劇場公開日 2025年12月12日

「民主主義と自由はタダでは手に入らない」プラハの春 不屈のラジオ報道 Golgo14さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 民主主義と自由はタダでは手に入らない

2025年12月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

知的

「プラハの春」と言えば、当時の指導者ドプチェク第一書記、ワルシャワ条約機構軍の侵攻に抗議して焼身自殺した学生運動のリーダー ヤン・パラフ、「二千語宣言」に署名した’64東京オリンピックの花と謳われたベラ・チャスラフスカ(体操選手)、人間機関車といわれた陸上長距離選手のザトペックなどの名前がすぐ思い出されるが、この映画のようにあまり著名でない人たち、市井の人々の存在を世に知らしめて後世に伝えていくのはとても意義深いと思う。
民主主義と自由を勝ち取るのはそんなに簡単ではないという事を世界に発信している上質な作品である。

プラハの春ではほんの数日間だけしか成立せずに、バーツラフ・ハベルが登場する「ビロード革命」で本当に手にするまでにはそこから20年以上の時間を要することになるのです。
現在の世界で超大国と言われている国で無能な指導者たちによって無残にも民主主義と自由がいとも簡単に壊されようとしていることに警鐘を鳴らしているような感じもする。

ジャーナリストの闘いを描いたということでは、先ごろ亡くなったロブ・ライナー監督の「記者たち 衝撃と畏怖の真実」と共通するものがある。
ストーリーとしてはワルシャワ条約機構軍の侵攻前の部分が冗長のきらいがあり、もう少し侵攻後の活躍にスポットを当てて欲しかった。
当時の実写の挿入が所々にあるが違和感なく観ることができた。
挿入歌として60年代の曲がいっぱい使われていたので嬉しかった。

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Golgo14
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