「人は「自由を希求する心の声」を無視できない。」プラハの春 不屈のラジオ報道 はなてんさんの映画レビュー(感想・評価)
人は「自由を希求する心の声」を無視できない。
チェコスロバキア放送局で政府の過剰な検閲に屈せずに「ありのままの声」を伝えようとした人たちのドラマ。
庶民が求めるものは「完全な自由」という大袈裟なものではなく、自分自身の素直な心の声を出せる場所が確保したい、というささやかな願いだった。
映画を観ていく中、「表現の自由」が保障されているはずの日本においても最近言論弾圧が行われたことを思い出した。
有名なインフルエンサーやYoutuberが「コロナ」や「ワクチン」などの言葉を使っただけで記事が削除されたり、チャンネル自体がバンされたりしたことはまた記憶に新しい。
時代が変われど権力構造が維持される限り、このプラハの春のような出来事は形を変えて繰り返し起こりうる事象なんだろう。
また社会の利権構造の中では、甘い蜜を吸おうとする輩も絶対にゼロにはならない。そしてかく言う僕自身も「甘い蜜を吸われる側から吸う側」に寝返る可能性も完全には否定できない、そんな弱さも自覚している。
だからこそ、この映画の中で権力に消されることを厭わず、持てる勇気を振り絞り国民のため、自身の矜持のために行動したラジオ局の人達の姿に心打たれてしまうのだ。
1968年に起きたプラハの春以降も、当時のチェコスロバキア政府にNOを突きつけた人の思いは消えることなく民衆の胸に静かに留まり、20年後の1989年にビロード革命に繋がった。そしてチェコスロバキア国民が心から望んでいた「政府に検閲されずに表現できる生活を手にする事が出来た」という事実を僕は忘れずにいようと思う。
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