あの時、愛を伝えられなかった僕の、3つの“もしも”の世界。のレビュー・感想・評価

解釈は色々。という感想です。

今年337本目。

行動する者に運が来る。ちょっと違いますけどいいセリフ。あの時告白していればって少なからずみなさん経験された方が多いんじゃないでしょうか。今作は男友達、息子などに年齢を重ねて愛を伝える事ができるようになった、そして再会の喜び、人間としての成長、144分たっぷり時間かけて描いた秀作でした。

小品だけど、こういう気持ちの流れや変化が丁寧に描かれる映画は好きです。

男性同士の恋愛がひとつの要素になっていますが、あくまで淡い恋みたいな感じでしたので、その点も抵抗なく受け入れることができました。（過激なゲイ映画は苦手なもので）

３つ目の話の主人公の職業と、家族との関係があまりはっきりと描かれていなかったのは残念でしたが、もしかしたら見落としていたのかもしれません。それを確かめるためにも、もう一度見たくなる作品でした。

余談ですが、主人公をはじめ出演者のビジュアルが地味な中、最後に登場する息子だけがイケメンだったことが印象的でした。

高校時代のまさかのソウルメイトへ抱いた恋の帰着点がこのような結末に至るとは…

引っ込み思案で鈍臭い少年が一途に思い詰めた末の、パラレルワールドが3章で描かれます
それぞれが場所を変えて、職業も変わるんだけど、ある本とイメージ画の状況が世の中の寂しさや、生きていくスタンダードとなっているためそれぞれの章に違和感はありません

大邱市、ソウル、釜山と彼の旅は成長の証とらえて観ると、最後の展開は、涙滂沱でした。
タイトルが長く、宣伝も少ないけれど、オススメです。

観て良かった→2
映像・音楽 →2
テンポ →1
ストーリー →2
心に残る →1

高校生のドンジュンは想いを寄せていたカンヒャンがある事件をきっかけに引っ越してしまい、「もし別の選択をしていたら？」をテーマに３つの異なる世界を描いています。

LGBTQの映画ですがそれよりも愛について、人生について、自分について教えてくれるような内容で、心に残るセリフが沢山ありました。テグでドンジュンが生徒に思いを吐露したシーンはこれまで背負ってきた人生の深い闇が垣間見えてとても重かった。

ドンジュンの心情を丁寧に描き過ぎて尺が長いなと感じてしまいましたが、優しいラストは良かったです。

もう一度見て理解を深めたいです

古家さんも言ってたけど、

一度見ただけでは私もよくわからなかった

想像していたのとは違ったけど、

良い方に転んだ気がする

公開されたらまた見に行きます

@fansvoicejp

観るまでは、主人公が壮大な失恋から逃れようとしてパラレルワールドを彷徨う話かと思ってた。違ったね。
どの世界でも母姉と初恋の彼のセリフに泣かされて、お義兄ちゃんの愛のこもったBig hugにうるっときた。
そして全ての世界でそのままのあなたで良いんだよ、と言われた気がする。
自分探しの旅だったのかな。

思春期に自分の世界の全てを支配しちゃうくらい大好きだった人への想いを消化できず、パラレルワールドを行ったり来たりの彼。

パラレルワールドでの社会的な地位や家族との関わりの違いは、成長した彼の成熟度によって結果に違いが生じるのか本と被ってくるのかなと思いました。
とても優しい気持ちになれる作品でした。