要することになるのです。
現在の世界で超大国と言われている国で無能な指導者たちによって無残にも民主主義と自由がいとも簡単に壊されようとしていることに警鐘を鳴らしているような感じもする。

ジャーナリストの闘いを描いたということでは、先ごろ亡くなったロブ・ライナー監督の「記者たち 衝撃と畏怖の真実」と共通するものがある。
ストーリーとしてはワルシャワ条約機構軍の侵攻前の部分が冗長のきらいがあり、もう少し侵攻後の活躍にスポットを当てて欲しかった。
当時の実写の挿入が所々にあるが違和感なく観ることができた。
挿入歌として60年代の曲がいっぱい使われていたので嬉しかった。

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Golgo14

4.0映画「存在の耐えられない軽さ」を思い出した。

2025年12月18日
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1968年の「プラハの春」とその後のソ連によるチェコへの軍事侵攻を背景に、ラジオ報道にかかわるチェコの人々がいかに勇気をもってふるまったのか描いた感動作。
中心になっていたのはトマーシュとパーヤの兄弟。トマーシュは、国営ラジオ局の国際報道部に勤めるうち真実を報道することの重要さに目覚めるが、ただ一人の肉親である弟のパーヤを守る必要性に迫られ、心と現実の存在が引き裂かれる。パーヤには軽い発達障害があるように思われた。この映画を観ながら、戦時中の日本人のことに思い至った。個々の日本人は心から平和を愛しているが、親族が戦地に送られると、彼らの無事の帰還を待ちわびながら、個人の思いと社会が解離したに違いない。「もずが枯れ木で」や「里の秋」が想い出される。
それにしても、ソ連は1955年のハンガリー動乱に引き続くチェコ侵攻の時にも、ファシストとの戦いを標榜した。第二次世界大戦でいくら莫大な犠牲を払ったとは言え、そのスローガンがプーチンのウクライナ侵攻にも引き継がれるなんて。いくらソ連とロシアは違うと言われても。
68年の時にはアメリカが希望の星であったことが、途中、「ビー・マイ・ベイビー」や「デイ・ドリーム・ビリーバー」が出てくることで判る。映画「存在の耐えられない軽さ(88年)」の時にも、公開翌年にはビロード革命がおきるなど、EUに向けて明るい兆しがあった。今日の世界は、一体どういう方向に向かうのだろうか。この映画は、勇気を持って立ち向かうことの重要さを教えているような気がしてならない。

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詠み人知らず

4.0マスコミ論

2025年12月18日
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「プラハの春」と言う言葉は聞いた事あるが、この辺のこの時代の話はあまり詳しく知らない。
自由を手に入れるために葛藤し、戦って来た人々の実話を元にした話です。解放運動してる弟を庇うために国のスパイをしている主人公が徐々に解放運動に感化されてモロに板挟みになります。
そして知る自由、マスコミ論の話でもあります。

こうやって苦労して手に入れた自由は重さはやっぱ違うなぁ。日本のマスコミにも爪の垢煎じて飲ませたいはなしです。

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masayasama

4.0波は寄せては返すものだから それにしてもそれから20余年かぁ……

2025年12月18日
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1989年、東欧諸国で起きた自由化の波。ベルリンの壁やルーマニアのチャウシェスク政権崩壊のニュースはショッキングな映像と共に流されてきたので記憶として残されているけれど、チェコについては無血だったからか、ワタシの不足する知識には蓄積されておらず、チャフラフスカさんの活躍した国、その程度だったのだけど、この作品を観てから少しだけ調べてみたら、彼女もプラハの春には関りがあって、メキシコオリンピックでは態度でも示していたのですね。
本作品を観て改めて、普通に感じたことを表現できる世界は如何に素晴らしいのかを実感しました。
それと共に、凝り固まった考えや方向性の舵を切るにはとんでもなく時間がかかることも学びました。
それこそ波のように、一度の波では崩せないものだって、年月を経て地形が変わっていくように、振り返って見れば「あれ、ここには何があったのだっけ?」みたいなことになるのですね、先人たちの尊い思想や犠牲のもとに自分が今ここに立っていることにも感謝です。
国名が変わっても、ソ連・ロシアが他国へ侵攻する大義名分は一緒、国内向けに不安を煽り領土拡大を目指す。後半部分は攻め入られたチェコ国民の恐怖がひしひしと伝わり、思わず握った拳に力が入りました。
印象的だったのは、ヴァイナーがラジオに出演させた年配の共産主義者の困惑した表情でした。
時が進むことを忘れてしまったかのような、それに気づかされた顔に、戦後産業が停滞し、西側に後れを取ってしまった原因が隠されていたように思えました。
ということで、歴史にそれほど詳しくないワタシでも引き込まれる重厚感ある作品でした。

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ニコラス

4.0長尺でも中弛みゼロ、メディアの在り方に一石を投じる側面もあり

2025年12月18日
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政府による検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動しているチェコスロバキア国営ラジオ局国際報道部、ここに採用されたトマーシュを主人公に、市民に真実を伝え続けたラジオ局の実話をもとにしたドラマ。

1968年政治・社会の自由化を進めた民主化運動「プラハの春」における、ソ連が指導するワルシャワ条約機構軍の軍事侵攻が始まる中、技術を駆使して最後まで放送を続ける。

131分と長尺ながらも、中弛みは一切なく没入出来る展開。当時の緊張感や空気感がひしひしと伝わってくる。

チェコの人々にとって引き込まれるのは当然だが、日本にとっても、昨今の世界情勢を考えると、真剣に観てしまう要素は十分ある。

またメディアの偏向報道が騒がれている中、別の意味で、本来の報道の在り方に一石を投じる側面もあったと感じる作品。

当時の市民にとって、唯一リアルタイムの通信手段であるダイアル式電話が、映画の中で都度都度それを強調するように出てくるのも印象的。

「プラハの春」は、ワルシャワ条約機構により鎮圧され、その後1989年の「ビロード革命」まで民主化の道は閉ざされる。

そんなチェコの歴史についても、改めて読み解きたくなる映画だった。

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Toru

3.5今も昔も

2025年12月17日
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やる事は変わらないなぁ…
長尺で割と淡々しているが飽きなかった

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Oyster Boy

3.5日本の学生運動とも重ねて

2025年12月17日
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個人評価:3.5
ウクライナ侵攻を重ねて鑑賞するような作品。
言論の自由とジャーナリズムを緊迫した映像で描いている。近い年代に起きた日本の学生運動とも照らし合わせ、平和な日本と、チェコスロバキアの若者達の切実な原動力の違いを感じれずにはいられない。

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映画BARシネマーナ

4.0ソ連がワルシャワ条約機構軍を率いて侵攻する理由

2025年12月17日
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興奮

知的

驚く

1968年チェコスロバキア…亡き両親に代わり未成年の弟・大学生のパーヤの面倒を見るトマーシュは中央通信局の技師。学生運動に参加している弟を見逃す代わりに、チェコスロバキア国営ラジオ局の国際報道部で、スパイとして働くように上司に命じられる…ところが物語の発端

国際報道部はフランスやアフリカ帰りの部員もいて、国際色豊かな上に、部長ミラン・ヴァイナーは政府の検閲に抵抗して、報道内容に必ず裏取りを取るという報道という仕事のプロフェッショナル

当時のラジオはテレビも無いこの時代に於いて、新聞よりも速報性に勝るツールであり、録音技術はあるので音声で事件やインタビューを伝えることは可能

アレクサンドル・ドゥプチェクがチェコスロバキア共産党第一書記に就任、経済・報道・表現・宗教の自由を認めた(プラハの春)
しかしこのことがソ連を中心とするワルシャワ条約機構軍の侵攻を招く

その際の侵攻の理由が「チェコスロバキアの国民をファシズムから守るため」で、どこかで聞いたことがある言い回しで、50年以上経っても同じようなことを繰り返すのだなぁというのが一番の感想

ラジオ局が占拠され、ソ連寄りの放送を強いられることを防止すべく、局員たちは戦時体制の特殊放送局と、在チェコスロバキアのイタリア大使館での放送局等を立ち上げ、ラジオをリレー方式で続けて、国民に真実を伝える為に奔走する……

プラハの春までの流れと、その後の瓦解していくようすが、全てラジオ局内の目線で描かれているので、歴史の流れ…例えば“ドゥプチェク”の名前が意味するものが、私の不勉強ゆえによく分からなかったのがちょっと残念な点

またラジオ局の国際報道部の面々は冒頭からアメリカ的な民主的雰囲気の言動をするので、たとえばトマーシュがラジオ局に異動して来る時にギャップに戸惑うような描写があっても良かった気がしました

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オパーリンブルー

3.5敗北ではない

2025年12月17日
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実話をもとにした映画。エンターテインメントだが、無駄な盛り上げはせずに、しかし淡々出はなく、丁度いい映画。
実話であればわ大げさに盛り上げることも出来るがそれをやらなかったからこそ心に残る映画もあると思う。
画質も年代を思わせる感じで良く、ソ連侵攻の悲惨さや当時の人々の抗議など感情移入させられる。

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るい

3.5やっぱりおそロシア(そこに行き着く)

2025年12月16日
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怖い

知的

第二次大戦後の共産圏の歩みについてはドキュメンタリー「映像の世紀」などで度々ネタにされており過去に観たことがあります。
映画を観て改めて、まー東ドイツなんかと同じで、チェコも庶民の暮らしは貧しい上に言論統制がひどく、ロクなものではなかったんだなと思いました。

「プラハの春」で束の間の自由を得てからソ連軍に侵攻され、緊迫した状況の中でラジオ局で放送を続けることになる一連の流れは緊張感がありました。
トマーシュの存在はフィクションだと思うのですが、弟(親族)を盾に、体制側から協力を迫られるというのは冷戦時代あるある…
局員たちのプロフェッショナルな仕事ぶりには胸が熱くなりました。

現在、ロシアがウクライナを蹂躙しているタイミングで、過去に虐げられた側がこういう映画を作ったことには明らかに意図を感じます。
歴史は繰り返す、なんて使い古された文言ですが、権力者が無抵抗な市民を攻撃することはあってはならないですね。

で、最後に、真面目な映画にこんなことを言うのはどうかと思われますが、主人公をはじめ、画面にチラチラ登場するチェコのイケメンには目を奪われました。
名もないエキストラもなんだかカッコよいんです。
さすが世界一イケメンが多い(と言われている)国だわと感嘆しました。

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すーちゃん

3.5命を賭けて闘い続ける“真なるジャーナリズム”

2025年12月16日
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本作は私が生まれる数年前、(当時の)チェコスロバキア社会主義共和国で起こった民主化運動を背景に、身の危険にさらされつつも真実を伝えようと奮起するラジオ局員たちについての実話を基にした物語。歴史モノは基礎知識がないとストーリーについていけなくなるので、今回はほんの少しだけ歴史を調べた上での劇場鑑賞です。
時代は1967年。時のアントニーン・ノヴォトニー政権に対し異を唱え、文学者や知識人、学生などを中心に政府批判の声が上がり始めた一方、それらを抑え込もうとする国家保安部(StB)による監視・検閲の目が厳しくなっていています。両親を亡くし、弟パーヤ(オンドレイ・ストゥプカ)の世話をしながら、極力に波風を立てないよう過ごしているトマーシュ(ボイチェフ・ボドホツキー)ですが、対するパーヤは学生運動に参加をしている様子で気が気でありません。そしてある日、パーヤが国営ラジオ局・国際報道部長ミラン・ヴァイナー(スタニスラフ・マイエル)主催の局員募集に参加しようとしていることを知り、それを止めるべくトマーシュもそのオーディションに潜り込みます。ところが、ひょんな巡り会わせで自分がそのスカウトを受けることとなり、断ろうとするも思いもよらぬ上司からの“事実上の命令”によって報道部で働くことになるのですが…
本作、本質的には報道の自由と使命を貫こうとした象徴的なジャーナリスト・ミラン・ヴァイナーと、彼の同僚たちによる1967年から68年までの「プラハの春」そして「ソ連によるチェコスロヴァキアへの軍事侵攻/チェコ事件」に関する“真実の報道”に拘って闘うストーリー。邦題は『プラハの春 不屈のラジオ報道』とそれらを判りやすく表現して付けられていますが、原題/英題(同意)は『Vlny/Waves』と“民主化への波”と“(ラジオ放送に必要な)電波”を掛けたような題名となっています。そして、具体的に民主化運動そのものについてや、ノヴォトニー辞任とドゥプチェク就任、そしてチェコ事件についての詳細は詳しく語られないため、やはり基礎知識くらいは知った上で観るとより想像力が膨らみ、モスクワ/ブレジネフによる締め付けに対する民衆の自由への渇望が伝わってきます。そして、このことがその後10年余りを経てペレストロイカ、東欧革命、ソ連崩壊へと繋がっていく足掛かりとも言え、また、メディアをプロパガンダに利用されないよう、正に命を賭けて闘い続ける“真なるジャーナリズム”をふんだんに感じ、現代に至っても尚その必要性、重要性を思い知り、真摯に受け止めるべく作品となっています。
と言うことで、平日の本日午前中の回、ヒューマントラストシネマ有楽町はなかなかの客入りでした。勿論、“ロシアによるウクライナ侵攻”の影響で興味を持たれる方も多いのかと思いますが、そこを単純に結びつけて終わるのではなく、むしろ“報道の重要性”について考え直される一本。昨今、ソーシャルメディアにおける主観の押し付けやディープフェイクの垂れ流し状態を見れば、それを受け取る側の我々もその情報の価値をきちんと図ることが出来るようにならなければいけません。地味な作品ではありますが、訴える内容は熱くて胸に響きます。

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TWDera
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