ひみつきちのつくりかた

劇場公開日:2025年8月1日

解説・あらすじ

大人になっても心の奥底に宿る子ども心をテーマに、友人の突然の死をきっかけに再会した初老の男4人組が、少年時代に夢見た「ひみつきち」作りに没頭する姿を描いた作品。

ある夏の日、都内のアパートの小さな一室で、50歳を迎えた佐藤がスパゲッティに頭を突っ込み急死する。佐藤の小学校時代からの旧友である山上は、佐藤の葬儀に出席するため帰省し、そこで同じく同級生の御手洗、工藤、豊永と再会する。大人になり別々の人生を歩んできた4人は、昔話に花を咲かせる。すると工藤が1冊のノートを取り出す。そこには、佐藤が小学生のころに考えていた「ひみつきち建設計画」が描かれていた。4人は忘れていた子ども心を取り戻し、あの頃に抱いていた夢の「ひみつきち」を実現させようとするが、そんな彼らの前にさまざまな“大人の事情”が立ちはだかる。

監督は、短編「ある母」で門真国際映画祭2020の最優秀脚本賞を受賞した板橋知也。板橋監督は、自身の内面にある「大人になれきれなかった自分」を4人の登場人物に投影し、撮影は全編、監督が幼少期を過ごした東京都あきる野市で敢行した。キャストには、映像ユニット「群青いろ」でも知られ、インディペンデント映画界で存在感を放つ廣末哲万を筆頭に、藤田健彦、佐藤貢三、もりたかおという実力派俳優が集った。

2025年製作/109分/G/日本
配給:emir heart Inc.
劇場公開日:2025年8月1日

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

フォトギャラリー

映画レビュー

4.5 スクリーンから加齢臭漂うオッさん達の夏物語

2025年11月22日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

金曜レイトショー『ひみつきちのつくりかた』in 土間シネマ

野球どアホウ未亡人という作品で知り合った藤田健彦さん出演って事で観たかった作品
もう関西での上映はないと思ってたら、超〜気になってた土間シネマさんでやってるって事で予約して直行

秘密基地みたいな10名が楽しめる空間で『ひみつきちのつくりかた』の鑑賞は☆一つ増える
予告以外は、レビューなど見ずに鑑賞しましたが・・・
自分より少し若いオッさん4人の加齢臭が、画面から漂って来そうな俳優さんのキャスティングがお見事ww

普通に生きてたら4人の誰かと同じ感覚のような事が必ずあると思うし・・・
人生いろいろですが、親父になっても小中高時代にすぐ戻れる関係って大事なのよ

ただそれを経験してない息子より若い監督さんが、プロデュサーと2人で制作ってのにビックリ@@!
もっと上映館増やして昭和世代の映画好きに観てほしい作品〜機会があれば是非!!

土間シネマ館長さんとのアフタートークで、いろいろエピソード聞けたり他の鑑賞者さんとの対話も良かったです
私的に藤田さん演じるノリの娘が”なっちゃん”ってのが”どアホウクルー”としてツボwww

コメントする (0件)
共感した! 0件)
eigatama41

2.0 何者にもなれないで終わっていいですか?

2025年11月19日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今年のインディー映画でシモキタ単館でロングランになっており、実際に休日に行こうとしたら2回も満席で諦めてた作品。東京凱旋、トークショー付き、新文芸坐に行きました。

50代の同級生4人が、友だちが急死した葬式で久しぶりに再会する。4人は子どもの頃に考えた、ひみつきちを作り始める。その過程で、おじさん4人それぞれの人生や家族の課題が浮き彫りになっていく。

いい映画だとは思ったけど、刺さらなかった。自分と同世代の登場人物すぎて客観視できなかった。

なまぬるくないですか?
もっとおじさんのかっこよさが見たかった。

トークショーで演者さんが、最後にチクリ。
監督に調子にのるなよ、と言ってるように聞こえた。

何が足りないか考えてほしい。
映画の中のおじさんと同じで若い監督ももっとできるはずだ。

何者にもなれないで終わっていいですか?

コメントする (0件)
共感した! 3件)
minavo

4.5 4人の共同主演 それぞれの「物語」を丁寧に追う

2025年10月24日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

「野球ドアホウ未亡人」の藤田健彦さんが共同主演のうちの1人ということで、彼に縁の深い某ミニシアターで鑑賞。
同級生の葬儀を機に集まった4人のアラフィフ中年男の物語。
「ひみつきち」は地元で電器屋を営むもりたかおさん扮するクドーの気持ちは分かるが(個人の感想です。)不用意な行動がきっかけになって呆気なく崩壊、童心に還ったはずの4人は再びバラバラになる。しかしこの映画はここからが真骨頂、様々な「物語」を経て、再び4人は結集してラストシーンへとつながっていく。
4人の「物語」はあらゆる場面に散りばめられていて、観る人に「どこが刺さるの?」と監督が問いかけている様でした。私は廣末晢万さん扮するケンが都会に戻るときに「もしや?」と一瞬思うものの、そうでないことが分かり、少し安心して家から出て行くシーンです。このシーン、自分も沢山経験しているので、めちゃくちゃ刺さりました。言葉ではなく、映像て魅せてくれるので良かったと思いました。
ちょっと「物語」を丁寧に追い過ぎて時間が長く感じるところも正直ありましたが、全体としては、仲々良くできていると思いました。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ひろ702

4.5 展開のリアルさに引き込まれる

2025年10月13日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

個人的に、年間ベスト10入りかもというくらいよかった。

だいぶ疎遠になっていた仲間たちが、同級生の突然死をきっかけに、物理的な手段も子ども時代に戻って、夏の6日間を使い「ひみつきち」を作ろうとする話。
ワクワクしながら純粋につくることを楽しむ段階から、次第にそれぞれの抱える問題が絡み合い、「子どもに戻りきれない大人な自分」と、「大人になりきれない子どもっぽさを抱えたままの自分」の両方に向き合わざるを得なくなる4人。
その展開のリアルさに、グッと引き込まれていく。
こういう、飾らない、ありのままの葛藤の中から「それでもよりよく生きていきたい」という気持ちを呼び起こしてくれる作品は、素直に大好き。

31歳でこの脚本を書き、編集も行ったという板橋知也監督。20歳も上のオッサンたちのあれこれを、こんなにリアルに思い描ける才能に心底驚いた。

上映館は多くないかもしれないし、若者には観られないタイプの作品だが、中年以上のオッサンたちにはきっと刺さると思う。オススメ!

<ここから内容に触れた備忘録>

・会話のやり取りが、どれもすばらしいのは、言外にその人の来し方がキチンと見て取れるから。

・思わず笑ってしまう場面が結構多く、そこがまた自然でよい。

・「最近、娘が話してくれなくて」みたいな本当に何気ない会話と、左足だけ踵の名前部分が塗りつぶされた上履きをちらっと映すだけで、「イジメに遭っていることを父に言えない娘」をパッと描き出す力量にうなった。

・野球どアホウ未亡人で怪演をみせた藤田健彦さん。本作では、打って変わった自然な演技で、本当にすばらしかった。

・「幸せかどうか」は、人に決められるものではないし、そう見られる人の苦悩もちゃんと救っているところがフェア。

・それぞれの仲直りの仕方がナイス。

・4人の男の話でありながら、家族があわせて描かれているところが、とてもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 6件)
sow_miya