「キッチンスタジアム」ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッション 梨剥く侍さんの映画レビュー(感想・評価)
キッチンスタジアム
定期的にリュック・ベッソンを摂取しないと、禁断症状が出るというやっかいな持病がある。「ANNA」には満足したけど、「DOGMAN」は消化不良で、DVDで「マラヴィータ」を再見したら、ようやく落ちついた。本作はベッソンは脚本と制作だけで、監督は知らない人だが、一応ベッソン印が付いているので鑑賞してみることに。
前半厨房での中華鍋が大活躍する派手なバトルはなかなかの見せ場だ。「ジュラシック・パーク」のヴェロキラプトルと子どもたちの攻防、「レミーのおいしいレストラン」のコックと鼠の攻防と並ぶ、キッチン名場面ベスト3というのはいささか誉めすぎか?
残念なのは中盤でジョン・ロウラーとジョーイのそもなれそめを回想するシーンになると、物語がダレること。一人の女性をめぐって敵味方でさや当てするとかは、「ANNA」でも見たし。
銃撃戦を散々やったあとで銃を捨てて殴り合いをする展開はほかでも時折見かけるが、意味がわからないし、しらける。
グイ・ルンメイは一度見たら忘れられない個性的な顔立ちで、ディアオ・イーナンの「薄氷の殺人」や「鵞鳥湖の夜」では幸薄そうな役柄だったが、それに比べると本作の彼女はだいぶはっちゃけている。
邦題はあまりに安直すぎないか?ま、原題の「台北の週末」だと恋愛映画と間違えられそうだけど。
台湾にも名古屋モード学園みたいなねじれたビルがあるのにびっくりした。
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