劇場公開日 2021年12月10日

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ダンサー・イン・ザ・ダークのレビュー・感想・評価

全117件中、21~40件目を表示

4.0親子愛

2023年2月7日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

興奮

努力が報われない、誰からも評価されないという経験は誰にでもあるだろう。しかし、思ってもいない障害が自分に近づいてきて、せっかくの成果が踏みにじられ、理解されないままに人生を終わるということは誰にでもあることではない。苦難の道を歩んでも、かすかな希望の光が灯り、そこから道が開け、ハッピーエンドに人生が終わるというサクセスストーリーはちまたにあふれているが、ここまで苦しく、深く、重く人にのしかかる物語はあまり聞いたことがない。
先天性の目の病気で失明しつつあるシングルマザーのセルマは、その遺伝により13歳で手術をしなければいずれ失明してしまう息子ジーンを救うため、アメリカに移住し、身を粉にして働き、手術費用を貯金している。セルマにとって自分の幸せのことなどどうでもよく、息子の目を治すことで頭がいっぱいである。そんな中、自殺を考えるほど借金に追い詰められた隣人のビルにその貯金を奪われてしまう。ビルに同情し、自分が完全に失明したことを打ち明けてしまったからである。ここから、セルマは階段から転げ落ちるような悲劇的な運命に巻き込まれてしまうが、唯一の救いは、最後に息子の手術が成功することであった。
この映画は、親子愛の物語になっていると思う。親から子への無償の愛、セルマの純粋な気持ちだけがずっと心に残った。その美しさを感じられただけでも私にとっては決して鬱になる映画ではなかった。
同じ監督で『奇跡の海』という作品がある。これも純粋な女性の悲劇だが、過去に鑑賞して深く感銘を受けDVDまで買っていた。『ダンサー・イン・ザ・ダーク』がその監督の三部作になっているということは知らなかった。

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ミカエル

3.0後味の悪さったら

2022年10月21日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ビョークの素晴らしいパフォーマンスで、一応のクライマックスを迎えますが、その衝撃度と言ったら、とにかく「後味の悪さ」ナンバーワン。

悪い奴ってどこにでもいるんですね。

2017.5.1

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うそつきカモメ

4.0最後の希望というか救いがミュージカルのような映画 ビョークの歌唱力...

2022年10月3日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

泣ける

悲しい

難しい

最後の希望というか救いがミュージカルのような映画
ビョークの歌唱力を含めた演技が凄い
ミュージカルと悲劇の表裏一体の表現、紙一重さがなんとも言えない気持ちになる

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5.0題名の意味と本当のテーマとは

2022年8月20日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

鬱映画の名にし負う作品
世界的映画賞に輝く永遠の名作
そして主演のビョークを一躍世界的に有名した作品です

そのビョークが2023年3月に来日するというニュースを先日見ました
東京と神戸の2公演のみですし、チケットもかなりの高額なのでどうしようかと考えています
しかし、それでも行ってみたいと思ってしまう力が彼女にはあるのです

時代は1960年代後半
劇中、ミュージカル映画「サウンド・オブ・ミュージック」の「私のお気に入り」を練習するシーンが有りますからそれが公開された1965年以降のはずです
プラハの春というウクライナ侵攻のようなことが1968年8月にありましたから、その直後にセルマが息子ジーンを連れてチェコから逃げて来たのかも知れません
しかし本作は政治には全く関係ありません

舞台はアメリカのどこかの田舎町
主人公はチェコ移民のシングルマザー
何故夫がいないのかは語られません
子供は10歳ぐらいの男の子
母子ともに眼鏡をしています
警官の家の敷地内のトレーラーハウスに住んでいます
町の金物工場でプレス工として働いています
慎ましい生活
というより今でいうワーキングプアです
それでも週に一回町営の小劇場みたいなところでミュージカルの練習にいくただ一つの生きる楽しみがあります
しかし彼女と息子には実はタイムリミットがあったのです

本作はミュージカルです
そのように映画の説明にありますし、観れば確かにそうです
でも普通のミュージカルとは全く異なります
歌と踊りのシーンの分量が、普通のミュージカル映画と比較して圧倒的に少ないのです

ひょっとしてミュージカルというのは間違いかな?と思いかけた頃に最初のミュージカルシーンがあり、またしばらくないという具合です

カメラはドキュメンタリータッチです
手持ちカメラの望遠レンズで被写体を捉え、手ブレして揺れる画面です

写されるものは、美しいパリの街並みでも、雄大なアルプスの自然でもなく、美しいヒロイン、甘いマスクの男前でもありません
優美なドレス、豪華なセット
そんなものはどこにもありません
それは彼女の記憶の中だけにあるのです

それは昔チェコで観た古いアメリカのミュージカル映画の記憶です

ウェディングケーキのような回る螺旋をダンサーが歌い踊る
そして真上から見下ろす視点になる
そのような記憶を彼女が劇中語ります

1936年のMGM の名作中の名作ミュージカル映画「巨星ジーグフェルド」のクライマックスシーンの事だと思います
正に王道のミュージカルです
巨大なウェディングケーキの回転セット、終盤の真上から万華鏡のように撮るバークレーショットで特に有名です
歌と踊り、豪華なセットと衣装
豊かな憧れのアメリカの生活そのものです

田舎町のしょぼい映画館で映写される白黒映像で一瞬写り込むのはおそらく同様のミュージカル「四十二番街」だと思います

でも、それに憧れてアメリカに移民してきた自分の今の生活との違いの落差はまるでナイヤガラのように大きいものがあるのです

進行する目の病気に怯え、貧しい生活をさらに切り詰めて日々働きずくめの毎日なのです

ミュージカルの歌と踊りは、登場人物のあふれる感情をそれで拡張して表現するものです
本作も同じですが、喜びや、ときめきや、恋愛の悩みではないところが大きな違いなのです

苦しい仕事の中、つい空想に耽ってしまう
そんなこと誰だってあることです
現実からの逃避です

きらびやかなミュージカルだって現実逃避なのは同じではありませんか

主人公のセルマは苦しい生活の中で精神を保つ為に頭の中のミュージカルに逃避しているのです

彼女が軽度の知的障害であるなんてわけありません
働きずくめ、疲れがたまってクタクタ、寝不足
どんどん頭の回転は鈍くなり、正しい判断も出来なくなっていくのです
ふと気がつけば馬鹿げたことを考えていたり、フラフラとやりそうになっていたこと、いやしてしまっていたり・・・

あなたにはそんな経験はありませんか?

もしないのなら、あなたは幸せな人生を送って来た人なのでしょう
あるいはこれから経験するかです

本作は、共産主義がどうとか、司法制度がどうとか、死刑がどうとか、そんなことは全くどうでもよいことです
テーマではありません

精神が追い詰められて、正常な思考が失われていく中で、人はその人物の本性がむき出しになっていきます

イライラと他の人間にあたり攻撃的になる人
ビルのように悪事を働き、嘘をつき友人に罪をなすりつける人
セルマのように、ぼんやりと空想の中に逃避して穏やかではあるけれど何かがおかしくなる人
様々です

本作の題名「ダンサー・イン・ザ・ダーク」とは、このような精神が追い詰められたなかで人がどう生きていくかを表現しているのだと思います

観客の私達は、彼女の強烈な運命をつぶさに観ることで、少なくともこの映画の間は精神が追い詰められていきます

本作のテーマはそれです
ダンサー・イン・ザ・ダーク
暗闇の中で踊りつづける人生とはどういうものか
その中であなたはどんな本性を現すのかを考えてみること
それを体験することなのです

蛇足
オルドリッチ・ノヴィは架空の人物です
おそらくミュージカルダンスの名人フレッド・アステアをイメージしている人物だと思います
それをむりくり同郷のチェコ人だとしているのだと思います

最後に友人キャシー役のカトリーヌ・ドヌーヴが素晴らしい
彼女が配役されていなければ本作は破綻していたと思います

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あき240

5.0単なる鬱映画ではなかった。

2022年6月11日
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鑑賞方法:映画館

今月で上映権が切れるとのことで、最後の劇場上映に行ってきました。
絶対好きなはずなのに見逃していた作品。

鬱映画と名高いので、鬱々してやろうと意気込んで行ったら、超名作。

スタートの模様が浮かび上がっては変化していくのは何を表していたんでしょう。その映像からも良作の予感がしました。

手ブレ激しめのホームビデオ風の画面の揺れも、おそらく計算なのでしょうが、前から3列目で観たら少々酔いました。

機械工場のシーンでは危ないフラグがいっぱいあって、ヒヤヒヤしました。てっきりラストもそこで事故でも起こるのかと思ったら全然違いました。

ミュージカルの挟み方がすごい。
ビョークはもちろん息子ちゃんも美声。
非現実的な妄想の世界を表現できるのが、映像のおもしろさなんですね。誰もが見たことがあるはずの、夢の中のような、不思議な世界を具現化…って、実際はそうとう大変だと思うのですが。。

セルマよ、、なぜそんなに頑ななんだ。
不器用すぎて、不憫すぎて、ドクズ野郎が出てきて、モヤモヤすることは多々あります。
とんでもなく優しい友人や看守さんも出てきます。救いがない映画だと聞いていたので、救いはあったと思います。ただ、リアルに助ける方法、無かったんでしょうか。

個人的に、"不言実行の人"、めちゃくちゃかっこいいと思ってるんです…いやいや、でも、きちんと言葉にしなくちゃいけないこともあるんですよ。
守るものがあると、そんなに強くなれるものなんでしょうか。

これって観客は、セルマのことを見続けているし、真実を目にしているから同情しますけど、もしこれが身近のどこかで起こったとして、盲人女性により警察官が強盗及び殺害されたと報道で聞いたら、、?
世の中の事件の大半は真実が見えない中で、裁かれていくのですよね。。
事件だけでなく世の中の大半は、何もわからないのかもしれません。
現実の方がもっと残酷かもしれません。

ラストシーンでは、小林薫さんと、西島秀俊さんの『休暇』を思い出しました。そちらの印象が強かったので、終わりの静けさに少し疑問もありましたが、あれでこそラストには相応しかったのかもしれません。

それにしても、1960年代のアメリカでは、知り合いがあの場に立ち合うんですね…

エンドロールの、名前と画像を合わせた演出は良かったです。出演者をしっかりと確認したくなったので。

ピースの又吉さんが『ゴッド・ファーザー』を観た時、「どうせ映画好きにしかわからないこだわり映画の類だろう」と敬遠していたけど、観たらめっちゃおもろいやん、なんでもっとみんな早くみた方がええでって言ってくれなかったんやろ、と話していたのを思い出しました。

とりあえず、名作と言われるものは、観ておかないといけないな、と思いました。

#名作の順番待ちがハンパない
#ミニシアターばかり行きがち
#陽より陰が好き

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osinco

5.0とーっても遅くなりましたが、見ることができました。

2022年5月29日
PCから投稿

今年154本目(合計428本目/今月(2022年5月度)31本目)。

正規の放映日に見る予定にしていたのですがバッティングが異様に激しく削ったこの映画、17日以降もどんどん映画が入ってきて、あれよあれよという間に放映がなくなってしまった大手のシアターさん。
とはいえ、大阪市なのでミニシアターならやっているところもあり、そこまで行ってきました。
このため、ミニシアターという事情もあるので、「4Kリマスター版」という扱いですが、いわゆる大手で見るそれと同等な描写力かどうかは微妙です(とはいえ、見ることができたので満足)。

それにしても、この映画、本当に救われる人いないですよね…。一方で「明確な」悪人が誰かというのもこれもまた決めずらい(連帯責任っぽい…)ところはあります。
また、目の病気とのことで、これはリマスター版でもそのままですが、何の病気かの記述はなし。当時(リマスター「なし」の当時の映画)では治らなかった病気でも、リマスター当時(2021年)ではその可能性もあるので、ある程度配慮は欲しかったです(まぁ、病気自体が本当に架空の病気で、治るも治らないもそういう論点「自体」が存在しない可能性もある)。

本当に暗い映画だし(ダークな意味でも)みてすっきりするのか?というと絶対違うと思いますが、もとの2000年の映画は最高賞(パルムドール)もとっていますし、ストーリー的には理解はできるので(ただ、「いい気持ち」にはならないが、「不愉快にさせる発言」はあまり存在しない)、そこまでの減点幅ではないだろうというところです。

上記の通り、2000年(当時)と2021年との21年間では医療技術も発達して、病気についてもある程度変わっている可能性もありますが(上述通り、そもそも「存在しない」架空の病気なのかもしれない)、それらについては最低限何らか追加で説明が欲しかったところです。

とはいえ、リマスター版である以上、それらは「最低限」であってあっちこっち作り変えるとリマスター版の趣旨がなくなるし、原作に対する著作権という問題もありますので、仕方なしというところでしょう。

2000年当時と違い、この映画の2021年、そして今2022年ではスマホが当たり前になり、 hello movie など、視覚聴覚に障害をお持ちの方が映画を楽しめる工夫(アプリ)が導入されているなど、リアル世界でも「映画」に対する技術の発達・当事者の配慮はありますね。このこともよく考えると「当時と今との違い」かもしれません。

採点にあたっては特に差し引く要素は見当たらないので満点にしています。

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yukispica

5.0ビョークって誰?という奇特な私でも彼女の素晴らしさはよくよくわかっ...

2022年5月6日
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鑑賞方法:映画館

ビョークって誰?という奇特な私でも彼女の素晴らしさはよくよくわかったような気がします。後で詳しい人に聞くとやっぱりセルマとビョークでは設定としてかなりダブる部分があるとの説明を聞いて思わず納得でした。ミュージカルもよいです。意味も無く歌い出してるようにみえる従来のそれと比べるとノイズを音楽としてとらえる主人公とミュージカルはちょっぴり新しい感じがしました。期待をよい意味で大きく裏切ってくれた作品に感謝です。

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HAL-9000

3.0悲しいとかの話じゃすませない。

2022年2月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しいとかの話じゃすませない。

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なな

4.0目より母

2022年2月19日
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鑑賞方法:映画館

今までで観たミュージカルの中で一番違和感なく入れた。
ミュージカルは厳しい現実を生き延びるための手段、主人公の想像の世界で起こることだからね。でもビョークミュージカルは独創的。

鬱映画と聞いていたけど、判断に難しいところ。1人のクソ野郎のせいで酷い目に会うけど、結末は変えられたはず…
周りに支えてくれる人がいたことが救いだけど、その人たちのことを思うとまたラストが辛くなる。

あの選択で良かったのか…ラストのやりきれないどっちとも取れる結末。それと、その後の息子の立場を思うと目より母だと思った。

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いたかわ

4.54Kリマスター版を映画館で鑑賞。ドキュメンタリータッチの映像がほん...

2022年1月15日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

4Kリマスター版を映画館で鑑賞。ドキュメンタリータッチの映像がほんとにリアル。ビョークの演技は素晴らしい!

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Yoshi K

4.0見るべきものがある? もう見るべきものは何もない。

2022年1月11日
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鑑賞方法:映画館

20年前、知り合いの女子たちの間で話題だったこの映画。当時はまったく興味がなかった。ミュージカルということも抵抗があった。それが、いい歳を重ねてこの映画の宣伝をみかけるとどうだ、見たい欲求が強すぎて足を運んだ。
なるほど、当時"衝撃"というワードを使う理由がこの映画のラストにはある(この頃のアメリカは、あれを目の前で見せていたのか?!という驚きも含めて)。でも、もっと理不尽かと思ってた分、物足りない気分ではあった。世の中の理不尽さ(司法の杜撰さとか)よりも感じるのは、セルマの無垢さだった。それは純真なものではあったけれど、半面、意固地であり偏狭さでもあった。だから人によっては"可哀そう"とも思うのだろうし、"イライラする"と思うのだろう。僕には、母親の愛の盲目さが痛すぎて、どう手を差し伸べたらいいか迷っているうちに、するりとその手から零れ落ちてしまった感覚で終演を迎えた気分だった。だから、あとから感想が押し寄せてくる。
当時、ミュージカルに抵抗があったが、このくらいなら今は大丈夫。むしろ、素晴らしかった。なんで、突然踊り出すかって、それはセルマの空想なんだものしょうがない。この空想の時間だけがセルマにとって幸せの時間なのだもの。むしろ、このくらいしか彼女にとって幸せはなかったのかと思うとつらい。まるで、マッチ売りの少女が、なけなしのマッチを擦って灯した僅かな時間と同じで、つらすぎた。

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栗太郎

3.0突然始まる

2022年1月6日
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ミュージカル
セルマの葛藤など心模様がよくわかります
なんとも言えない気持ちです。
救われない。

目の病気がどうしても気になりました
色素変性、緑内障、剥離、強度近視…なんでしょう
遺伝性で手術で治り
看守が近視と言っていたが…
フィクションの病気なんですかね?
ご存知の方いらっしゃいましたらご教授ください。

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ビタミン

1.5なぜこの映画を撮ろうと思ったのか

2022年1月3日
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鑑賞方法:映画館

動機をこんなにも知りたいと思う映画もない。鑑賞中ここまで怒る映画もないと思う。

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mikyo

3.0非常に報われない作品

2022年1月1日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

観ていてもどかしさを感じる作品

主人公が、自力で生きていこうとしている姿は
ある意味では力強い姿のような気もするが

本当の意味での自立というものは
こういうものではないのではないかな
と感じてしまった。

本末転倒感がすごい作品

その雰囲気を作り出している演出と演技はとても良かった

共感はできないが
人生の無常さと、ひとりの人間の非力さと、孤独の怖さを感じる

人間は、本質的にひとりでは生きていけないのだなと感じた。

人に恵まれるということは
金銭的に恵まれることよりもよほど豊かな人生を作り出すと思う。

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nana

4.5常に最悪の想定をして衝撃に備えよ。

2021年12月31日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

自分と同じようにいずれ視力を失ってしまう息子のために手術費用をコツコツ溜めるシングルマザーで移民のセルマが、そのお金を盗まれたことから悲劇に見舞われる話。

この映画に必ずついてまわる「鬱映画」「二度と見たくない映画」というフレーズに最初から身構えていたので、常に次の展開の1番最悪なパターンを考えながら見るとかなり防御になる。

ちなみにどんなことを予想してたかと言うと、セルマは機械に手を挟んで腕無くなってるし、セルマに思いを寄せるおじさんにレイプされてるし、病院に渡したお金も警察に見つかって息子も失明する、という感じ。書き起こしてみると自分の予想が残酷すぎて引いた(笑)

確かに残酷なラストではあるけど比較的皆良い人。周囲の人は精一杯セルマのことを助けようとしていたけど、セルマ自身の決意が揺らがない限り絶対助けられない。そこが1番救いがないのかなと。私もどうすればセルマを助けられるか考えてたけど全部詰んだから無理。

そしてセルマ自身も純粋に息子のために精一杯生きている人なのだが、自分の内面に閉じこもって自分の考えに固執しすぎているのがかなり問題。事態が酷くなるほどミュージカルシーンが増えたり、秘密を多く抱えているのもそのせい。

息子のことだって、手術だけが解決策じゃなくて目が見えなくなることが必ずしも不幸ではないことを教えることもできたはず。だってセルマ自身がそうだったじゃん。遺伝があるのを知ってて息子を産んだのが問題なのじゃなく、お金を稼ぐ覚悟はできてたけど、息子と向き合う覚悟が出来てなかったのが問題だと思うな。

純粋な人が必ずしも正しい訳では無い、正しい人が良い人な訳では無い。これって私たちが普段生きてる現実をそのまま描いただけじゃん?って思った。

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せつこん

3.0不幸過ぎて最高と言われる映画

2021年12月26日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

怖い

いや〜〜〜評判通りの不幸の最高値を記録する映画。
こう言う映画は映画館で観ないと家で配信なんかで観てたら
嫌になってチャンネル変えちゃうタイプの映画ですね。

で、驚くべきことにこの映画ミュージカルなんですよね!!
知らんかった!!

映画の中で主人公のセルマは言います。
「ミュージカルの中では不幸なことは起こらない」
そう言うあんたが一番不幸なんですけど!

周辺ではボロ泣きしてる人も結構いました。
賛否両論あって、観た人同士で話が盛り上がるタイプの映画です。

ぜひ、映画館で!!
ああ、できれば「サウンド・オブ・ミュージック」の
ダイジェストくらいを観ておくともっと理解がしやすいと思います。

で、月に8本ほど映画館で映画を観る中途半端な映画好きとしては

この映画の中には結構な悪人が出てきます。
いろんな映画のいろんな悪人を観てきたけど
ある意味、一番の極悪人だと私は思います。
自分の罪を他人に、それも社会の一番弱い立場の他人に擦り付け
自分は善人として死ぬなんて、サイコパスの殺人鬼より
何百倍も悪人だと思います。

だけど、

あらすじのところにも書かれているように
遺伝性の病気でやがて目が見えなくなることを
知っていながら産んだ子供のために必死で生きているセルマ。
でも主人公のセルマの頑なさが私的にはどうしても許せなくて
そこまで子供を愛しているのなら、
もっと用心深くしていれば人の悪意を呼び起こさなかったのに〜
周囲の人の親切をもっと素直に受け取ればミスも無かったかも?
素直じゃないからかえって周囲に迷惑をかけてる。

この映画の主題はそこでは無いと思うけど
どうしても主人公が好きになれないと
私は主人公から心が離れてしまう。

だから衝撃的な結末にもどうしても泣けなかった。
だってそこまでして守ったとしても
その子供は○○○の子になってしまうのですよ!

あなたはどう感じるでしょうね?

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星のナターシャnova

4.0ミュージカルは終わらない

2021年12月24日
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21165.メガネがキャシーの優しい嘘なら世界は最高に残酷。4Kリデジタルマスター

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movie

4.5改めて名作だと思う

2021年12月23日
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何度か観ているがここであえて観て素晴らしい。
ラストの死刑台の曲のために妄想ミュージカルにしたと思うぐらいラストの曲が良い。心臓の音でリズムを掴む事も素晴らしい。ラストは妄想ではなく現実で悲しく号泣するが、子を守るための母の決断だと思うとまた涙が。不条理な話で公開当時は好きに慣れなかったが、年を重ねると色々な意味で共感出来る。
素晴らしい作品。

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ゆう

4.5【”人生は不条理に満ちている。それでも、彼女は想像の中で踊る。息子の眼が治る事を信じつつ・・。そして、魂魄とともに、息子と過ごす事を信じつつ・・。ビョークの表現者としての凄さを再認識した作品である。】

2021年12月19日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

知的

幸せ

ー ビョークは、シュガー・キューブス時代から聴いているが、今作は敢えての未鑑賞だった。
 (彼女独自の音楽で、十二分に満足していた・・。)

 だが、今回4Kレストアリマスター版で劇場上映すると知り、急遽、鑑賞。
 そして、ビョークの表現者としての凄さを再認識した作品である。>

◆感想<Caution ! 内容にやや触れています。>

 ・ビョーク演じるセルマと共に、プレス工場で働くキャシー(カトリーヌ・ドヌーブ)、セルマに恋心を持つジェフを始めとする仲間達は、皆、遺伝で目の悪い彼女に優しい。
 それは、きっと、彼女が女手一つで、同じく目が悪い息子ジーンのために、頑張って働く姿と、彼女の人柄に惹かれていたからであろうと推察。

 ・そんな彼女に、思いがけない偶発的な事件が降りかかるが、彼女は運命を受け入れる事で、息子の手術が上手く行くかのように、不条理な運命を受け入れる・・。
 失明した彼女の言葉
 ”もう、見るモノは何もない・・。”

 ・絞首台への107歩を、2ステップで女性看守と歩くシーンは、観ていてキツイ。
 が、彼女はそんな中でも、想像の中で、あの独特の美声で歌を歌う。
 ”愛するジーン。私は独りぼっちじゃない・・。”

<不条理極まりない物語であるが、セルマの息子ジーンを想う気持ちと、セルマの友人達の姿
ー 特に、ラスト、セルマの元に駆け寄り、ジーンの手術が成功したとキャシーが伝えるシーン ー には、グッと来てしまった作品。
 そして、随所で流れるビョークの歌声に合わせたミュージカルシーンと、彼女のダンスする姿、歌声に痺れた作品でもある。>

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NOBU

4.5噂に違わず、重量級でした

2021年12月18日
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鑑賞方法:映画館

 とんでもない鬱映画だとは聞いていたが、最後の劇場ロードショーということだったので、勇気を振り絞って足を運んだ。噂に違わぬ作品で、撃沈。1週間分のエネルギーがなくなった気がします。これからもう一本鑑賞するんだけど、どうしよう。

 とにかくラストだよね、まさかアレを最後まで見せるとは思わなかった。息が止まった。この衝撃を受けるからこそ、観客は重い余韻の中で命について真剣に考えることになる。

 でも一回で十分です。2回目なんて考えられません。

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bion