ダンサー・イン・ザ・ダークのレビュー・感想・評価
全118件中、81~100件目を表示
鬱映画と言われているけどそうは思わない。観終わったあとすぐは衝撃で...
鬱映画と言われているけどそうは思わない。観終わったあとすぐは衝撃でぼーっとしてしまうが、その後は今まで感じたことのない気持ちになる。
この映画が何を伝えようとしたのか全くわからないが、それを考える価値がある作品だと思う。
ミュージカルシーンはまさにファンタジーでこれまた映画でしか作れない引力があると思う。観て後悔はしない映画。
悲しいだけではない。
俺にはまだ早すぎた
苛立つ鬱と、刹那見る夢
たまらなく暗く鬱。
盲目の主人公は心根すら弱者で、降りかかる火の粉を払いのける姿勢も見せない。
しかも人に頼るというある種の勇気も見せない彼女は傲慢にさえ感じる。
観ている内にもどかしさが募り、主人公への苛立ちが募っていくだろう。
守るべきものがいるのに、戦いもせずひたすら落ちていく彼女。
その彼女が現実逃避で描く夢がミュージカルとして度々登場するのだが
吐き気がするほど暗く、腹が立つほど弱い姿をたんまりと見せられ続けるからこそ
このミュージカルシーンの輝きは強烈で胸を打つ。
それぞれたった数分の場面だが
盲目の彼女の力強い歌声だけが、この映画では光であり唯一の救いになっている。
だが、すぐさま妄想の光は途切れ現実に戻されると
変わらず救いは見あたらず、救いの手が見えかけても弱さに囚われている彼女は自らの手を伸ばしもしない。
そして、観客である自分は当然何も出来ないまま
うなだれたくなるほどのラストシーンに連れていかれる。
なぜこんな結末を見させられねばならないのか。
救われるチャンスも幾度かあったのに、なぜこうなってしまったのか。
あれほど夢で力強くなれるなら、もっと何かできただろうに。
そういうやりきれなさに覆われる。
しかし思えば、世の中そんな事ばかりで
自分も同じ穴のムジナ。
救いとは何か。
求めるものか、掴むものか。
願いも虚しく散ったラストに押し寄せる腹立たしい無力感。
救われるのも救うのも願うだけでは駄目だと痛感。
ようは反面教師、落ちる前に全力でもがこうぜ。そういう映画だ。
久しぶりに見たので
久し振りに鑑賞☆
あまりにも理不尽…でも…
辛すぎる
ビョークが愛おしい
セルマが不器用すぎてイライラ。独りよがり。周りに頼れる人が沢山いた...
セルマが不器用すぎてイライラ。独りよがり。周りに頼れる人が沢山いたのに、むしろ相手から手を差し伸べてくれさえもしたのに。なぜはねのける。意地っ張りで頑固で世間知らずで頭が弱く現実逃避癖もあるという問題の多い主人公。いい所もあるんだけどね。
セルマはひたすら、ジーンを不安にさせると目に影響するからって色々なことを隠していたけど、母親が人殺して会ってくれないことが1番不安でしょって思うんだけど実際どーなの。
ジーンの病状がどのくらい進行してるのかとか手術は本当に今じゃなきゃダメだったのかとか、分からない点が多い。凄く頑固で極端な人物に見えてしまう。
まあそれだけ生まれてからずっと失明の恐怖と戦ってたんだと思うけど……。劇中では、必要なものは全て見た~みたいな曲が1番好き。そんなはずないのに。セルマの強く生きようとする姿勢と頑なさがよく出た歌。
とにかく!!もっと冷静に対処してればこんな結末にはならなかったと思うけど、まあ、実際どうしてこうなったってことあるしなあ……。セルマのこと言えるほど皆うまく生きれてないよね。
セルマの嘘は痛いしくて、そんな嘘つかなきゃいいのにってイライラしちゃうんだけど、守るべきものがあるからつける嘘ではあるなと。母ですね。
心情描写とミュージカルシーンは満足だったけど、設定がちょっと甘くて入り込めないところが多々あったかな。
ミュージカルシーンは見事。素晴らしい表現力、歌声、生き生きと踊るセルマ。その明るさと対比するようにどんどん暗くなっていく現実。
まさかここまで落ちるとは思っていなかった。
最後のシーンは辛すぎる。看守のおばはんが美味しい役所かっさらったな。
とにかく暗くて、見てるこっちも沈みました。この後も真実は明らかにならず終わるんだろうか……。本筋はそこじゃないから描かれないけど、そこが気になってしまいます。
内容を楽しむものではなく、ミュージカルを楽しむ映画
観ている途中に何回も泣いた。
なんでだっけ。
まず、主演がビョークって映画が始まってから知った。
それくらい何の前知識もなかったから、
最初はサスペンスホラーかと思ってた。
けど違った。じゃあこれはヒューマンドラマかというとそれも違う。
おそらくミュージカルムービーになるのだと思う。
ビョークが劇中で歌って踊るミュージカルが、ただただ素晴らしい。
あー、涙が出たのはいつも、ミュージカルの時。
劇中6つのミュージカルが織り込まれている。
ただサントラで音楽を聴くだけではだめ。
映画として物語が流れてる中で聴くからこそ
歌詞ひとつひとつの意味がすべて消化されていく。
話の内容自体は暗くて暗い。
幸せという言葉がどこにもない。
けど、これは内容を楽しむものではなく、ミュージカルを楽しむ映画だと思う。
ストーリー のついでの ミュージカルではなく、
ミュージカル のついでの ストーリー。
この映画のテーマソングともいえるi've seen it allは、
ことばのひとつひとつが心にささる。
劇中はほとんどが手ブレの映像であり、ミュージカルになった途端
カメラは固定され、現実から妄想へと移行したんだな、とわかる。
ありきたりな映画と違って最後まで幸せが見出せないのも潔くていい。
目が見える私たちは、まだ見なければならないものがたくさんある。
それは海外にも、未来にも、目の前にも。
少なくとも私はまだi've seen it allとは言えない。
2010/6/22@メディラボ
デンマーク映画
監督:ラース・フォン・トリアー
主演:ビョーク
公開:2000年9月8日(丁)
2000年12月23日(日)
制作費:$12,800,000
不思議ちゃん
気にはなってました。
NO,1 トラウマ映画
自業自得
全118件中、81~100件目を表示