「ひとつでも多くくだらないことをやる勇気」裸の銃を持つ男 村山章さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5 ひとつでも多くくだらないことをやる勇気

2025年11月30日
PCから投稿

『裸の銃を持つ男』のリブートでリーアム・ニーソンがあの仏頂面のドタバタ刑事フランク・ドレビンを演じるというキャスティングは(実際には息子という設定だけど)なるほどと膝を打ったし、お笑いトリオ、ロンリー・アイランドの一員で『俺たちポップスター』のアキヴァ・シェイファーが監督というのも期待大。予告編で見た子役の少女が実はリーアム・ニーソンの変装だった!というくだりは、ちょっと大丈夫なのか判断できない印象ではあったし、そのシーンはぶっちゃけ微妙だった気はするが、まあそれも含めてナンセンスギャグを可能な限り大量に放り込むのは旧作から受け継いでいるスピリット。ギャグに関してはいい球も外している球もあり、このノリが今の日本の観客に受け入れられるかも紙一重だと思うが、それでもひとつでも多くくだらないことをやっていこうという蛮勇を応援したい。思いの外旧作をリスペクトしたネタが多いので、過去のシリーズを遡ったり見直したりすることでより噛み応えが出てくる作品ではある。

村山章
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