「Red Fog」ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッション ブレミンガーさんの映画レビュー(感想・評価)
Red Fog
タイトルの付け方がめっちゃワイスピな作品を劇場で拝めるなんて…!というちょっとおかしい感じでの鑑賞。
特典はポストカードでした。
結構雑なところもありましたし、繋がり方がハチャメチャではありましたが、そんな大味感がちょうどいい!と思える程よいものがありました。
カーチェイスは見応えがありましたし、キャラクターにもしっかり個性があったりとで個人的には好みな一本でした。
序盤の美しい奥様の華麗なるドライビングテクニックに魅せられ、そこから不穏な雰囲気を漂わせる社長が現れ、かと思ったら麻薬取り締まりの潜入捜査で忍び込んでいた捜査官ジョンが映されと、早い段階でアメリカと台湾を同時に映すのでここが繋がるんだなーとワクワクさせられます。
ジョンの厨房バトルがめちゃくちゃ見応えがあり、ノンストップで襲ってくる敵を蹴り殴り、調理器具を用いてバトルしまくるので楽しいですし、容赦なくぶっ殺していく潔さも良いですし、一緒に潜入している部下がやらかしまくっているのをカバーしながら戦いつつ、部下に怪我させまくるコメディ的なところも同時並行でこなしていて面白かったです。
そこから停職的なものをくらったのを良いことに麻薬取り締まりの目的込みで台北に飛んでの極秘捜査をやっていきつつ、マダムや社長と繋がっていくのでより盛り上がっていきます。
麻薬の真相をマダムのジョーイの息子が送ってきた記録帳を頼りによっしゃやったるでと思ったところに親子と組織がやってきてさぁ大変な絵面にワクワクさせられます。
ホテルで仲間と落ち合ってのドアを一枚挟んでの銃撃戦、色々なギミックを用いての逃走とテンポよく進んでくれるので見応えバッチリでした。
そこからの逃亡劇でジョンとジョーイの関係性が明らかになってといったところでまたテイストの違う物語が展開されていくのですが、この作品って過去作あったっけ?と一瞬困惑してしまう作りになっていたのは惜しかったかなーと思いました。
そこからの過去回想もあったりするのですが、ジョーイが大型バギーをブンブン乗り回して爆走しまくっているのが最高に良かったです。
ラストの対峙のところなんかも良かったですし、全力ダッシュからのドロップキックで車内突撃とかいうおバカな詰め合わせをやってくれて最高でした。
若干終盤はテンポが悪くなり、スカッとしたカーチェイスやアクションが観たいなーと思っていたところにメロウなドラマが展開されていくのでムムムっとなる時間が多かったです。
割と重要な人物なんじゃない?って人がサラッと死んでいくのはちょっともったいないなーと思いました。
ホテルでの仲間もサラッと撃たれますし、社長の右腕の人だってそんなところで?ってところでやられたりするので、個性的な面が悪い方向で作用してしまったかなと思いました。
なんやかんやありつつもオチはしっかりとしていますし、過去を乗り越えたというところでも後味の良いものになっていて良かったと思います。
でっかいスクリーンでこういう作品を観れるのもまたオツだなーと思いました。
ワイスピ系邦題映画たくさん輸入してきてくださいな。
鑑賞10/28
鑑賞時間 16:15〜18:00
