無こその存在 あるいは鮎子の人生

劇場公開日:2026年春

解説・あらすじ

格差社会のどん底に生きながらテロを夢想する若い女性と、彼女を助ける謎のイタリア人男性の姿を通し、壊れゆく日本の闇を描いた社会派ドラマ。

20代の天海鮎子は、マッチングアプリを利用して詐欺や窃盗を繰り返していた。共犯者は、1年前にマッチングアプリで出会い「友だちでも男女関係でもないテロの同志」となった山口音也。2人は財務省を標的にした大規模テロを計画するも、銃器の入手ルートさえ見つけられず、詐欺行為を続けていた。ある日、2人は身分偽装捜査の佐々木刑事らに摘発される。音也は現行犯逮捕されたが、鮎子は逃走。その途上で通りかかった外国人ツアーガイドのレオに助けられる。鮎子たちのテロ計画を知ったレオは、重要指名手配中のテロリスト・春木万次郎を鮎子に紹介するが……。

「ファストブレイク」の佐久間あゆみが鮎子、日本文学研究家・翻訳家・詩人・イラストレーターなど多方面で活躍するディエゴ・マルティーナがレオ、NHK連続テレビ小説「半分、青い。」の芹沢尚哉が音也を演じた。「ポチの告白」「GOTH」などのGEN TAKAHASHIが監督・脚本を手がけた。

2025年製作/99分/日本
配給:オムロ
劇場公開日:2026年春

オフィシャルサイト

スタッフ・キャスト

監督
GEN TAKAHASHI
原作
夏川文明
脚本
GEN TAKAHASHI
製作総指揮
高橋玄
撮影
GEN TAKAHASHI
ジョニー・ストライク
録音
深田量子
美術
林天外
編集
GEN TAKAHASHI
ジョニー・ストライク
音楽
村上純
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フォトギャラリー

映画レビュー

4.5鮎子さんが魅力的でした

2025年8月18日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

斬新

ドキドキ

いつまで経っても正確に覚えられない気がする長いタイトルから、また、主人公の鮎子はテロ資金を詐欺で稼ぐという過激な設定から、理解しにくい内容かもしれないと少し危惧していたら、そんなことは全くなく、飽きさせない展開で、最後まで楽しめた。
鮎子役の佐久間あゆみさんは、不思議な魅力のある俳優さんで、無愛想な不満顔の間に差し込まれる(詐欺を働く時の)とびきりかわいい笑顔まで、さまざまな表情を見せてくれて、今後のブレイクを期待。ディエゴ・マルティーナさん演じる謎のイタリア人レオは、最後まで謎の存在、本当は誰なのか、と想像して、見終わってからもなお関心は尽きない。二人の軽妙なやり取りも楽しい。ちなみに、鮎子という名前に由来はあるのだろうか?

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hazuki

4.0映画好きには刺さる、賛否両論分かれる映画。

2025年8月10日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

難しい

斬新

映画のテーマは見た人それぞれによって変わっていく気がします。撮影方法ゆえに、自分自身が映画の中に入っているような感覚にも落ち入りました。
これから活躍していくと思われる役者の方を起用しているからこそ、映画を見ている感覚というより今の日本の日常に近い物を見ているような気持ちでした。鮎子から時折見える普通の女の子感がとても素敵でした。

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とってぃ

5.0ワールドプレミアムで観ました

2025年8月9日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

斬新

高橋玄監督の最新作、舞台挨拶付きのワールドプレミア上映を観て来ました。「ポチの告白」の監督だし財務省テロって広告を見ていたのでもっと過激な内容かと想像していたけど、良い意味で裏切ってくれました。興味深い登場人物の中でもこの映画が初主演の鮎子役の佐久間あゆみちゃんが良かった。現状への怒りはあるけどテロのやり方も分からない貧困の悲哀って感じが良く出てました。謎が残ったままのラストシーン、もしかして続編あり?

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いーちゃん

4.5これはあり

2025年8月9日
iPhoneアプリから投稿

斬新

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パン