「ジャーナリストの記録」壁の外側と内側 パレスチナ・イスラエル取材記 Naotanjrさんの映画レビュー(感想・評価)
ジャーナリストの記録
ジャーナリストの川上氏は中東滞在歴も長くこれまでの経緯も実際に追ってきた方でありご自分の記録用に撮影したものがもとになっているとアフタートークでおっしゃっていました
私は日本の左派的報道(イスラエルが無実の人々を虐殺している)に疑問を感じていたので興味深く拝見しました。イスラエル人がその存在をかけてアラブと戦っていることも理解したいと思って見ました。イスラエルの極右ががパレスチナ自治区に不法に入植していること、イスラエル軍がそれを後押しし、パレスチナ人の居住地を破壊していることは事実でしょう。10月7日のハマスのテロ行為についてどのように描かれるのか興味がありましたがそれについてはイスラエルの非道さに比べたらという感じでした。 イスラエル人でも平和のため兵役拒否する若者がいることは意外でした。見終わって私が感じたこと、それこの問題に解決を見いだすことは出来ないのではないかの絶望的ともいえる思いでした。パレスチナの無垢の子どもたちもきっとイスラエル憎しの教育を受け、イスラエル人もまたアラブは敵との考えを捨てることはない。同じ神を信じているのにお互いを受け入れられない、警戒心を抱いて生きていくことの辛さは、到底私の理解の及ぶ範囲を超えていました。
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