劇場公開日 2025年10月24日

  • 予告編を見る

「期待度○鑑賞後の満足度◎ 安定した楽しさの娯楽映画だが、本作を特別たらしめているのは何よりグイ・ルンメイの魅力。」ドライブ・クレイジー タイペイ・ミッション モーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0 期待度○鑑賞後の満足度◎ 安定した楽しさの娯楽映画だが、本作を特別たらしめているのは何よりグイ・ルンメイの魅力。

2025年10月24日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

①リュック・ベンソン製作映画にそれほど関心があるわけではない。ルーク・エヴァンス(渋くなったな)は嫌いではないが特別に好きな俳優でもない。本作を観たかったのは何と言っても、中国発の見事なフィルム・ノワールである『薄氷の殺人(日日焰火)』でファム・ファタールを演じて鮮烈な印象を残したグイ・ルンメイが出ているから。
そしてその魅力・演技は相変わらず健在であった。
『薄氷の殺人』での薄幸そうな佇まい、『鵞鳥湖の夜』での気だるい雰囲気、そして本作での気の強いながらもお茶目な一面も有りいの、母性愛溢れる一面も有いりのとアクションの合間に見せる多様な面を見せて、アクション映画に有りがちなステレオタイプのヒロインとは画するヒロイン造形を造形している、とアジア人女性でもハリウッド映画女優に負けない魅力と実力を兼ね備えている。

②カーアクション(冒頭から)・ガンアクション・格闘アクション(最後は殴り合いのボーナス)と様々なアクションを織り混ぜたアクション映画のフォーミュラ。緊迫感の合間に差し込まれるユーモラスなシ会話。スクリューコメディのようなジョンとジェニーの掛け合い。結構バイオレンスな描写が多い割には深刻にならない演出。展開が早いので馬鹿馬鹿しさやご都合主義が気にならない。
と、娯楽映画を面白くする要素が過不足なく盛り込まれている。

モーさん