君と私のレビュー・感想・評価
全15件を表示
遺された者の見た夢
この物語の見た夢の殆どはハウンが例の事故後に見た、別れの夢だと思っている。いくら学校を早退して時間があるとはいえ、郊外から団地、繁華街まで短時間で動きすぎだし、あの行動パターンじゃ夜は12時を回るだろう、おまけに夜病院の玄関?で別れるシーンは葬式会場のようにも見える。
という前提のもと、かなり自己中心的な性格でハウンに間違いなく迷惑かけているセミが、ハウンにもきちんと愛されていた、というのは若くして不幸であまりにも理不尽結末を辿った彼女にとって数少ない救いだったのだろう。そしてこのお話は彼女達だけの特別なものではなく、亡くなった250人の生徒、さらにはそれ以外の乗客乗員を含めた304人それぞれにこのようなストーリーがあった、ということをラストシーンの無数のサランヘヨ(愛してる)が暗示している。
御涙頂戴ではなく映画として優れている。
実際に韓国であったセウォル号の話はみんな知ってますよね?救助隊も含めると300人以上亡くなった海難事故。多くの客を残し脱出の指示もなく船長以下乗組員はさっさと船から逃げた酷い事件です。早期の避難誘導があれば多くの人達が助かったかも知れないのに、、、、Wikipediaでその後の調査見ると本当酷い、その乗客である学生達の修学旅行前日という設定のフィクションのはなしです。あーもう書いてて悲しくなってきた。
友情なのか愛情なのか微妙な女子2人、かたや怪我をして(+α)修学旅行参加できない、でももう1人はなんとか一緒に修学旅行行って2人の想い出作りたいと願うが前日不吉な夢を見てしまう、、、、。
話自体は百合恋愛青春物なんですが修学旅行生達がどうなってしまうのかを前提に見ると全てが変わって見えるという体験を初めてしました。表現も色々チャレンジ、メタファーあり面白かったです。
監督、脚本は俳優さんですがなかなか良いです。塾の先生しながら学生の言葉を脚本のために拾っていたようで自然で違和感ないです。撮影部もPVとかやってる女性DPで柔らかめのナチュラルなトーンが明るく、儚げで素敵です。「ピクニックアットザハンギングロック」おもいだしちゃいました。役者達も自然な演技が出来るよう撮影前の準備、現場で、俳優でもある監督ならでわの配慮があったようです。
自分的なかなり好きな映画。
冒頭のテロップで2014と出ているのを見てもう10年も前の話なんだ...
思ってた内容とは違うがよい
最後の15分
セウォル号の映画だと思い、
何が起こったかドキュメンタリー的な映画
誰に責任があるのか、政治的な映画
パニック映画館だと思ったけど全然違った。
事故がある前の世界、事故がなかったらどんな世界か?
回想?夢といろいろと混ざった複雑な映画でした。
90分間は普通の韓国の高校生の話で、とても退屈なストーリー。セウォル号が前提なので切ないけど、俳優さん可愛いけど、普通すぎてそれでも観るのは辛い。
最後の15分でそれらが、、、
という映画でした。
全体的にぼかしのある映像で見にくい、鏡の描画が多い。いつも同じ時間の時計。
それらが最後につながる、、、のかな?
全体的に分かりにくいけど、最後はウルっときた。
最後の15分のための90分という感じでした。
映画としては面白いと思います。
悲しみを無理に味付けするのではなく、自然のまま味あうような、1番切ない表現かと。
エンドロールが無音なのも切ない。
翌日以降、最後のシーンを何度も思い出す。
今まで流したことのないような涙が流れた
どいつもこいつも
フンババは討伐対象
修学旅行でセウォル号沈没事故にあったJKの修学旅行前日の話。
2014年4月16日に発生した事故を字幕で紹介した後、4月のある日となるけれど、ある日…?
修学旅行を前日に控え、仲の良い同級生の悪い夢をみたからと、教師にゴネて学校をあがり、入院中の友人のもとに行こうとする主人公から始まって行くけれど、なんでその程度で入院してんの?
退院させて費用も工面してなんとか一緒に修学旅行に…はわかったけれど、今からですか?そしてなんだか良くわからない中味のないJKトークをたらたらたらたら…。
と思ったらわけのわからんカラオケwithイメージビデオ?なんだこれ?からの行方不明?主人公は発達障害?
夢だか妄想だかなんだか判然としないものも織り込まれ、もしかして事故後?と思わせる描写まで入れて、結局なんだか良くわからず終了。
電話は電池切れだったんじゃ?とか、夢みた時は角質は知らんよね?とかそういうツッコミもあるけれど、あらすじ紹介読んでいないと理解が追いつかない…というか、主人公に好感持てないし、読んでいてもこれを観て何を思えと???
普通の人の幸せな日常をみせた方がよっぽど良いんじゃ?と思ってしまった。
次回作は男子生徒を主人公にしてほしい。
映画の切り口がすごすぎて心がついていかなかった。おそらく、高校生の娘さんがいるかなと思われる、親世代は号泣していらっしゃったので、涙腺の破壊力は高めと思われる。
韓国のセウォル号の事故で修学旅行中の生徒が言葉悪いが学年全滅したことをベースに、修学旅行前日の女子高生の何げない一日を描く。
脚を怪我して修学旅行に行けない、入院中の友だちを訪ねて、昨日見た夢の話をする。観てる側は、一方は事故で死に、一方は生き残ることを理解して二人のやりとりを見ることになる。
冒頭でテロップのみでセウォル号の事故のことが告げられる。劇中の描写はそこだけ。映像はもちろん、エンディングロールにテロップもなく、音楽もない。観客に客観視をさせる隙を与えない。
終盤、ボクにとってのサインがくる。登場人物のセリフで作り手の気持ちの代弁だ。
「欲張りすぎたかな?」
「私もどうしていいかわからない!」
おそらく、心をつかまれた方はこのシーンから終わりまで涙が止まらなかったはずだ。怒涛の泣かせどころが始まる。実際、場内からあちこちで啜り泣きが聞こえる。
ラストの3カットの場所、対話がこの映画の意図を的確に伝える。
なるほど、次回作は男子生徒を主人公にしてほしい。
その時はタオル持って観に行きます。
사랑해
修学旅行前日の少女たちを描いた映画。
直接的な事故の描写はありません。
しょーもない会話をしたり、犬を探したり、喧嘩をしたり、瑞々しい日常を描写しているのだけど、私たち観客はどうしてもその先の"死"を予感してしまう。
全編淡く光が綺麗な映像で、セミとシウン、現在と未来、現実と夢、生と死が溶けあっているよう。
少女二人に寄り添う光の美しさのせいで、余計にいずれ訪れるであろう「死」が際立ったものとして感じられてしまう。
予告を観て「好きそう」と思ったらきっと好きだと思います。
主人公セミの自分勝手で面倒くさいところが可愛くて可愛くて!
そうだよね、恋すると周り見えなくなっちゃうよね、と自らの過去を思い返して勝手に応援したくなる可愛さ。
演じるパク・ヘスさんの素晴らしい演技力の賜物です。
全15件を表示









