「「楓」っていうか「スターゲイザー」?」楓 デニングさんの映画レビュー(感想・評価)
「楓」っていうか「スターゲイザー」?
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あらすじの時点で、「楓」ではないなーと思っていたけど、予感的中。
冒頭ともうワンシーン、取ってつけたように楓の葉っぱが出てくるだけで、シナリオは「楓」の名を借りているだけ。
話の軸は天体観測なので、近いのは「スターゲイザー」。それなら、「スターゲイザー」でよくね?っていう疑問で頭の中が支配されてしまった。
そして、涼、恵、亜子、3人とも嘘と欺瞞をきっかけに相手と関係を築いているという、シナリオそのものにそもそも全く共感はできなかった。
また、カバーの「楓」が劇中歌で2回流れてくるのだが、セリフとダダ被りでどちらも邪魔にしか感じなかった。それだったら、マサムネ氏が歌っているスピッツのしっとりとした他の曲を控えめに使うべきだったと思う。
そもそも、「楓」の歌詞って、別れの曲というか、死別の歌だと解釈できる。それはこの映画でも取り扱っている。
では、なぜ歌詞には一言も「楓」が出てこないのに、タイトルになっているかというと、「楓」の花言葉が「大切な思い出」だからだろうと思っている。そして、「僕」は君の声を抱いて、再び君と天国で会えるまでこれからも生きていくという風に解釈もできる。
この映画はそこまで深く解釈しただろうか?
代わりの誰かに依存するような、そんな内容の歌詞か?
今一度、シナリオライター、監督をはじめとした制作陣に面と向かって問うてみたい。
これは「楓」か?と。
ただ、作詞したマサムネ氏が好意的なコメントを出しているので、それだけは救いかなと思うのと、福士蒼汰が同性目線で見ても素敵だなと思ったので、ボロクソに批判するような作品ではないのかもしれない。
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