劇場公開日 2006年2月11日

「群像劇の傑作」クラッシュ(2005) live_at_luxorさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0群像劇の傑作

2009年10月23日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

菊池凛子で話題になった「バベル」と似た手法で撮られたいわゆる群像劇。

時系列をずらし、オムニバスのように様々な人間模様の1つずつを描きつつ
ストーリーの展開と共に点と点が結びついて行く…

この手の手法。ツボです。個人的に。

舞台はアメリカの中に於いても特に多様な人種を抱えるロサンゼルス。
人種差別・格差・銃など、アメリカ社会の多様な問題を分かりやすく描いていて、
登場人物1人1人の心の動きも丁寧に映し出されています。

「クラッシュ」とは単純にカークラッシュのことだけではなく
人間と人間、心と心、物事と物事の衝突・交差・繋がりを表しているんですね。

辛く悲しい出来事の中でようやく見出せた一筋の光明。やすらぎ。
自分の置かれている立場がいかに恵まれているのか思い知らされます…

「バベル」より前の作品ですが、同作を超える強烈なインパクトを感じました。
お好きな方でまだ見ていない方は断然おすすめです!

※他サイトより転載(投稿日時:2008/01/29)

live_at_luxor