「チケット代でプラモ買えます。」特別編集版 機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ ウルズハント 小さな挑戦者の軌跡 AKIさんの映画レビュー(感想・評価)
チケット代でプラモ買えます。
低評価をしていますが、ウルズハントという作品自体は、読めば本当におもしろい作品です。これは総集編ではなく、例えるとバラバラに破かれた紙を適当にセロテープで補修した何かです。
本当のウルズハントは、謎の主催者が開くゲーム(?)。莫大な大金という報酬を中心に、各々が夢や欲望のために、いろんな場所を回ってヒントを集め、競争相手と時には争い、時には協力する宝探しの物語。ガンダムの秘密や、ガンダムとモビルアーマーとの因縁も関わってくるなど魅力もどっさり!
キャラも渋い可愛い揃っていて、声優さんも頑張ってたし!鉄血の世界観がよく活かされていて、オルフェンズ本編より100倍以上おもしろいものです。
・まず、映画の流れがだめ
ストーリーを事前に履修しなきゃわからないぐらい構成がぶつ切り。80分にまとめようとしている上に、説明が足りていないから未履修の初見じゃ絶対わかりません。ウルズハントのストーリーをゲームで履修している僕がやっとついていけるから、未履修の人はもうだめ。しかも、サービス終了したソシャゲのストーリー誰が観るのか。難関すぎます。
・期待してたところ
元がゲームであるため、原作の戦闘パートはゲーム要素になっている。映画では戦闘描写が新規アニメで描かれると期待していたら、さぁ行くぞ!とぶつかり合って、即次の場面に切り替わり、すぐ相手がボコボコになる戦闘描写と過程が吹き飛ばされたダイナミックカット。
はじろぼしとザガンの激しい殴り合いどつきあいを最も期待していた僕。ワクワクして観ていたら、気づくと映画終わっていました。新規のアニメが無いんです。ザガンが雷を食らってくずれおちたように、僕もショックを受け、上映後、数分放心していました。
・結論
ゲームのアニメ部分を切り貼りしたものに2000円ってなんだこれは。これ、YouTubeでウルズハントのソシャゲのストーリー流してる人の動画見たら無料で済みます。
・あと幕間の楔
いらない。ウルズハントよりしっかり戦闘やアニメしてるし。2期で晒し首になる壊滅ルート確定のチンピラ集団描写するならウルズハントに力入れて欲しかったです。
これでは新規は獲得できず、鉄血作品を理解してくれる人が益々離れてしまいます。
・要約
映画を観るための2000円。貯金したり、プラモが買えます。みんなもザガン、買おう!
映画チケットがいつでも1,500円!
詳細は遷移先をご確認ください。
