「「もっと大きな船が必要だ」これはJAWS版"ハート・オブ・ダークネス"か!」独占!「ジョーズ」50周年 スピルバーグが語る伝説の裏側 とぽとぽさんの映画レビュー(感想・評価)
「もっと大きな船が必要だ」これはJAWS版"ハート・オブ・ダークネス"か!
神話を築き、伝説となった50年。次の50年へ…。いや、100年後も完璧な傑作として語り継がれるであろう大衆文化そのものであり、今や夏の風物詩となるサメ映画ブームの火付け役は、国内だけで当時2億5000万ドル(インフレ調整後15億ドル)も稼ぎ、まさしく一大現象。一方で、進まない撮影に、撮影後も悪夢PTSDに悩まされるスピルバーグ。サメができていないまま撮影開始だったこともあり生まれた伝説のオープニングに、ワイプ・スプリットディオプター・プッシュプルズームと使われて緊張を煽るあの名シーン!
同時に、本作がもたらしたサメ狩りという弊害。それによりホホジロザメは80%減で、今では保護しているという50年前では考えられなかった状態。そんな原作執筆から製作難航、からの後日談に今日までを関係者インタビューで振り返っていく素晴らしいキャストに島民キャスティング。ジョン・ウィリアムズが手がけた"あの"テーマソングと共に全てがカチッとハマる感じ。
だけじゃなくエミリー・ブラント、スティーヴン・ソダーバーグにギレルモ・デル・トロ、キャメロン・クロウ、セス・マクファーレン、ジェームズ・キャメロンにジョージ・ルーカスと様々な人々が讃えるのもこういうドキュメンタリー作品の特徴。それがリアリティをもたらし、彼らも僕らと同じ映画少年・少女だったのだと知り、『ジョーズ』をまた何度でも観直したくなる。そして、また僕らはあのスリルと興奮に出会うのだ。傑作は、難航してこそ?
You're gonna need a bigger boat.
勝手に関連作品『ハート・オブ・ダークネス』『ロスト・イン・ラ・マンチャ』『ホドロフスキーのDUNE』
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