劇場公開日 2025年12月12日

「長尺でも中弛みゼロ、メディアの在り方に一石を投じる側面もあり」プラハの春 不屈のラジオ報道 Toruさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 長尺でも中弛みゼロ、メディアの在り方に一石を投じる側面もあり

2025年12月18日
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鑑賞方法:映画館

政府による検閲に抵抗し、自由な報道を目指して活動しているチェコスロバキア国営ラジオ局国際報道部、ここに採用されたトマーシュを主人公に、市民に真実を伝え続けたラジオ局の実話をもとにしたドラマ。

1968年政治・社会の自由化を進めた民主化運動「プラハの春」における、ソ連が指導するワルシャワ条約機構軍の軍事侵攻が始まる中、技術を駆使して最後まで放送を続ける。

131分と長尺ながらも、中弛みは一切なく没入出来る展開。当時の緊張感や空気感がひしひしと伝わってくる。

チェコの人々にとって引き込まれるのは当然だが、日本にとっても、昨今の世界情勢を考えると、真剣に観てしまう要素は十分ある。

またメディアの偏向報道が騒がれている中、別の意味で、本来の報道の在り方に一石を投じる側面もあったと感じる作品。

当時の市民にとって、唯一リアルタイムの通信手段であるダイアル式電話が、映画の中で都度都度それを強調するように出てくるのも印象的。

「プラハの春」は、ワルシャワ条約機構により鎮圧され、その後1989年の「ビロード革命」まで民主化の道は閉ざされる。

そんなチェコの歴史についても、改めて読み解きたくなる映画だった。

Toru
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