「職責を果たせ」プロセキューター とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
職責を果たせ
異議あり!何物も内側からの光を決して消せない。市井の人々、貧しい人も見捨てることなく、一人一人の心に明かりを灯す・届ける灯台のような存在であるべき。人間の良心こそ、決して消えない灯。
だから、正義を為せ。本当の"正義"とは?人のためにシンプルなはずなのに、しがらみがそれを邪魔する。ややこしく複雑にしてしまう。実話に基づく麻薬輸送「誤判」から、犯罪者に都合よく利用されてしまう法の抜け穴や融通の利かないルールに血の通わない効率化にスポットを当てる、アツい法廷アクション(※法廷で戦うわけではありません!いや、戦うかも?)
『ハードコア』・(3作目以降の)『バッドボーイズ』を彷彿とさせるPOVアクションから始まり、手に汗握る立体駐車場バトル、そして『オールドボーイ』・『キル・ビル』よろしく多数対1人まで!中でもやっぱり、ポスタービジュアルにもなっているクライマックスの電車バトルは、目が離せない興奮必至の100%伝説シーンだ!!本当に最高すぎた。
最終弁論。主人公自身が変わるのでなく、周囲に影響を与えていくタイプの主人公。ドニーさんが様々な作品で演じ・体現する、人としての正しさ。『イップ・マン』シリーズのエドモンド・ウォン脚本ということで納得。
P.S. 余談ですが、警察から検事へと、人気料理人等どんな職業でも強いジャッキー(そこが好きなんだけど!!)と違ってドニーさん演じる役柄の強さにもしっかりと理由がある。エンドロール見ていて目に入った、「中村」役の中村さん。同日公開『レッド・ツェッペリン:ビカミング』がやはり観客の年齢層高かったのに対して、本作は思った以上に女性の観客が多く、ドニーさん人気を実感できた!
